先負に結婚式や葬式はどうなの?引っ越しはしても大丈夫?
六曜の中でも抜群の知名度を誇っているのは仏滅や大安で、先負や先勝というのはあんまりどのような日なのかが浸透していません。
そこで、今回はこの先負の意味や由来、そして読み方や縁起について詳しく解説してまいります。
先負に結婚式や葬式をしたらどうなるのか気になるという人はこちらの情報を是非とも活用してください。
先負の意味や由来
先負とは「何事も先んじてはいけない」という意味があり、午前中は凶で午後は吉となっている日となっています。
争いごとや急ぎ事とは相性が良くない日であり、裁判や訴訟とは相性が悪いと考えられているのです。
それと正反対の位置にあるのが先勝で、こちらは「先んずれば即ち勝つ」という意味があり午前中が吉で午後が凶であり、勝負事や急ぎ事と相性がいい日となっているのです。
由来については諸説ありますが、もともとは「将吉(しょうきち)」と呼ばれていたものが変化して「小吉」となってさらに「周吉」となって「先負」になったとのことです。
はっきり言って他の六曜とは違って情報量がかなり少なく由来などを探しても満足できるレベルの情報がネット上から拾い上げることができませんでした。
先負の読み方や縁起について
先負の読み方は「せんぶ」か「せんまけ」か「さきまけ」の3つです。
変換して出るのは最初に紹介した「せんぶ」ですので、そちらを使うのが正解でしょう。
縁起としては意味のところでも解説したように「何事も先んじてはいけない」となっているので、午前中は吉で午後は凶です。
急いで行動することと勝負事と相性が悪いので、賭け事や勝負事は避けたほうがいい日ともなっています。
先勝とは考え方が真逆となっている六曜なので、どちらか一方を理解できていればその考え方が応用できるでしょう。
葬式は避けた方がいい?
葬式と相性が悪いのは友引です。
友引は慶事ならば慶事に友達を引っ張りますが、凶事ならば凶事に友達を引っ張るという特性があるので、お葬式は絶対にNGといわれております。
なので先負はとくに問題ないと考えられているのです。
急いで葬儀を上げたい日がたまたま先負だったという人でも、気にすることなく実行することができるでしょう。
そもそも、六曜は仏教の教えとは無関係なので六曜を気にする必要はないという声はありますが、長く続いてしまった風習や迷信を無くすことはほとんど不可能です。
友引は葬式を避けたほうがいいという考え方は浸透しきっているのは、ある程度あきらめたほうがいいでしょう。
現代社会はそこまで六曜を意識して行動している人は減っていますが、この風習が完全になくなっているわけではないので、火葬場や葬式会場そのものが友引だと休みになっているケースはまだまだ続いています。
結婚式や入籍は縁起が悪い?
入籍はある程度準備をしていけば、1時間もかからないで手続きが終わります。
そのため、午後が吉となっている先負でも午後に活動すれば問題なく吉と考えることができるのです。
問題は結婚式でしょう。
午後開催にすることが可能ならば吉の時間帯に活動できるので六曜を信じている人たちにも納得してもらえるのですが、大掛かりで1日かかるような結婚式の場合は午前中開催になってしまいますので、この先負とは相性が悪いと考えられています。
大掛かりな結婚式で丸一日かかるという人は、先負ではなく先勝を活用したほうがいいでしょう。
先勝は午前中だけ吉となっていますが「吉の時間帯に活動を開始すれば午後が凶でも問題ない」という考え方がありますので、大掛かりな結婚式でも吉事として終わらせることが可能となっています。
午後だけで終わるような結婚式ならば先負でも問題ありません。
納車はしてもいいの?
先負の納車は特に問題ないといわれていますが、太陽がしっかりと昇っているタイミングのほうが傷のチェックなどはやりやすいので午後でも早めのほうがいいです。
基本的に納車で好まれているタイミングは休日と大安が重なっている日なので、予約が取れなかったり納車できてもバタバタとしてしまうこともしばしばあります。
なので、このように先負といった吉の時間帯に行動しやすい六曜をうまく活用するといいでしょう。
先勝の場合は午前中が吉なので午前中に納車を終わらせればいいのです。
ただし、友引は「友を轢く」という言葉を連想するのでNGと考えている人も多いですし、赤口は「赤が血液を連想する」ということでNGと考えている人が多いです。
逆にこの考え方のために納車の予定もかなり空いている可能性もあるので、そこまで六曜の吉兆を重要視していないという人はその日を活用してください。
引っ越しは避けたほうがいい?
先負は午後が吉となっているので、午後で終わる程度の引っ越しならば問題ないでしょう。
しかし、引っ越しは1日がかりになることが多いので午後だけで終わらないという人も多いのではないでしょうか。
六曜の吉兆を優先して引っ越しの日程を延ばすのも問題ですので、午後だけでは終わらない荷物を運ぶ必要があるという人は午前中から引っ越し作業をするといいでしょう。
ちなみに、引っ越しをする時間帯が先負の午後でも凶日とされる三隣亡は引っ越しや結婚との相性が最悪なので絶対に避けたほうがいいといわれているので、注意してください。
三隣亡とは旧暦の正月・四月・七月・十月の亥の日と、二月・五月・八月・十一月の寅の日と、三月・六月・九月・十二月の午の日が該当するのでかなりわかりにくいです。
吉凶をそこまで大切にするという人はそちらもチェックしたほうがいいでしょう。
2019年の9月以降でチェックすると、10月は12日と24日、11月は5日と10日と22日、12月は4日と7日と19日と31日が三隣亡となっています。
お宮参りはしても大丈夫なの?
勝負事や急ぎ事との相性が悪い先負ですが、お宮参りや七五三ならば特に問題ありません。
時間による吉凶も大切にするという人は先負の午後にお宮参りや七五三に出かけてください。
ただし、神社そのものが午前中に活動するのが吉という考え方がありますので、先負とは相性が悪いと考えている人もいます。
それらの考え方が脳内で衝突してしまっているという人は、別の日にお宮参りや七五三を行ったほうがいいでしょう。
個人的には自分たち家庭の予定を最優先してあくまでも六曜はおまけ程度に考えたほうがいいです。
信じることで意識や行動がプラスになるという人は、予定も六曜に合わせる必要があるので時間帯にも気を配ってください。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は先負についての情報を記載してまいりました。
先負は午前中が凶で午後が吉となるわかりやすい日ではありますが、1日がかりになるようなイベントとはこのように相性が悪いです。
あくまでも午後で終わるような行動と相性がいいので、六曜を信じている人は出来る限り午後に活動するようにしましょう。
しかし、六曜にとらわれて活動制限が強くかかってしまうのも問題なので、いい様に解釈して行動することがやはりベストとなってきます。
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