赤口は本当に縁起が悪い日なの?結婚式や葬式は縁起が悪い?
六曜の中でも縁起が悪いと言われることの多い赤口ですが、具体的な意味や由来などを詳しく理解している人は少ないでしょう。
今回はこの赤口の読み方から解説し、本当に縁起が悪いのか結婚式やお葬式との相性はどうなっているのか、納車や引っ越しとの関係性についても調べて参ります。
大安や仏滅と違って知名度も低めになりますので、そもそもの読み方を知らないという人も多い六曜なのです。
赤口の意味や由来
六曜は「先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口」の順番で繰り返します。
つまり、大安の次の日が赤口ということです。
この赤口の意味を辞書で調べてみると「凶とされる日」とか「正午頃のみ吉でそれ以外は凶の日」とか「大事には用いられない日」と出てくるでしょう。
これらの説明文からもわかるように、基本的には凶日と考えられている日なのです。
元々この赤口は、陰陽道において東門の番神とされている赤口神が使役している八嶽卒神が支配する日と言われており、人々を悩ませて錯乱させる日と言われておりました。
このように由来や意味を探ってみると、すでにマイナスのイメージが漂う日となっているのです。
赤口の読み方や縁起について
赤口の読み方は特殊で「しゃっこう」か「しゃっく」が当てはまります。
「じゃっこう」と読む人もいますが、こちらは漢字変換で出ないことが多いので稀な読み方として覚えておきましょう。
この赤口は基本的に正午頃が吉とされていますが、具体的には1日24時間ある内の11時から13時までが吉で利、それ以外は凶とされている日となります。
この赤口の日を管理している赤口神がこの時間帯は寝ているためにお昼頃は安全という考え方のようです。
また、漢字の中に「赤」が入っていますが、この赤は古来より「炎」や「血液」を連想される人が圧倒的に多く、赤を連想させることは不吉であり縁起が悪いと考えられております。
辞書で調べてみても「凶とされる日」と出てきますので、縁起的にはよろしくないと言えるでしょう。
人によっては仏滅はあらゆる物が滅んでスタートできる日だからプラスに転換できるけど、赤口はどうすることもできない日という考え方をもたれています。
赤口は本当に縁起が悪い日?
六曜的な考え方からすると「赤口はあらゆる事に対して縁起が悪い日」となります。
正午は吉となっていますが、それでも相対的に縁起の悪い日としてカウントされるでしょう。
この六曜という考え方そのものが迷信なので、マナーとして覚えておく必要はあっても吉凶を気にする必要は皆無という意見は多数あるので、縁起が悪いと言われても気にする必要はないでしょう。
ただし、冠婚葬祭といったマナーが求められるイベントでは重要視する必要もあるので気をつける必要はあります。
一応六曜の中では縁起が悪いという設定になっている日と覚えておいてください。
結婚式や入籍は縁起が悪い?
基本的に赤口は仏滅は凶日とされているので、結婚式といった慶事との相性は最悪となっています。
お日柄を気にするという人は避けた方が良いでしょう。
実際に結婚式を行った方々のお日柄はいつだったのかというアンケートを採ったところのデータを見ると、赤口に結婚式を行った人は8%で仏滅が6%だったのでかなりの人がさけていることがわかります。
人気のある大安は20%で友引は19%でした(覚えていないも19%あります)。
本人にとって六曜は迷信でありどうでもいいものであっても、呼んだ人達の中には六曜を信じていたり風習を重んじている人が存在する可能性はありますので、その人達に赤口や仏滅に結婚式をすると注意される恐れがあるのです。
このようなトラブルを避けるために赤口や仏滅をさけているという人も多くいます。
葬式やお通夜は避けた方がいい?
基本的に仏滅や赤口との相性が悪いとされているのは慶事ですので、お葬式やお通夜といった凶事と相性が悪いというわけではありません。
なので、赤口にお葬式やお通夜をするのは問題ないのです。
むしろ六曜的に相性が最悪と言われているのは友引なので、友引にお葬式をやるのはさけましょう。
友引は慶事ならば「幸運に友を引く」という意味になりますが、凶事ならば「不幸に友を引く」という意味に早変わりするのでNGなのです。
お葬式の場合は故人が友を引いてあの世へ行くという意味になるので特に嫌われます。
納車はしてもいいの?
納車も慶事の分類になりますので、仏滅や赤口との相性は最悪と言われております。
ただし、その文字から「友引」も「友を轢く」に通じると言われているので友引もアウトと考えている人が多いです。
赤口の場合は赤が血の色を連想するということで事故に繋がるといった言われもあるので、納車との相性は最悪と言われております。
個人的な見解ですが、これらの六曜的な考え方ではなく納車に適した日や時間と考えると晴れている時の午前中となりますので、これに六曜をミックスさせると大安の午前中と先勝の午前中しか使えなくなってしまうので、あまり気にしない方が良いと思っております。
納車をするときは太陽が出ている時じゃないと色々と見落とす可能性があるので、しっかりと日が昇っている時間の方が良いのです。
というのも、納車をした後は傷がついていないのかをしっかりとチェックしないといけませんし、自分が依頼したオプションなどの装備がしっかりとつけられているのかをチェックしないといけないのです。
この傷の確認をしっかりとすると結構な時間がかかりますので、人にもよりますが午前中一杯を使うこともあります。
その後はどのような走りをするのか試したくなるので、午後を開けておきたいという個人的な考え方があります。
交通安全のお守りをとってきたいという人も午後に時間があれば試運転がてら向かうことも可能となるでしょう。
このように納車の日に色々と予定を立てている人は午前中に納車をしないと厳しいので、六曜にこだわりすぎるとそのタイミングを逸してしまいます。
引っ越しは避けたほうがいい?
引っ越しも基本的に慶事に該当しますので、凶日となる赤口との相性は良くありません。
引っ越しや新装開店や結婚や入籍などの慶事と赤口や仏滅の相性は悪いという設定になっていますので、覚えておくと良いでしょう。
特に、赤口の赤は「炎」や「火」を連想させるので避けるべきという意見が多いです。
仏滅よりも嫌われている可能性すらあります。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は赤口とは一体何なのかを色々と紹介しました。
赤から血液や炎を連想させてしまう赤口は仏滅よりも世間的には嫌われているように見えることが多々あり、仏滅よりもたちが悪い物として扱われていると感じることもあります。
江戸時代においての滞在が放火だったということも加味して、日本人はやっぱり火に対する畏敬の念と火事に対する嫌いっぷりは半端ないという事がわかってくるでしょう。
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