赤口の葬式について!お通夜や法事はしてもいい?
赤口に葬式や葬儀をすると縁起が悪いというお話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
今回はこの六曜の一つである赤口とお葬式との関係性について言及し、時間帯はいつがいいのか、お通夜はしても良いのか、赤口に法事をするのは大丈夫なのかをチェックして参ります。
六曜とお葬式の関係性についても今一度振り返ってみましょう。
赤口に葬式や葬儀をすると縁起が悪い?
赤口は基本的に慶事に対しての相性は最悪という説明はされますが、凶事に対する相性に関しては取り上げられません。
つまり、特に問題はないと言うことです。
葬式や葬儀と相性が圧倒的に悪いのは六曜の場合だと友引となりますが、赤口はそのようなお話はほとんど出ていませんので、気にすることなく実行できるでしょう。
ただし、「赤口に葬式をするのは凶日だから縁起が悪い」と指摘する人もいますので、考え方次第ではあります。
しかし「大安といった吉日にお葬式を行うのは間違っている」と指摘する人もいますので、その人がどのように考えているのかを調べないとわからないのが六曜の怖いところでしょう。
一般的には赤口とお葬式の関係は特に問題はないものとなっていますので、あまり意識する必要はないのです。
時間帯はいつがいいの?
これも難しい問題ですが、慶事の場合は六曜における時間変動の吉凶について良く語られますが、お葬式のような凶事の場合は六曜における時間変動の吉凶について特に触れられないので、あまり気にする必要はないでしょう。
結婚式などの慶事の場合は先勝だと午前中が吉となるから午前中スタートにした方が良いとか、先負だと午後が吉となるから午後スタートの方が良いという記載はネット上のあちらこちらにありますが、お葬式の場合は先勝だと午前中が吉となるから午前中スタートにした方が良いというお話は聞きません。
赤口の場合、吉となる時間帯は11時から13時の2時間となっていますが、この時間帯だけお葬式やお通夜をするというのは実際ほとんど不可能なので、やはり気にする必要はないという結論になるでしょう。
六曜における時間変動の吉凶があるのは友引・先勝・先負・赤口の4つですが、それらの変動は特に気にする必要がないとお考えください。
お通夜はしてもいい?
これも色々と調べて見ましたが、六曜においてお通夜がNGとされる日は見つかりませんでした。
詳しくは後述しますが、友引がお葬式の日になるのはNGという習慣があるので、先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口という順番でまわるという六曜の特性から先勝がお通夜になるのはNGという考え方があります。
いわゆる先勝に行われるお通夜そのものは特に問題ないのですが、そうなると友引がお葬式になる可能性が高いからNGという考え方です。
六曜は旧暦の毎月1日になると決まった六曜に変わるという特徴もあるので、先勝の次の日が100%友引になるというわけではないのです。
なので一応のNGとして赤口がお通夜になっても問題ないけど、先勝がお通夜と被るのは友引がお葬式当日になる可能性が高いのでNGとなっていると覚えておきましょう。
赤口に法事をするのはどうなの?
基本的に六曜は仏教とは何の関係もないので、法事もお葬式とのつながりも六曜はありません。
ただし、昔ながらの風習や考え方によって友引にお葬式するのはNGという考え方がはびこっており、根付いてしまっております。
このような決まり事が今でも残っていますが、法事の場合は全国レベルの昔ながらの六曜にまつわる決めごとというのは見つからなかったのであまり関係ないと言えるでしょう。
その地域や地方独自のルールや決まり事は存在しているでしょうが、全国レベルとなっているものはないと考えましょう。
なので、法事と大安や友引が被っても問題ないと言われておりますし、赤口や仏滅が被っても問題ないと言われているのです。
法事の日程にタブーはありませんので、できるだけ多くの人が故人を偲ぶことができるように多くの人が集まれる日程にしてください。
ただし、親族の意向も優先しないといけないので親族の方々が六曜を意識している場合はそれらの考え方も加味しないといけないでしょう。
とりあえず、法事と六曜の関係性は本来ならないとお考えください。
六曜と葬式の関係
とりあえず、今でも残っているお葬式と六曜のつながりは友引の日にお葬式をしてはいけないというものです。
現代では火葬場不足によって友引でも動いている火葬場はありますが、友引だとお休みになっているところもまだまだありますので、友引とお葬式をセットにするのは現実問題的にも難しくなっていると覚えておきましょう。
しかし、六曜とお葬式の関係性は本来ならばないものなので、意識する必要性も本来ならばないのです。
六曜とは唐の李淳風の「六壬承訣(りくじんしょうけつ)」や三国志の諸葛孔明が発案したという説がありますが、はっきりとはしていません。
それでも古代中国から来たというのは間違いないでしょう。
この中国における暦日の考え方と日本の風習や陰陽道そして語呂合わせなどがミックスされて誕生したのが今の六曜です。
仏滅や友引というワードから仏教と関係しているように見えてしまいますが、仏教との関係はありませんし、むしろ浄土真宗の開祖である親鸞が「日の吉凶を選ぶことはよくない」と説いているので否定的であるという意見すら出てきます。
このように仏教と六曜の関係性がないという事が過去を調べて見るとはっきりしているので、意識する必要はないのですが、風習として残ってしまっているので配慮する必要が出てしまっています。
江戸幕府もこの六曜が広まりすぎて注意勧告を出していますし、明治政府も太陰暦を太陽暦に改める時に「吉凶付きの暦注は迷信」として禁止しているという歴史もあります。
第二次世界大戦後は明治政府による禁止令がなくなったので、当たり前のように六曜付きカレンダーが復活しましたが、明治政府による禁止令の名残で今の政府機関に使っているカレンダーには六曜は入っていません。
このように否定し続けられている歴史や過去の文献を見てみると、やはり本来ならば六曜と仏教は関係性がないということが見えてきます。
それでも風習やしきたりとして残っているのが事実なので、それらに配慮しつつ行動するしかないのでしょう。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は赤口とお葬式の関係性について記載しました。
赤口とお葬式の関係性は特に問題はないという結論になりましたが、六曜はどのような風習が残っているのか、どのようにとらえているのかで考え方が大きく変わってくるので人によっては問題になってしまうのです。
一般的な情報として問題ないと解説されても、個人的に問題があると感じている人にとっては赤口のお葬式はNGに見えてしまいますので、まずは親族などに確認してどのように考えているのかを探ってみましょう。
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