お風呂掃除をしている人達にとってイライラする瞬間はいくつかありますが、その中でもイラッとするのが『洗剤を使って水垢を除去したはずなのに、乾いてくると白いもやもやが見えてくる瞬間』ではないでしょうか。
今回はいくら頑張っても落とせない水垢を除去するために、どうやって綺麗に掃除すれば良いのかを解説しつつ、お風呂に発生する水垢とはそもそもどうなっているのかも解説致します。
こういった水垢を放置するとどうなってしまうのかも見ていきましょう。
最後にはお風呂全体をキレイにするために場所ごとの掃除方法についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
お風呂の水垢汚れを綺麗にする掃除方法!
お風呂のしつこすぎる水垢を退治するには、専用の洗剤や道具を用意する必要があります。
実際に活用する商品についてはアマゾンなどの通販サイトのリンクも貼り付けますので、そちらでご確認ください。
準備するもの
・アルカリ性洗剤
・酸性洗剤
・茂木和哉
・ゴーストキラーや青鬼
・さくらたわし
・雑巾やタオル
・ラップ
・ゴム手袋
・ゴーグル
・マスク
やり方
こちらの動画は『鏡のウロコ落とし あの洗剤の能力を最大限活かす方法 プロの技』というタイトルで、鏡に発生した厄介な水垢を落とす方法を具体的に紹介しています。
これは茂木和哉の使い方を解説している動画としてもわかりやすいので、是非とも参考にしてください。
茂木和哉の洗剤を使ったやり方
①アルカリ性洗剤を使って表面の皮脂汚れを落とす
②シャワーで洗い流し雑巾を使って水気を完全に取る
③超人たわしZに茂木和哉をつけて、縦磨き2回と横磨き2回行う
④ラップで覆って10分程度パックする
⑤ラップを剥がしてもう一度超人たわしZで磨く
⑥液が残らないように水で洗い流す
⑦雑巾やタオルで水気を完全に飛ばす
ゴーストキラーを使ったやり方
①アルカリ性洗剤と超人たわしZを使って表面の皮脂汚れを落とす
②シャワーで洗い流し雑巾を使って水気を完全に取る
③酸性洗剤と超人たわしZを使って表面の皮脂汚れを落とす
④酸性洗剤を塗布したら5分程度待つ
⑤シャワーで洗い流し雑巾を使って水気を完全に除去する
⑥ゴーグルやマスクを着用する(ゴム手袋は最初から着用)
⑦ゴーストキラーと超人たわしZを使って洗剤成分を塗り込んでいく
⑧全体に染みこませたら1分程度待つ
⑨水で丁寧に洗い流す
⑩雑巾やタオルで水気を完全に飛ばす
注意点
・ゴーストキラーはかなり特殊な洗剤で正しい使い方をしないと効果が薄い、いきなりゴーストキラーを使ってもスケール汚れが邪魔で反応しないので必ずシリカスケール以外の汚れを除去してから使うこと
・鏡・ステンレス・石材にゴーストキラーは使えない、素材によってはダメージを与えてしまうので変色するかどうかテストすること
・ゴーストキラーは劇物ではないがかなり強力な洗剤なので、使う前にゴーグルやマスクやゴム手袋を必ず着用すること
・茂木和哉の洗剤も正しい使い方をしないと効果は薄いので、動画のように丁寧に塗り広げてから作業を進めること
・様々な洗剤を使っての作業となるので、使う洗剤を間違わないこと
お風呂に水垢がつく原因は?
お風呂に水垢がついてしまう原因は水道水の成分にあります。
水道水にはいくらかのミネラル成分が含まれているので、水が蒸発してそのミネラル成分が残ってしまうと水垢になってしまうのです。
ここでポイントとなるのが塩酸やクエン酸でも落とせるような炭酸カルシウムやマグネシウムスケールといった水垢と、水道水の硬度成分であるケイ素が空気中の酸素と触れることで発生する非常に頑固な水垢が存在しているところにあります。
クエン酸などの酸性洗剤を使うと大半の水垢は落とすことができるのですが、シリカスケールは落とせません。
シリカスケールに強い成分はフッ化水素酸やフッ化アンモニウムなどが含まれた洗剤なのですが、これは取り扱いが非常に難しくプロ以外は扱うのはNGという意見すらあります。
水垢を放置しているとどうなる?
水垢を放置すると非常に頑固な汚れとなってしまい、他の汚れを呼び込む原因となってしまいます。
水垢だらけの壁や鏡はそれだけ凸凹しているということなので空気中の汚れも引っかけやすいのです。
こうなるとますます汚れが溜まりやすくなるので、放置期間が長いと水垢と他の汚れが結びついて色んな属性を持っている複雑な汚れが誕生します。
特にお風呂場は人が出入りすることで発生する酸性汚れもある場所なので、皮脂汚れといった酸性汚れと石鹸カスや水垢といったアルカリ性の汚れがミックスされることで、なかなか落ちないめんどくさい汚れとなってしまいます。
また、汚れを放置しているということはカビが発生している可能性も高く、黒カビによる健康被害が発生する恐れもあるでしょう。
掃除をしても水垢が落ちない時は?
掃除をしても水垢が落ちない場合は、今回紹介したようにシリカスケールが原因である可能性が高いです。
ただし、シリカスケールを取り除くためにはフッ化水素酸のようなかなり危険度の高い化学物質を使わないといけないので、除去を推奨しない人も多いのです。
しかし、今回紹介した方法ならば多少のシリカスケールを除去することができるので、このやり方を取り入れてください。
今回紹介したやり方でも白いもやもやが消えない場合はしつこすぎるシリカスケールが大量発生していることになりますので、もはや手に負えません。
この場合は自分で作業をするのではなくシリカスケールの除去を正式にプロに依頼した方が良いでしょう。
水垢を防ぐオススメの裏技!
水垢を防ぐためにはお風呂の汚れを残さないように対応することが重要です。
まず基本となるのがお風呂場の湿度をできるだけ下げることです。
入浴中ならOKなのですが、入っていないときはできるだけ湿度を下げるためにも換気扇を回してください。
また、水そのものを残さないようにするために、お風呂から上がるタイミングでタオルやスクイージーで水をある程度除去しておくのも重要でしょう。
基本的には水垢対策は水が付着しないようにすることが重要なので、この2つを守るだけでも水垢はかなり減らせます。
あとは、厄介な汚れを減らすために座って髪や身体を洗って洗剤成分が飛び散る範囲を減らすとか、カビが発生しないようにお風呂から上がるときに高温のシャワーで壁や床を一度濡らすといった対応もあります。
お風呂を綺麗にする場所ごとの掃除方法とポイント!
お風呂にはたくさん掃除するところがあって大変ですよね。
掃除をする場所によってはやり方が異なることもあるので、ここでは場所別の掃除方法をまとめました。
参考にしていただくことで、隅々まで汚れを落とすことができてお風呂全体を綺麗にすることができます。
ぜひ参考にして掃除してみてください。
エプロン
サッシ
ドア
ドアのゴムパッキン
ドアのレール
ドアの通気口
天井
床
お風呂のふた
鏡
浴槽
排水溝
ゴム栓
風呂釜
珪藻土
シャワーヘッド
シャワーフック
排水栓
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は厄介な水垢対策について色々とまとめてきました。
どんなに洗っても発生する水垢はシリカスケールで、このシリカスケールはクエン酸などの水垢につよい洗剤でも効果が薄いということをまずは覚えてもらいたいです。
このシリカスケールには特殊な洗剤が必要で、一部の洗剤は素人が扱ってはいけないレベルの危険度ということも覚えておきましょう。
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