日本の大手家電メーカーは色々と洗濯機を出していますが、メーカーによって色々と特徴があるものです。
今回はその特徴が出てきやすい分解作業に注目し、日立の洗濯機を分解掃除する方法を紹介して参ります。
洗濯機を分解清掃する場合にはどのような作業が必要になるのかをご覧になられてください。
作業難易度はかなり高めとなっています。
日立の洗濯機を分解して掃除する方法!
日立の洗濯機も色んな種類がありますが、ここでは縦型洗濯機とドラム式洗濯機の2種類で区分けしてみていきたいと思います。
日立の縦型洗濯機
日立の縦型洗濯機でもいろいろとありますが、ここでは『ビートウォッシュ』に的を絞って分解清掃方法をまとめていきましょう。
準備するもの
・マイナスドライバー
・プラスドライバー
・ニッパー
・タイラップ
・突っ張り棒
・インパクトドライバーとソケット
・トルクレンチ
・塩素系漂白剤
・スポンジ
・ブラシ
・ゴム手袋
・ゴーグル
・マスク
・ペンチ
・ハンマーレスフランジナット回しorパイプレンチとモンキーとハンマー
・ギアプーラー
掃除方法
こちらの動画は『【ビートウォッシュ分解方法】日立ビートウォッシュの分解方法を公開致します!』というタイトルで、日立の縦型洗濯機『ビートウォッシュ』の分解方法を解説している動画となります。
一通り分解作業を紹介しているので、作業内容がどうなっているのかを確認するためにも一度全部見てもらいたいです。
ビートウォッシュの分解清掃方法
①異音がないかどうかの確認をする
②コンセントを抜いて水道元栓閉めてホースを外す
③洗剤投入口や糸くずフィルターなど外せるパーツを外す
④外したパーツの汚れ具合を見る
⑤タオルで抑えながら給水ホースを外す
⑥外した給水ホースの水を抜く
⑦パルセーターを外す、パルセーターが固着している可能性があるので要注意
⑧カバーを取り外すために隠しねじを含めたねじを外す
⑨前方のねじを外すとスイッチパネルが外せるので、マイナスドライバーを隙間に入れて爪を外す
⑨スイッチパネル下にあるねじを外す
⑩上部を持ち上げてバネ式クランプをラジオペンチなどを使って摘まんで抜く
⑪上蓋を持ち上げて突っ張り棒で固定する
⑫洗濯槽上部を固定しているねじを外す
⑬インパクトレンチを使って洗濯槽を固定しているねじを緩める
⑭ギアプーラーを使って洗濯槽を取り外す
⑮取り外したパーツを塩素系漂白剤などを使って清掃する
⑯取り外したパーツを元に戻す
注意点
・パーツを元に戻す場合はトルク管理が重要、推奨最大締め付けトルクは260N・m
・ナットの回転が止まってから1~2秒保持して終了
・古いタイプの洗濯機はこのトルクでは外せない可能性があるので注意、ただし締め付けるときに強くしすぎるのはNG
・必要工具が多いのでそろえてから作業をすること
・かなりの数のねじが出てくるので、どの作業で出てきたねじなのかを把握出来るようにすること
・撮影しながら分解作業を行い、パーツを元に戻すときに作業内容を確認しながら行うこと
日立のドラム式洗濯機
ドラム式洗濯機の分解作業は縦型洗濯機とは個となっている部分が多いので、必ず作業内容を確認した上でチャレンジしましょう。
ただし、工具が揃っていることが大前提なので必要な工具の確認も行ってください。
準備するもの
・マイナスドライバー
・プラスドライバー
・ニッパー
・インシュロック
・インパクトドライバーとソケット
・キッチンハイター
・スポンジ
・ブラシ
・ゴム手袋
・マスク
・ペンチ
掃除方法
こちらの動画は「日立【ビッグドラム】分解清掃【BD-SV110】乾燥機能低下の改善になるか?ビッグドラム臭い改善!!」というタイトルで、日立の「BD-SV110」を分解清掃している動画となります。
基本的にドラム式洗濯機は分解作業を紹介している動画が少ないので、こちらの動画はかなり気象となります。
日立ビッグドラムBD-SV110の分解掃除方法
①コンセントを抜いて水道元栓閉めてホースを外し、配線を外す
②ねじを外して上部のパーツを取り外す
③外すパーツに配線がくっついているのでニッパーなどを利用して取り外す
④上部をある程度分解したらドライバーを使って蓋を取り外す
⑤ドライバーやニッパーなどを使って前面のカバーを取り外す
⑥ステンレス槽が見えるようになったら汚れを確認する
⑦ドラムカバーなどの外したパーツの汚れを確認する
⑧外したパーツの埃を除去して塩素系漂白剤などで掃除する
⑨外したパーツを元に戻す
注意点
・作業工数が多めで発生するねじの数も多い、そのためどの作業でどのねじを使ったのかを把握出来るようにすること
・配線を外すときはニッパーなどを使えば簡単だが、元に戻すときに収まりが悪くなるのでインシュロックなどを使って収まり良くすること
洗濯機を分解するときの注意点!
分解作業をする上での最大の注意点は作業難易度が高いということです。
また、洗濯槽の分解にはかなりマニアックな工具が必要になりますのでそれらの工具を用意することが重要になります。
この工具を一通りそろえるとかなりの費用がかかってしまいますので、この費用が高すぎると感じた人はプロに依頼した方がいいでしょう。
また、配線周りの作業が多くニッパーなどを使ってインシュロックを切るという作業もあるので、間違って配線を切らないようにすることも大切です。
配線を切ってしまった時点でアウトですので、作業に慣れている人が実行した方がいいでしょう。
掃除をしないと洗濯機はどうなる?
洗濯機を掃除しないと、洗濯機が本来の性能を発揮できなくなり、『洗ったのに生乾きする』とか『洗濯物から嫌な臭いがする』といったトラブルが発生するようになります。
また、洗濯機のメンテナンスを全くしていないという人は排水口周りもボロボロになっている可能性が高いので水が詰まって水漏れしてしまうリスクもあります。
集合住宅の場合水漏れすると階下の住人に多大な迷惑をかけることになるので、非常に危険です。
洗濯機の汚れの原因は?
洗濯槽の汚れの原因は石鹸カスや衣類に付着した汚れなどが蓄積したことで発生する黒かびにあります。
黒かびが大量発生すると生乾きなどのトラブルも発生するようになるのです。
洗濯槽を分解掃除すると目に見えるようになる汚れの大半がこの黒かびとなっています。
ただし、乾燥フィルター周りには埃も大量発生してしまうのでパーツによって蓄積される汚れも違うので注意しましょう。
また、洗濯機周りの汚れは黒かびではなく埃や髪の毛などの汚れとなりますのでそちらのケアも必要になってきます。
洗濯機周りは掃除しにくいので、ハンガーとストッキングをセットにしたハンガーストッキングなどの道具を用意して掃除しやすくしましょう。
日立以外の洗濯機の掃除方法と注意点!
この記事では日立の洗濯機の掃除方法についてご紹介しましたが、ここでは日立以外のシャープ、パナソニックの洗濯機の掃除方法についてみていきましょう。
メーカーによって掃除方法が変わってくるので、詳しくみていきましょう。
シャープ
パナソニック
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は日立の洗濯機を分解掃除する方法について紹介しました。
洗濯機は部品の数が非常に多く、分解作業も大変なので必ずどの作業でどのようなパーツやねじが発生したのかをわかるようにしないといけません。
動画でも紹介しましたが、作業内容は早送りとなっている部分も多いのである程度分解作業に慣れていないと見てもわからない部分があると思います。
個人的にもこの洗濯機分解作業は素人向けではないと重いいますので、いつもDIYをしているという人やこういった作業を仕事にしている人以外は推奨できません。
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