電子レンジの使い方を誤ってしまうと予想外のトラブルが発生してしまうことがあります。
そこで、今回は電子レンジの中で溶けたプラスチックの掃除方法とポイントを紹介します。
誤ってプラスチックを温めてしまった結果、溶けてしまって大変な事になってしまった方向けの記事です。
そもそも、電子レンジにプラスチックを入れる行為そのものがNGなのかどうかといった情報もチェックしていきましょう。
電子レンジの中で溶けたプラスチックの掃除方法とポイント!
電子レンジでプラスチックが溶けてしまったらできることは削り取ることです。
ただし、その方法がいくつかありますのでどれを選ぶのかがポイントとなってきます。
100%の正解はありませんので、まずはできることから試してみるしかないでしょう。
準備するもの
・マイナスドライバー
・スクレーパー
・オイル
・雑巾
・ドライヤー
・ゴム手袋
・軍手
やり方
いくつかやり方はありますが、100%の正解はありませんのでできることを色々と試して剥がしていきましょう。
必要な工具もやや特殊なものがありますので、なければその方法は取り入れないという考え方の方がいいです。
方法その1:削って剥がす
①プラスチックが溶けてしまったら、電子レンジのプラスチックが固まるのを待つ
②固まったらスクレーパーやマイナスドライバーなどの硬くて平たいものを使い削って剥がす
③どれだけ剥がれたのかをチェックして問題なければ雑巾で水拭きと乾拭きをして終了
方法その2:温めてから剥がす
①濡れた雑巾を固まってしまったプラスチックに被せて、そのまま電子レンジで温める
②硬くなりすぎたプラスチックがある程度柔らかくなるのでスクレーパーやマイナスドライバーなどの平たいもので剥がしていく
③どれだけ剥がれたのかをチェックして問題なければ雑巾で水拭きと乾拭きをして終了
方法その3:オイルで一気に温める
①固まったプラスチックにオイルを上から塗る
②そのまま短期間加熱する
③硬くなりすぎたプラスチックがある程度柔らかくなるのでスクレーパーやマイナスドライバーなどの平たいもので剥がしていく
④どれだけ剥がれたのかをチェックして問題なければ雑巾で水拭きと乾拭きをして終了
方法その4:ドライヤーで温める
①固まったプラスチックにドライヤーの高温による温風を浴びせ続ける
②スクレーパーやマイナスドライバーなどの平たいもので剥がしていく
③どれだけ剥がれたのかをチェックして問題なければ雑巾で水拭きと乾拭きをして終了
注意点
・プラスチックが溶けてしまったらまず固まるまで手を出すのはNG、固まる前に手を出すと溶けたプラスチックがこびりついて悪化するケースがある
・逆に放置期間が長すぎると非常に硬くなってしまうので、そのときはオイルやドライヤーなどを使って温めてから剥がすというやり方をする必要がある
・最終手段として無理矢理焼き切るとかシンナーなどの一部溶剤を使うというやり方もありますが、はっきり言ってあまり実行したくない方法なので選択肢からは外しておきましょう
・ターンテーブルタイプの電子レンジならターンテーブルを取り外して丸ごと熱めのお湯でつけてしまうというやり方もある、プラスチックが溶ける温度はプラスチックの種類にもよるが80℃程度は必要なので、かなり高温のお湯が必要になってくる
・削り落とすなどのやり方をしても残留物が発生しているのなら、メラミンスポンジやクレンザーなどを使って削っていくというやり方もある、これも先のやり方をどれか実戦した後の対処法となる
・オイルを使うときは温めすぎに要注意、温めすぎると予想以上に高温になるので危険
・火傷の危険性が高くゴム手袋のみでも火傷する可能性があるので、軍手を着用した状態でさらにゴム手袋を着用すること
・本当の最終手段として燃えない程度に熱くして炭化させてから剥がすというやり方もあるが、火災報知器で検知されてしまうレベルなので推奨できない
掃除をしても綺麗にならない場合は?
掃除してもなかなか綺麗にならないのなら、雑巾などを濡らしてそれを被せて温めてから削り取るというやり方が推奨されます。
今回紹介したいくつかのやり方でもなかなか落とせないのなら、メラミンスポンジやクレンザーなどで削り落とすしかないでしょう。
これは傷つく可能性がとても高いのですが他に方法はないので諦めるしかありません。
シンナーなどの溶剤を使えば剥がせるという指摘もありますが、取り扱いが難しい溶剤を使うことのほうがリスク的にはどうしても大きく見えてしまうので筆者は推奨できません。
プラスチックが溶けても体に害はない?
これは人によって意見が異なっているので明確なことは言えません。
それでもネット上での意見や指摘の内容を色々と見た限りでは『食べ物や飲み物に使っているプラスチックが溶けて、それが体内に入っても問題ない』という結論になると思われます。
海外製のプラスチックはどうなのかはっきりと言えませんが、日本国内の食品関連の規制はかなり厳しく食品に使うために用意されているプラスチック関連製品の規制も厳しくなっています。
日本国内で食品向けに使われているプラスチックは通称PPと呼ばれるポリプロピレンになりますが、これは食品安全衛生法によって仮に食べてしまったとしても少量ならば、吸収や消化されることなく排出されると言われているのです。
こういった食品にまつわるプラスチックの規制は基本的に海外のプラスチック容器でも対象となっているとのことなので安心できるのではないでしょうか。
ただし、大きすぎるプラスチック片を摂取してしまった場合は、窒息などのトラブルや消化器官系を傷付ける可能性があるので食べるのは危険です。
プラスチックを電子レンジに入れないほうがいい?
結論を記載すると『プラスチック製でもポリプロピレン(PP)製なら100℃から140℃まで耐えられるからOKだが、ポリスチレン(PS)製だと70℃から90℃までしか耐えられないので使わない方がいい』となります。
一部のポリスチレン製の容器は耐えられる物もあるとのことですが、見極めが難しいので基本的には温められるプラスチックと温められないプラスチックが存在しているという認識だけ持つといいでしょう。
基本的に温め可能と記載されているコンビニ弁当やタッパーなどはポリプロピレンになっていることが多く、逆にそういった記載がないプラスチックはポリスチレンの可能性があるので気をつけてください。
電子レンジで使える容器の種類
電子レンジで使える容器は基本的に容器の底面などに耐熱温度の記載があります。
プラスチックのタッパーだと耐熱性があるタイプは耐熱温度表記で『140℃以上』といった記載がされていることが多いのです。
ただし、蓋は耐熱性が低いというケースもあるので気をつけてください。
プラスチック以外だと、シリコン製で耐熱表記が『140℃以上』という記載があるタイプ、ひび割れや痛みが発生していない陶器や磁器、耐熱性のあるガラスなどが電子レンジで使えます。
逆に、木製容器や漆器、アルミなどの金属や耐熱性のないガラスやプラスチックやシリコンは電子レンジで温められないので注意してください。
プラスチック以外の汚れを綺麗にする電子レンジの掃除方法!
溶けたプラスチックの汚れの掃除方法について詳しく紹介してきましたが、ここではその他の汚れの掃除方法についてご紹介していきます。
電子レンジにはさまざまな汚れがついていますので、掃除方法を使い分けてピカピカに仕上げてみてください。それではみていきましょう。
ゆで卵が爆発
いやな臭い
吹きこぼれ
焦げ
ゴキブリ
水垢や食品カス
溶けたサランラップ
爆発したバター
パンくず
【場所別】電子レンジの隅々まで掃除をするやり方!
電子レンジは細かいところまで掃除をしなければなりません。
そこで、ここでは場所ごとの掃除方法についてまとめました!
ここで紹介している掃除方法を参考にしていただき、電子レンジの隅々まで綺麗に掃除してみてくださいね。
ターンテーブル
フラットテーブル
内側
冷却ファン
受け皿
天板
窓の部分
ガラス管
給水タンク
フィルター
二重ガラス
底
【洗剤別】汚れた電子レンジがピカピカになる掃除方法!
最後に洗剤ごとの掃除方法についてみていきましょう。
洗剤によって落ちやすい汚れなどありますので、掃除をしても汚れが落ちない時はこちらをぜひ参考にしてみてください。
頑固な汚れも綺麗に落とすことができますよ。
重曹
重曹でも落ちない場合
アルコール
オキシクリーン
クエン酸
セスキ炭酸ソーダ
ポッカレモン
レモン
お酢
みかんの皮
アルカリ電解水
オレンジ
クレンザー
激落ちくん
マジックリン
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は電子レンジでの温め出プラスチック容器が溶けてしまったときの対処法をチェックしました。
基本的な考え方としては溶けてしまった直後はちょっと放置して固まってから対処すること、逆に固まって放置されすぎたプラスチックはある程度溶かしてから対処することが対策となります。
ただし、固まりすぎたプラスチックを溶かすのがちょっと大変なので、基本的には溶けてしまったタイミングですぐに対処するのが正解なのです。
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