ドラム式洗濯機は縦型洗濯機とは違う部分が多いため洗濯機そのものの掃除の仕方もかなり異なっています。
そこで、今回はドラム式洗濯機に限定して具体的な掃除のやり方と清潔に保つためのコツをチェックして参りましょう。
そもそも、縦型洗濯機とドラム式洗濯機では何が違うのかも見ていきます。
汚れたドラム式洗濯機の掃除のやり方!
ドラム式洗濯機は縦型洗濯機とは異なり、酸素系漂白剤が使えないケースが多いです。
そのため、まずは説明書を読んで洗濯槽の掃除に使える洗剤は一体何なのかをチェックする必要があります。
準備するもの
・ゴム手袋
・ゴーグル
・マスク
・針金ハンガー
・ストッキング
・歯ブラシ
・キッチンペーパー
・浴室用洗剤
・掃除機
掃除のやり方
こちらは日立の『自動おそうじを使う』という動画で、『BD-NV120F』に搭載されている自動お掃除機能を紹介している動画です。
この機能を使うと洗濯槽を汚れにくい状態をキープできるのでおすすめです。
他にも糸くずフィルターや乾燥フィルターの掃除の仕方も紹介されているので、日立のドラム式洗濯機を購入予定の方はこちらの『使いかた動画:ドラム式洗濯乾燥機:日立の家電品(https://kadenfan.hitachi.co.jp/support/wash/manual_movie/index_d.html)』を見てメンテナンスの仕方を予習しておくのもいいでしょう。
ドラム式洗濯槽の掃除の仕方について
①換気をしっかりとできる環境にする
②洗濯槽内に衣類が残っているかどうかをチェックし、残っている場合はすべて取り除く
③ゴム手袋やゴーグルやマスクを着用する
④説明書に記載されている漂白剤を用意する
⑤決められた量の漂白剤を洗濯槽に投入する
⑥『槽洗浄モード』でスイッチオンして放置する
⑦排水フィルターなどの取り外せるパーツを取り外し、掃除が終わってから元に戻す
糸くずフィルターの掃除の仕方について
①製品によっては『糸くずフィルター』という警告表示が出るのでそれが出ているかどうかをチェックする、出ている場合は糸くずフィルターを掃除するサインとなる
②ドラムに水が残っていると糸くずフィルターを外したときに水が出てくるので、水が残っていないのかをチェックする
③糸くずフィルターを外すための準備、残った水が出てくることがあるので洗面器などの水受けを活用する
④糸くずフィルターカバーを開けて、糸くずフィルターを取り出す
⑤糸くずフィルターを上下に振って糸くずを取り除く、掃除機を使うのもありだがたたきつけないように
⑥水洗いする、汚れがひどい場合は洗剤につけて歯ブラシで擦る
⑦洗い終わって乾燥させたら元に戻す、戻すときは黒いゴムのリングにゴミが付着していないかチェックすること
⑧糸くずフィルターがしっかりと取付けられていないとエラー表示が出るので、エラー表示が出ていないかをチェック、出ていないならば終了
乾燥フィルターのお掃除の仕方について
①乾燥フィルターを上に持ち上げて取り外す
②乾燥フィルターによってはパーツを分解できるので、分解する
③水洗いをする
④乾かす
⑤乾燥内部フィルターも搭載されているタイプならそちらも取り外す
⑥埃を取って水洗いする
⑦乾かす
⑧本体の装着部を湿った布で拭き取る
⑨乾燥フィルターをしっかりと乾かしたら元に戻す
壁の隙間や洗濯パンのお掃除の仕方について
①針金ハンガーと古いストッキングを組み合わせたモノを用意する、針金ハンガーはそのままの形ではなく縦に伸ばして平行四辺形の形にすること
②作ったハンガーストッキングを太ももにこすりつけて静電気を発生させる
③洗濯パンの隙間や壁の隙間に差し込んで埃を除去する
注意点
ドラム式洗濯機の大きな特徴について
ドラム式洗濯機の主要な利点には、水使用量が少ないと、乾燥時間が短いという点があります。
水の節約が可能
ドラム式洗濯機の顕著な特性は、限られた水量で衣服を効率的に洗浄できることです。
横に設置されたドラムが回転し、洗濯物を持ち上げて落とす動作によって、効果的な洗浄が行われます。
全ての衣類を水で完全に覆う必要がないため、水を節約できます。
縦型洗濯機に比べて、これは水を使って遠心力を生成し、汚れを取り除きますが、その過程で多くの水が必要です。
メーカーやモデルにより差はありますが、一般的には、ドラム式洗濯機がより節水性に優れています。
迅速な乾燥が可能
短い時間で洗濯物を乾燥させる能力も、このタイプの洗濯機の魅力の一つです。
洗濯物が上下に動くことで、ドラム内の空気が良好に循環し、温風が効果的に吹き付けられます。
これにより、短時間で乾燥が可能です。
乾燥機能を備えた縦型洗濯機も存在しますが、温風が均等に当たらない場合があり、その結果、乾燥に時間がかかることもあります。
洗濯から乾燥まで効率よく完了したい場合には、ドラム式洗濯機が適しています。
ドラム式洗濯機の汚れやすい場所は?
ドラム式洗濯機には特有の部品が多く、それぞれが縦型洗濯機とは異なる清掃が必要です。
以下に、ドラム式洗濯機で特に汚れがたまりやすい箇所を挙げます。
洗剤入れ
排水用フィルター(糸くずフィルター含む)
乾燥用フィルター
ゴムシール
防水トレイ
排水口
特に、洗浄槽のメンテナンスは不可欠です。
この部分を長い間掃除しないと、裏面でカビが形成されて悪臭の原因となります。
洗濯物にも臭いが移る可能性があるため、周期的なクリーニングが必要です。
防水トレイと排水口も、汚れが集まりやすい部位です。
防水トレイは、洗濯機の下部に設置されたプラスチック製の平板で、洗濯機と排水口の間にあって、水漏れを防ぐ機能があります。
通常、洗濯機の下を確認することは少ないですが、掲げてみるとこぼれた洗剤や埃が蓄積している可能性があります。
また、水がたまっている場合やカビが発生している場合もあり、時折確認することが推奨されます。
糸くずフィルターやドアに装着されているゴムシールなど、細かな部品にも掃除の手を抜かないようにしましょう。
ドラム式洗濯機の掃除頻度はどのくらい?
ドラム式洗濯機の掃除頻度は先ほど軽く紹介したように、パーツごとに異なります。
乾燥フィルターは乾燥運転をするたびに掃除しないといけませんし、糸くずフィルターは洗濯機をだいたい15回程度使うと清掃しないといけません。
洗濯槽そのものは1カ月に1回は掃除するほうがよいとされているのでそちらも守りましょう。
ドラム式洗濯機を掃除しないと大変なことに?
ドラム式洗濯機を掃除しないと、色んなトラブルが発生します。
簡単に記載すると『本来の性能を発揮できなくなって故障の確率が上昇し、生乾きといったトラブルが増える』と言えるでしょう。
糸くずフィルターが汚れすぎていると洗剤液がフィルターを通過しにくくなって排水がうまくいかなくなりますし、乾燥フィルターが目詰まりすると洗濯物の乾きが非常に悪くなってしまうのです。
黒カビも大量発生するので衛生的にもよくありません。
ドラム式洗濯機を清潔に保つコツ!
ドラム式洗濯機を清潔に保つコツは、糸くずフィルターや乾燥フィルターを含めて必ず定期的に掃除することです。
糸くずフィルターは比較的新しいドラム式洗濯機ならば洗ってほしいときにサインを出してくれます。
乾燥フィルターは乾燥運転を行うたびに清掃するのが基本となっているので乾燥フィルターの清掃頻度は多いでしょう。
このように推奨されている掃除頻度をきちんと守って運用することが清潔に保つこつなのです。
また、洗剤の使用量を守ってできるだけお風呂の残り湯を使わないようにし、洗濯をしたら直ぐに取り出して蓋は開けるように意識すると黒カビの発生確率は下がっていきます。
縦型とドラム式の違いは?
縦型洗濯機とドラム式洗濯機の違いは簡単にまとめると以下のとおりです。
洗い方 :もみ洗い 叩き洗い
使用水量:多め 少なめ
洗浄能力:高い 普通
乾燥能力:弱い 高い
価格 :安い 高い
要するに、縦型の方が洗浄能力は高めですが乾燥能力は低めで室内で乾かすなら乾燥機が必要になるが価格は安いと言えるでしょう。
ただし、使用水量が多めなので年間での水道代を比較したら縦型の方が高くなりがちではあります。
他にも、縦型洗濯機のほうが衣類が傷みやすいとか大物衣類を取り出しにくいという声もありますし、ドラム式洗濯機の方が水量が少ないため色移りといったトラブルが発生しやすいという声もあります。
洗濯槽の掃除に関するよくある質問まとめ
洗濯槽の掃除はどれくらいの頻度で行うべきですか?
洗濯槽の掃除の頻度は、使用状況にもよりますが、一般的には1〜2ヶ月に一回は行うのが良いとされています。
頻繁に洗濯をするご家庭や、湿度が高い地域に住んでいる場合は、その頻度を上げることが推奨されます。
洗濯槽専用の洗剤を使わないとダメですか?
洗濯槽専用の洗剤が一番効果的ではありますが、それがない場合は、重曹やクエン酸も代用として使えます。
ただし、これらの代用品は専用洗剤に比べて効果が少し劣る場合もありますので、掃除の頻度を少し高めにすることが良いでしょう。
洗濯槽が臭い場合、どうすればいいですか?
洗濯槽が臭い場合、その原因はほとんどの場合、カビや雑菌の繁殖です。
専用の洗濯槽クリーナーでしっかりと掃除を行い、その後も定期的なメンテナンスを心掛けることが重要です。
また、洗濯後は蓋を開けてしばらく放置することで、湿度を下げることも臭い防止に効果的です。
洗濯槽の掃除にはどれくらい時間がかかりますか?
洗濯槽の掃除にかかる時間は、使用する洗剤や汚れの状態によりますが、専用の洗濯槽クリーナーを使う場合、大体は1〜2時間程度で完了します。
自動の洗濯槽クリーニング機能が付いている洗濯機もありますが、それでも手動での掃除が必要な場合があります。
洗濯槽の掃除を怠るとどうなりますか?
洗濯槽の掃除を怠ると、カビや雑菌が繁殖する可能性が高くなります。
これが衣類に移ると、肌トラブルを引き起こす可能性もあります。
さらに、臭いの原因にもなるため、衣類が清潔に洗えていない状態になることもあります。
洗濯槽が黒ずんでいるのはなぜですか?
洗濯槽が黒ずんでいる場合、それは通常、カビや雑菌が繁殖しているサインです。
このような状態になると、衣類が十分に清潔にならず、健康にも影響を及ぼす可能性があります。
黒ずみを発見した場合は、速やかに専用の洗剤や代用品で掃除を行うべきです。
洗濯槽掃除後に洗濯機が震えるようになったのですが、原因は何でしょうか?
洗濯槽を掃除した後に洗濯機が震えるようになった場合、掃除中に洗濯機のバランスが崩れた可能性が考えられます。
洗濯機の取扱説明書を参照し、バランス調整の方法に従って調整してみてください。
それでも解決しない場合は、専門の修理サービスに相談することをお勧めします。
掃除をしても臭いが取れない場合、どうすればいいですか?
洗濯槽を掃除しても臭いが取れない場合、問題は排水パイプやゴムパッキンにある可能性があります。
これらの部分も掃除することで、臭いの原因を根本から解消することができます。
特にゴムパッキンは見落とされがちですが、ここにもカビや雑菌が溜まりやすいので、注意が必要です。
家庭用の洗剤で洗濯槽を掃除しても大丈夫ですか?
一般的な家庭用洗剤でも一定の掃除効果はありますが、専用の洗濯槽クリーナーに比べると効果が低い可能性があります。
特にカビや強い臭いが発生している場合は、専用のクリーナーを使用することをお勧めします。
洗濯槽の掃除に失敗するとどうなる可能性がありますか?
洗濯槽の掃除に失敗すると、最悪の場合、機械の故障を招く可能性もあります。
例えば、洗剤を過剰に使用してしまうと、泡が多く発生し、それが機械を破損させる可能性があります。
また、掃除を不完全に行うと、カビや雑菌が残り、衛生的な問題が継続する可能性があります。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回はドラム式洗濯機の掃除のやり方について紹介しました。
最後に紹介したようにドラム式洗濯機は縦型洗濯機よりも圧倒的に高いです。
簡単に調べて見たところ、縦型洗濯機は10万円前後で購入できますがドラム式洗濯機は高いモノだと30万円程度したので金額の差はすさまじいと言えるでしょう。
乾燥能力が高めなので乾燥機が不要ということを考えるとお得かもしれませんが、どちらもメリットとデメリットがあるので購入するときは吟味してください。
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