先負に厄払いをするのは縁起が悪い？いつやるのがオススメ？

今回は“先負に厄払いをするのは縁起が悪い？いつやるのがオススメ？”と題して、六曜の先負と厄払いの関係性について解説します。

先負は厄払いに縁起が悪いという情報がありますが、それがはたして本当なのかを調査しつつ、仮に先負に厄払いをするのならどういった部分を注意しなければいけないのかも抑えておきましょう。

ほかには、厄払いはそもそもいつやるのが推奨されているのか、厄払いと相性がいい六曜はあるのか、厄払いと相性のいい吉日と悪い凶日はどうなっているのかも調査してまとめて行きます。

先負に厄払いをするのは縁起が悪い？

厄払いを行う最適な時期は、明確に決まっていません。

神社によって解釈が異なるため、「○○の日に厄払いをする」という断定はできないのです。

そもそも神社では一年を通して厄払いを行っており、六曜にこだわる必要はないという意見もあります。

神道と六曜は直接関係ないため、六曜を重視する必要性は必ずしもありません（厄払いという考え方が陰陽道から来ているため、陰陽道の要素が多生混じっている六曜と100%無関係とは言いにくいですが･･･）。

しかし、六曜を気にする方は、仏滅や赤口を避けるかもしれません。

先負は午後に吉とされているので、六曜が気になる方は午後に参拝すると良いでしょう。

先負について、もう少し詳しく見ていきましょう。

先負の意味

先負は一見、「負」の字から縁起が悪いように思えますが、実は午後は吉とされ、六曜の中でも比較的吉日とされています。

読み方は基本的に「せんぷ」ですが、「さきまけ」または「せんまけ」でもOKです。

「静かに過ごせば、幸運が舞い込む」とされ、午前中は凶、午後は吉の日とされています。

先負の由来

先負を含む六曜は、中国で生まれた時間の吉凶を占う「小六壬」という占術に由来します。

陰陽五行思想に基づき、易経の考えを取り入れたものです。

室町時代に日本に伝来した際、日本の陰陽道の影響を受け、名称や解釈が変化しました。

小六壬で使われていたのは「大安・留連・速喜・赤口・将吉（小吉）・空亡」でしたが、これが変化して「大安・友引・先勝・赤口・先負・仏滅」になったと考えられています。

先負に厄払いをする時の注意点

先負は午後に吉、午前中に凶とされています。

六曜を気にする方は、午後に厄払いを行うのが良いでしょう。

ただし、神社やお寺では午前中の方がご祈祷や厄払いの効果が高いという意見もあります。

何を優先するかによって、対応を変える必要があります。

まず、六曜を重視する場合は午後に厄払いを行ってください。

次に、ご祈祷や厄払いの効果を重視する場合は神様が疲れていない午前中に厄払いを行うといいでしょう。

そういったものを一切気にしていないという方は混雑状況などを考慮して、都合の良い時間帯を選んでください。

ただし、厄払いは事前予約が必要な場合がありますし、必要な持ち物やお布施の金額は神社やお寺によって異なります。

こういった情報を事前に確認しておきましょう。

厄払いはいつやるのがオススメなの？

厄払いは、一般的に立春（2月4日頃）までに行うのが習わしです。

そのため、年始から節分までの期間が最適とされています。

しかし、地域によって考え方は異なるため、事前に確認が必要です。

●主な考え方

・元旦に厄払いを行う

・節分に合わせて厄払いを行う

・年始から節分までの間であればいつでも厄払いを行う

これは地域によってルールが異なるため、事前に調べてから日取りを決めましょう。

厄払いと相性のいい六曜は？

六曜が気になる方は、吉日を選んで厄払いを行うのも良いでしょう。

六曜は、日本の暦注の一つで、一日の吉凶を6つのパターンで表します。

大安

万事が吉の日。一日中吉とされる。

友引

大安に次ぐ吉日。結婚式などのお祝い事に適している。ただし、正午ごろ（11時～13時）は凶。

先勝

午前中が吉で、午後が凶。勝負事が吉となる日。

先負

午前が凶で、午後が吉。激しい行動を控えるべき日。

赤口

正午ごろ（11時～13時）だけが吉で、他の時間帯は凶。大事を行うには良くない凶日。

仏滅

終日凶。万事に不吉。特にお祝い事には適さない日。

先負は午後は吉ですが、六曜的に外出はNGとされているため、厄払いとの相性は良くないと考える人もいます。

六曜を気にする方は、以下の日を選ぶと良いでしょう。

・大安

・お昼を除いた友引

・午前中の先勝

ただし、六曜はあくまでも参考です。

一番大切なのは、気持ちとタイミングでしょう。

自分に合った日を選んで、気持ちよく厄払いを受けてください。

厄払いと相性のいい吉日まとめ

厄払いと相性の良さそうな吉日はいろいろとありますので、ここではいくつか抜粋して紹介します。

こういった吉日はそこまで意識する必要はないという意見も多いのですが、気になるという方は参考にしてください。

大安

1日全体が吉日

友引

大安に次ぐ吉日で、昼の時間帯以外は安心して行動できる

先勝

午前中が吉の六曜で、うまく時間調整すれば良い相性

天赦日

日本の暦の上で最高の吉日で1年に5回か6回程度しか発生しない、何をやってもプラスの日だから金運もアップする

一粒万倍日

『一粒の籾（もみ）が万倍にも実り、立派な稲穂になる』という意味があり新しいことやプラスになることが倍になって帰ってくると言われている、ただし借金も倍になるので注意

寅の日

寅は『千里行って千里戻ることができる』という故事やその柄から金運アップの象徴で外出も必ず帰ってこられると考えられるため好相性

巳の日

いわゆる蛇の日だが、蛇は財運の神である弁財天の使いなので、その力にあやかって金運が上がる日とされている。金運を上げたいのなら好相性

己巳の日

巳の日の力がよりパワーアップした吉日

神吉日

暦には『神よし』と書かれる暦注下段。神事に関する事柄全般が好相性なので、神社に赴くことが多い厄払いとは相性が良い

大明日

暦には『大明』と書かれる暦注下段。隅々まで太陽の日が照る日という意味があって吉事全般と好相性

天恩日

暦には『天おん』と書かれる暦注下段。天の恩恵を受ける日という意味があり、吉事全般と好相性

復日・重日

吉日と重なることで吉日の効果が増し、凶日と重なることで凶日の効果が増す日。一粒万倍日と似ている

このように吉日は種類も豊富なので、こういったものを意識して気持ちよく厄払いに生きましょう。

厄払いと相性の悪い凶日まとめ

基本的に厄払いと相性の悪い日というのは存在しないので、あまり意識する必要は無いと思います。

それでも、気になって仕方ないという方は以下の凶日を意識してみてください。

赤口

仏滅に次ぐ凶日。何かを始めるのに適さない日

仏滅

1日凶。何をやっても凶とされる日

受死日

一部のカレンダーでは『●』の印で表される凶日。黒日とも呼ばれ、最悪の大凶日とされる。買い物も避けるべき日

十死日

受死日に次ぐ凶日で万事に凶とされる

不成就日

何をしてもうまくいかないとされる凶日

凶日も吉日と同じように種類が非常にたくさんあります。

ただし、こういった吉凶を意識しすぎて厄払い行けないほうが問題なので、強く意識しすぎないことを推奨します。

先負に関するよくある質問まとめ

「先負」とは具体的にどのような意味がありますか？

「先負」は六曜の一つで、この日は午後は吉とされますが、午前中は凶とされる日です。

したがって、重要な行事や仕事、決断をする場合は午後を選ぶと良いとされています。

文字通り、「先んずれば負け」という意味を持ちます。

先負の日に避けるべきことはありますか？

先負の日は午後から運勢が上昇するとされるため、特に新しいことを始める、重要な契約を結ぶ、大きな買い物をするといった行動は午後にした方が良いとされています。

午後に行動計画を立て、午前中は控えめに過ごすのがおすすめです。

結婚式や入籍は先負の日に避けるべきですか？

伝統的な意味合いでは、先負の日は午後から運が上がるとされているため、結婚式や入籍などの重要なイベントは午後が無難とされています。

ただし、現代では六曜を重視しない人も多く、最終的には個人の判断に委ねられます。

先負の日に良いとされる行動はありますか？

先負の日の午後は比較的良い時間帯とされているため、日々のルーティンワークや準備作業、計画立案などは有効に行えるとされています。

また、午前中はリラックスするための時間として使うのも良いでしょう。

先負の日は他の六曜とどのように関係していますか？

六曜は「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」という6つの日の周期で構成されており、それぞれに特有の意味があります。

「先負」はこのサイクルの中で、行動をする際に時間帯を考慮する必要がある日として位置付けられています。

六曜は日本の暦の中で古くから人々の生活に密接に関わってきた文化の一つであり、各日が持つ意味を理解することで、より良い日々を送るための指針とされています。

先負の日には、旅行を始めるのは避けるべきですか？

伝統的には、先負の日の午後は運勢が上昇するとされているため、新しいことを始めるのは午後からが良いとされます。

そのため、理想的には旅行を始めるのも、特に重要な出発や決定事項は午後に行うか、または先負の日を避けて計画することが勧められます。

しかし、現実にはスケジュールの都合上避けられない場合も多く、最終的には個人の判断によります。

先負の日に重要な商談を行うのは不利ですか？

先負の日は午後から運勢が上昇するとされるため、理想的には重要な商談は避けるか、または午後に行うのが良いでしょう。

しかし、商談の成功は日選びだけでなく、準備や相手との関係性など多くの要因に左右されます。

従って、六曜を参考にしつつも、十分な準備と自信を持って臨むことが最も重要です。

先負の日に生まれた人には特別な意味がありますか？

六曜は主に行事や日々の活動を計画する際に参考にされるものであり、個人が生まれた日に特別な意味を持つ文化的背景はありません。

先負の日に生まれた人が特別な運命を持つという考え方は一般的ではなく、誰もが自身の努力や選択によって未来を切り開いていくことができます。

先負の日には何をするのがベストですか？

先負の日の午後は比較的良い時間帯とされているので、日常業務や計画を立てるなど、すでに進行中の活動を進めるのに適しています。

午前中は新しいことを避け、既存の業務の整理や準備、翌日以降の計画を考えるのに適した時間と考えると良いでしょう。

また、個人的な時間を大切にし、リラクゼーションや趣味の時間を過ごすのもおすすめです。

先負の日の過ごし方で運気を向上させる方法はありますか？

先負の日に運気を向上させるためには、午前中にポジティブな行動を起こし、明るい気持ちで一日をスタートさせることがおすすめです。

また、運気が上がるとされる午後には、積極的に行動を行うと良いでしょう。

自然に触れる散歩や、好きな音楽を聴くなどして、心を穏やかに保つことも運気向上に繋がります。

まとめ

以上、いかがでしたか。

今回は“先負に厄払いをするのは縁起が悪い？いつやるのがオススメ？”というタイトルで、先負と厄払いについての関係を紹介してきました。

正直、厄払いは地域によって訪れる日がある程度定まっているので、その日の吉凶を意識することができない方も多いと思います。

なので、おまけ程度に捉えた方がいいですよ。