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清明の意味や由来!清明の候の正しい使い方は?2023年はいつ?

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二十四節気における季節を表す表現の中に「清明」と呼ばれるものがあります。

今回は、2023年の清明はいつになるのか、時候の挨拶として使う「清明の候」とはどのような意味があるのか、正しい使い方について、そしてその時期に適した食べ物についても調べてまいります。

ポイントとなるのはもちろん二十四節気なので、こちらの仕組みを覚えられるような内容でお送りします。

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清明の意味や由来は?

清明は二十四節気において太陽黄経が15度から30度になるまでの季節の事です。

この言葉は「清浄明潔」という「草木が芽吹きすべての生き物が清らかで、様々な巣類が明らかになる時期」という意味があり、春の訪れを伝えてくれる単語となっているのです。

二十四節気において同じように春に該当する啓蟄の場合は「地中にいた虫が出てくる時期」という意味があるので、そちらと比べると清明のほうがより活動的な意味があるといえるでしょう。

1787年に江戸で出版された暦に関する解説書である「こよみ便覧」によると、この清明の時期は「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」という表現をされているとのことです。

また、二十四節気をより細かく分けた七十二候ではそれぞれの二十四節気を初候と次候と末候の3つずつに区分けしており、清明はそれぞれ初候が「玄鳥至(つばめきたる)」、次候が「鴻雁北(こうがんかえる)」、末候が「虹始見(にじはじめてあらわる)」という表現をしているのです。

どういうことかというと、最初は燕が渡ってきて、次は雁が北に帰り、最後に虹がよく見られるようになるという意味です。

2023年の清明はいつ?

「清明」という単語を聞くと日本人なら安倍晴明を思い出してしまいそうですが、そもそも漢字が違います。

このように勘違いされることも非常に多い清明ですが、時期は二十四節気において春分が終わった次のタイミングとなります。

具体的に2023年では4月5日からが清明となるのです。

二十四節気では大きく分けて季節を4つに分けていますが、春に該当する部分は立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨の6つとなっているので、今回紹介する清明は春の5番目の季節となっています。

記事タイトル:令和 5年(2023)暦要項 二十四節気および雑節 – 国立天文台暦計算室
参照元URL:https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2023/rekiyou232.html

清明の候の意味と正しい使い方は?

時候の挨拶で「清明の候」というものがありますが、もともとこの「候」は「~の季節」とか「~の天候」という意味がありますので、簡単な意味は「清明の季節に」という表現になります。

もっとかみ砕いて説明すると「草木が芽吹いて様々な種類が見分けられるような季節になりました」という表現になるのです。

ただし、使える期間というのはこの清明の時期のみとなりますので、2023年では4月5日から19日が該当します。

これらの時候の挨拶は二十四節気に密接にかかわっているので、使うタイミングがわからないという人は二十四節気がどうなっているのかを確認してください。

よくある定型文で「○○様にはますますご清祥のことと存じます」という表現がありますが、こちらに時候の挨拶をくっつければ挨拶として問題なく使えるでしょう。

ただし、これらの文章は堅苦しすぎるとそれはそれで嫌われることもありますので、ある程度仲がいい人には表現をいくらかかみ砕いたものを用意するといいでしょう。

ここら辺は受け取る側の気持ちを察する機微が重要になってしまいます。

清明節に行われる風習は?

日本において清明節に行われる風習はほとんどありません。

しいて言うなら、桜が咲いているのでお花見をするぐらいでしょう。

これが華人の場合は大きな意味を持つ季節となります。

清明節になったら祖先の墓参りをするという風習が中国では存在するのです。

いわゆる、日本でいうところのお盆や彼岸や年末年始でのお墓参りが中国では4月の清明節となっています。

華人はこの清明節になったら先祖のお墓に行って墓の掃除をして紙で作ったお金を墓前で燃やすといった行動をとる方が今でも非常に多くなっております。

それ以外に古代中国から始まった風習として清明節には緑豊かな郊外へピクニックにいくというものがあり、これは「踏青」と呼ばれるものだそうです。

あとは清明節には火を焚いてはいけないという風習も中国では残っています。

これは2500年前の春秋戦国時代における晋の国王の息子が暗殺を逃れるために逃亡生活をして、餓死寸前だったところをとある側近に助けられ、そこから数十年後にその恩を返そうと山で探したところ、火で綿山を燃やせば下山すると考え、それでもその側近が下山せず命を落としてしまったことに由来します。

この火事によって失われてしまったことを悲しんだ晋の皇帝はその時期が清明節の前日だったので、翌年から清明節では火を使った行いは禁止とされ、冷めた食事を摂取する習慣が始まったといわれております。

実際に清明節になると火を使わない料理を食べる風習が残っている地域があるとのことです。

清明の時期の食べ物は?

華人の場合はこのように清明節にはいろんなイベントがあるので、冷たい食べ物といった限定されたものを食べる必要がありますが、日本ではそのようなイベントはほとんどありませんので特に気にする必要はないでしょう。

とりあえず4月の旬のものを食べるのが正解となります。

4月の旬な食べ物は清見といったオレンジやミカンの中間と言われる果物や、いちご・あまなつ・キウイ・グレープフルーツ・デコポン・マンゴーといった果物が該当します。

野菜ならばアスパラガスやキャベツやゴボウやセロリ玉ねぎやレタスあたりが該当するでしょう。

タケノコや椎茸やきくらげあたりも旬なのでお勧めできます。

毛ガニやホタルイカといった海産物も旬になるので、海産物好きにも好まれるシーズンでしょう。

「清明」を持つ花の名とその花言葉は?

清明の時期はお花見シーズンなので桜を強くイメージする人も多いので、「清明を代表する花=桜」という結論に至っている人も多いです。

実は花言葉で「清明」という意味を持っている花があるのです。

それがキンポウゲ科デルフィニウム属の花である「ヒエンソウ」です。

このヒエンソウにはヒエンソウ・オオバナヒエンソウ・セリバヒエンソウの3種類が存在するのですが、日本で一般的に知られているヒエンソウはオオバナヒエンソウとなっております。

この花は蕾がイルカに似ていることからギリシア語でイルカのデルフィという言葉が属になっており、イルカと結び付けられれば覚えやすいでしょう。

清明以外の二十四節気一覧はこちら!

今回は清明についてたくさん解説してきましたが、他にも二十四節気が23個も存在しています。

23個と聞くとかなりの数ですよね。

ここでは清明以外の二十四節気についてご紹介したいと思います。

それぞれどんな特徴があるのか見てみましょう。

立春

雨水

啓蟄

春分

穀雨

立夏

小満

芒種

夏至

小暑

大暑

立秋

処暑

白露

秋分

寒露

霜降

立冬

小雪

大雪

冬至

小寒

大寒

まとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回は清明についての疑問を解消するために様々な情報を集めてまいりました。

あまりなじみのない季節である清明ですが、春分といった日本でもなじみがある季節と絡めると比較的覚えやすいのでこの有名な季節と結び付けるようにしましょう。

日本ではイベントがほとんどない季節ですが、中国では非常に重要な季節となっているので知り合いに華人の方がいる方は覚えておくと役立ちます。

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