その日の吉兆を表す暦注もカレンダーに記載されるモノが少なくなっていますが、それでも比較的知名度があり意識しなければいけない暦注も存在するのです。
今回は暦注や選日に興味が無いという方にとっても意識してもらいたい三隣亡とは何かを解説し、意味や由来や読み方などを記載して参ります。
引っ越しや結婚式といった慶事、または吉日と重なったときの考え方も見ていきましょう。
- 三隣亡の意味や由来
- 三隣亡の読み方は?
- 2023年の三隣亡はいつ?
- 吉日と重なるとどうなる?
- 結婚式や入籍は避けるべき?
- 引っ越しはしてもいい?
- 三隣亡に関するよくある質問
- 三隣亡とは何ですか?
- 三隣亡に何が起こるのですか?
- 三隣亡にはどのような風習がありますか?
- 三隣亡を避けるためには何をすればいいですか?
- 三隣亡以外にも縁起の悪い日があるのでしょうか?
- 三隣亡を信じる人が多い理由は何ですか?
- 三隣亡に関連する迷信にはどのようなものがありますか?
- 三隣亡に関する風習や迷信は今でも守られているのでしょうか?
- 三隣亡に関する風習や迷信は、宗教的な意味を持っているのでしょうか?
- 三隣亡が縁起の悪い日とされることについて、科学的な根拠はありますか?
- 三隣亡に関する迷信や風習は、どのような影響を与えているのでしょうか?
- 三隣亡に関する迷信や風習は、現代社会においてどのような意義を持っているのでしょうか?
- 三隣亡に関する迷信や風習は、どのように扱うのが適切でしょうか?
- 三隣亡に対する考え方は、地域や世代によって異なるのでしょうか?
- 三隣亡について知っておくべきことはありますか?
- 三隣亡に関する情報を調べる場合、どのような情報源が信頼できるのでしょうか?
- 三隣亡が縁起の悪い日であるとされている日は、どのように決められているのでしょうか?
- 三隣亡に関する迷信や風習によって引き起こされる問題には、どのようなものがありますか?
- まとめ
三隣亡の意味や由来
三隣亡とは選日の一つで現代では「屋立てあし」や「蔵立てあし」という意味がある日です。
もっとわかりやすく記載すると「家を建てるのに都合の悪い日で、建築事を行うと三軒隣まで火事で亡ぼす凶日」が三隣亡となります。
そのため、建築関係者にとって最大の大凶日とされているので、建築業界では今でも意識している人が多い選日なのです。
この三隣亡の由来ははっきりとしておりませんが、江戸時代の書物には記載してあったのでその頃から使われていたと思われます。
ただし、この書物には三隣亡が「三輪宝」と記載してあり、説明文には「屋立てあし」や「蔵立てあし」ではなく「屋立てよし」や「蔵立てよし」と記載してあります。
つまり、三隣亡とは建築に最適な「良し」とされる日だったのですが、いつの間にか「悪し」とされる日になってしまったということになります。
由来や過去の意味を調べてみると色々と移り変わっている選日であることがわかりますので、迷信と一周する人も多いでしょう。
しかし、建築業界では信じている人もまだまだいますので、信じている人もいるという事実は受け止める必要があります。
三隣亡の読み方は?
三隣亡の読み方は「さんりんぼう」です。
三隣亡は先ほど記載したように今でも建築業界で使うことがある言葉で、一般的なパソコンやスマートフォンでも一発変換できる言葉となっております。
今ではカレンダーに記載されなくなった三隣亡なのですが、建築業界などの一部ではやはり通用するワードなので、単語登録もしっかりとされているのでしょう。
2023年の三隣亡はいつ?
2023年の三隣亡は以下のとおりです。
2月:10日、22日
3月:9日、21日
4月:2日、6日、18日、30日
5月:17日、29日
6月:13日、25日
7月:11日、23日
8月:8日、9日、21日
9月:2日、17日、29日
10月:15日、27日
11月:13日、25日
12月:10日、22日
三隣亡の日にちを決めるルールは二十四節気を元にした節切りと日の十二支の組み合わせにあります。
具体的に記載すると、旧暦の1月亥の日、旧暦の2月寅の日、旧暦の3月午の日、旧暦の4月亥の日、旧暦の5月寅の日、旧暦の6月午の日、旧暦の7月亥の日、旧暦の8月寅の日、旧暦の9月午の日、旧暦の10月亥の日、旧暦の11月寅の日、旧暦の12月午の日となっているのです。
日の十二支は12日サイクルでまわっていますので、1年間に30回ほどこの選日が発生することがわかります。
2023年だと28回ほど三隣亡が発生しますが、例年と比べる少し多い年と言えるでしょう。
吉日と重なるとどうなる?
元々は吉日だった三隣亡ですが、今では建築関係の方々からすると厄介な凶日となってしまいました。
結論から記載すると吉日と重なった場合でも凶日と思って行動している人もいるので注意が必要という回答になるでしょう。
基本的にこのような日の吉凶に対する考え方の答えというものはないので、自分が正しいと思った考え方をそれぞれがバラバラに行っているのです。
吉日と凶日が重なったときの考え方は大きく分けて2つで、1つ目は「吉と凶がぶつかり合ったら相殺される」というモノで2つ目は「吉と凶がぶつかり合ったらより強い力を持っている暦注が勝つ」というモノです。
しかし、この「より強い力」という部分が厄介なところで、この力を判断する基準が明確ではなくばらばらな状態なのです。
そのためこれらの日の吉凶を信じている人で「吉と凶がぶつかり合ったらより強い力を持っている暦注が勝つ」という考え方を持っている人の判断基準は、「こちらの方が強力と聞いたから」とか「ネット上でその力が強いと聞いたから」といったモノになりがちで、その人の判断基準にゆだねられることが多々あります。
個人的な意見ですが、三隣亡は圧倒的なまでの破壊力があるというイメージはそこまで無いので、友引や大安や天赦日といった吉日とセットになった場合は打ち消されるような気がします。
それでも確かな情報の元に判断しているのではなく、なんとなくそんな気がするといったとっても不確かな判断なので、なんとも言えないのです。
これらの吉凶を有効活用したいという方は、凶日になったら「今日は○○に気をつければ大丈夫!」とポジティブにとらえて、吉日になったら「今日はついている日だから積極的に動く!」とこちらもポジティブにとらえればいいのです。
わざわざマイナスイメージをもってメンタル的にマイナス方向に持っていく必要はありません。
結婚式や入籍は避けるべき?
基本的にこの三隣亡は建築業界ではアウトとなっているワードですが、実は「○○を築く」といくワードに連なるモノもアウトという意見があります。
これは結婚や入籍が「家庭を築く」という考え方に結びつきますので、アウトになるという考え方です。
ただし、これらの考え方よりも六曜を意識した人の方が多くなっていますし、そもそも六曜を全く意識しない人も出ていますので、そこまで三隣亡と結婚や入籍を意識する必要は無いでしょう。
個人的な見解ですが、仏滅と三隣亡のどちらを避けた方がいいのかという意見があった場合、六曜の方が知名度が高いと感じておりますので、仏滅を避けた方がいいと考えてしまいます。
やはり最終的にはその地域の風習次第になりますので、それらの情報を精査してから判断して行動した方がいいでしょう。
引っ越しはしてもいい?
建築関係のNGとなる三隣亡は、棟上げや土起こしとも相性が最悪と言われていますが、引っ越しとも相性が悪いと言われております。
建築業界では忌み嫌われている三隣亡が一般家庭に影響をもたらすことが多いのがこの引っ越しの部分で、三隣亡という凶日を強く信じている人はその日の引っ越しを快く思うことは少なく嫌な顔をされる可能性があるのです。
その日の吉凶に興味が無いという方でも、三隣亡に引っ越しをすると嫌われる可能性があるということを覚えてください。
三隣亡に関するよくある質問
三隣亡とは何ですか?
三隣亡(さんりんぼう)とは、漢字の「三隣」と「亡」から成る縁起の悪い日のことで、旧暦の3月3日、5月5日、7月7日、9月9日、11月11日の5日間を指します。
この期間は、3つの隣国(中国、朝鮮、琉球)がみな亡くなった日であることから、縁起の悪い日とされています。
三隣亡に何が起こるのですか?
三隣亡に何かが必ず起こるというわけではありませんが、縁起の悪さから、多くの人がこの期間に事故や災害、病気、不幸な出来事が起こると信じています。
三隣亡にはどのような風習がありますか?
三隣亡には、さまざまな風習があります。
例えば、雛人形を飾る「ひな祭り」や、菖蒲湯に入る「菖蒲の節句」が行われます。
また、三隣亡には、厄払いのために家や身の回りを掃除する習慣がある地域もあります。
三隣亡を避けるためには何をすればいいですか?
三隣亡を避ける方法としては、旅行や大きな買い物などの重要な予定をこの期間に入れないこと、できるだけ家にこもって過ごすことが挙げられます。
また、縁起物を身につけたり、お守りを持っている人もいます。
三隣亡以外にも縁起の悪い日があるのでしょうか?
はい、三隣亡以外にも縁起の悪い日は存在します。
例えば、旧暦の2月2日は「土用の丑の日」として知られ、7月下旬から8月上旬までの「盂蘭盆会」の期間も縁起が悪いとされています。
しかし、これらの日が必ずしも縁起の悪い日とされる地域は限られており、日本全国で広く知られているのは三隣亡くらいでしょう。
三隣亡を信じる人が多い理由は何ですか?
三隣亡を信じる人が多い理由は、歴史や伝統、文化的背景などがあります。
三隣亡は、中国や朝鮮半島などの隣国の歴史的出来事に由来するものであり、日本に伝わったのは平安時代以降のことです。
また、三隣亡は日本の旧暦での行事であり、日本の伝統的な暦の文化と深く結びついています。
このような背景から、三隣亡を信じる人が多いと考えられます。
三隣亡に関連する迷信にはどのようなものがありますか?
三隣亡に関連する迷信としては、例えば以下のようなものがあります。
三隣亡に関する風習や迷信は今でも守られているのでしょうか?
三隣亡に関する風習や迷信は、今でも一部の地域で守られています。
例えば、京都市内の一部の寺院では、三隣亡に特別なお参りをする行事が行われています。
また、三隣亡には重要な用事を入れないという風習も、一部の人々にとっては大切なものとして残っています。
ただし、現代社会では、三隣亡に縛られずに自由に生きる人々も増えており、徐々に風習や迷信が薄れていく傾向にあるともいえます。
三隣亡に関する風習や迷信は、宗教的な意味を持っているのでしょうか?
三隣亡に関する風習や迷信は、宗教的な意味を持っている場合もありますが、必ずしもそうではありません。
例えば、菖蒲の節句は、元々は神道の行事として始まったものであり、菖蒲の根を浸した湯に入ることで、邪気を祓い、病気や災いを防ぐという信仰があります。
一方で、三隣亡の迷信は、仏教や神道といった宗教とは直接関係がなく、あくまで民間信仰の一つとして受け継がれています。
三隣亡が縁起の悪い日とされることについて、科学的な根拠はありますか?
三隣亡が縁起の悪い日とされることについて、科学的な根拠はありません。
しかしながら、人間の思考は科学的根拠に基づくものばかりではなく、伝統や文化的な背景、個人の信仰などによっても形成されます。
したがって、三隣亡が縁起の悪い日として信じられていることには、文化的・社会的な背景が大きく関わっています。
三隣亡に関する迷信や風習は、どのような影響を与えているのでしょうか?
三隣亡に関する迷信や風習は、人々の行動や意識に影響を与えることがあります。
例えば、三隣亡には車や自転車の事故が多発すると言われているため、運転者はより注意深く運転するようになるかもしれません。
また、三隣亡には財布からお金がなくなりやすいとされているため、人々は財布の中身を確認する習慣を持つことがあるでしょう。
一方で、迷信や風習が過剰に強調されることで、不必要なストレスや不安を引き起こすこともあるため、注意が必要です。
三隣亡に関する迷信や風習は、現代社会においてどのような意義を持っているのでしょうか?
現代社会においては、三隣亡に関する迷信や風習は、過去の伝統や文化的な背景を継承するための一つの手段として、また、自分自身の人生や運勢に対する不安を和らげるためのものとして、一部の人々にとっては重要な意義を持つことがあります。
しかし、近年は、科学的に証明された情報や知見が多くの人々にアクセス可能になってきたことから、迷信や風習に対する疑問や批判も増えている傾向にあります。
三隣亡に関する迷信や風習は、どのように扱うのが適切でしょうか?
三隣亡に関する迷信や風習について、それを信じるかどうかは個人の自由です。
ただし、過剰に迷信に囚われることは、不必要なストレスや不安を引き起こす原因になることがあるため、注意が必要です。
また、三隣亡に関する風習や行事は、それ自体が文化的・歴史的な価値を持つものであるため、尊重することも大切です。
しかし、人々が自分自身の生活や行動を制限することなく、自由に生きることができる社会を目指すことも重要です。
三隣亡に対する考え方は、地域や世代によって異なるのでしょうか?
はい、三隣亡に対する考え方は、地域や世代によって異なります。
例えば、三隣亡について強く信じる人々が多いのは、地方や田舎の方が多いと言われています。
一方、都市部では、三隣亡に縛られず、自由に生きる人々が多い傾向があります。
また、若い世代の中には、伝統や風習にとらわれず、科学的な根拠があるかどうかを重視する傾向も見られます。
三隣亡について知っておくべきことはありますか?
三隣亡について知っておくべきことは、その起源や背景、縁起の悪さに関する迷信や風習などです。
また、三隣亡が縁起の悪い日であることに対する科学的な根拠は存在しないこと、個人の自由や多様性を尊重することが大切であることも知っておくと良いでしょう。
さらに、三隣亡に限らず、迷信や風習が自分自身の生活や行動を制限することなく、自由に生きることができる社会を目指すことが大切です。
三隣亡に関する情報を調べる場合、どのような情報源が信頼できるのでしょうか?
三隣亡に関する情報を調べる場合、信頼できる情報源を選ぶことが重要です。
一般的には、公的な機関や大学、専門家の情報が信頼できるとされています。
また、インターネット上では、信頼性の高いウェブサイトやニュースメディア、オンライン百科事典などがあります。
ただし、SNSやブログなど、個人が書いたものや情報源が不明確なものについては、情報の信頼性について注意する必要があります。
三隣亡が縁起の悪い日であるとされている日は、どのように決められているのでしょうか?
三隣亡が縁起の悪い日であるとされている日は、旧暦に基づいて決められています。
旧暦とは、太陰暦とも呼ばれる太陽暦ではなく、月の満ち欠けを基にして1か月を計算する暦です。
三隣亡は、旧暦の2月、4月、6月、8月、10月、12月の「三、六、九の日」の前日、当日、翌日を指し、それぞれが「上(うえ)」、「中(なか)」、「下(した)」と呼ばれています。
旧暦は、現在では主に祭日や伝統的な行事、年中行事などに用いられていますが、一般的な暦としては使われていません。
三隣亡に関する迷信や風習によって引き起こされる問題には、どのようなものがありますか?
三隣亡に関する迷信や風習によって引き起こされる問題としては、以下のようなものがあります。
焦りや不安を引き起こすこと
三隣亡に関する迷信や風習が過剰に強調されることで、人々が焦りや不安を感じることがあります。
特に、重要な用事を入れることができないと感じる人がいる場合、ストレスを引き起こすことがあります。
行動の制限を引き起こすこと
三隣亡に関する迷信や風習が強く根付いている地域では、人々が自分自身の生活や行動を制限することがあるため、自由な行動や思考を妨げることがあります。
例えば、三隣亡に縁起が悪いとされることを避けるために、夜中に洗濯物を干さない、用事を入れない、などの制限が生じることがあります。
迷信に基づく行動が事故や災害を引き起こすこと
三隣亡に関する迷信や風習に基づいた行動が事故や災害を引き起こすことがあります。
例えば、三隣亡の日に車や自転車を運転することを避けるため、人々が交通機関を利用することが増えるため、渋滞や混雑が発生することがあります。
また、三隣亡に縁起が悪いとされることから、危険な場所に近づいたり、行動を起こさなかったりすることがあるため、災害に巻き込まれることがあるかもしれません。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は三隣亡について詳しく解説しました。
この三隣亡は今でも知名度が高い凶日ですので、その日の吉凶を迷信として全く信じていない人でも覚えておいてもらいたい情報をなっています。
自分が信じていなかったとしても周りで信じている人は出てくる可能性があるので、トラブルを避けるためにも火種になりそうな行動を前もって理解してさける事が重要になるでしょう。
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