洗濯槽の掃除には漂白剤を使うことが多いのですが、塩素系の漂白剤と酸素系漂白剤である過炭酸ナトリウムでは使い方がかなり異なっています。
今回は酸素系漂白剤の過炭酸ナトリウムを使った洗濯槽掃除のやり方について詳しく解説いたします。
そもそも、洗濯槽の掃除頻度はどうなっているのか、どうしても綺麗にならない場合の裏技はあるのか、清潔に保つコツはあるのかもチェックしていきましょう。
縦型・ドラム式洗濯槽を過炭酸ナトリウムで掃除する方法!
過炭酸ナトリウムは酸素系漂白剤とも言われており、炭酸ソーダと過酸化水素が混在していて塩素系漂白剤よりも激臭が少なく扱いやすいという特徴があります。
過炭酸ナトリウムを使った縦型洗濯槽の掃除方法
酸素系漂白剤を使った縦型洗濯槽の掃除方法はYoutubeといった動画投稿サイトにもかなりアップされています。
こちらはそのアップされている動画の一つで『<閲覧注意>15年使った洗濯槽を酸素系漂白剤でお掃除 ーwashing machine tub with oxygen bleach.』というタイトルです。
動画の中身をザックリと解説すると15年間洗濯槽掃除をしていなかった人が、過炭酸ナトリウムの酸素系漂白剤を使って洗濯槽掃除をするとどうなるのかといったモノとなっています。
用意するものとやり方は以下のとおりです。
用意するもの
・ゴム手袋
・ホース
・ゴミ取りネットor使い捨てペーパータオル
・バケツ
・アルコールスプレー
作業内容
①洗濯槽を空にしてゴミ取りネットなど取り外せる部分を取り外す
②50℃くらいのお湯を洗濯槽の高水位まで入れる
③酸素系漂白剤500gをお湯で溶かして洗濯槽に入れる
④『槽洗浄コース』がある場合はそちらを選択し、ない場合は『洗いコース』のみを設定して10分程度回す
⑤ゴミ取りネットや使い捨てペーパータオルを使って表面に浮き出た汚れをすくいとる
⑥汚れがひどい場合はある程度放置する、放置時間は1時間から最長は6時間
⑦漬け置きしている間に浮かんだ汚れを除去する
⑧仕上げに『洗濯コース』を繰り返して汚れを洗い流す、動画の解説ではすすぎと脱水を10回くらい行っているようですがこれは人にもよるので見極めながら回数を決める
⑨洗濯槽内部の汚れをアルコールスプレーや使い捨てペーパータオルを使って除去する
注意点やポイント
過炭酸ナトリウムを使ったドラム式洗濯槽の掃除方法
動画はオキシクリーンという酸素系漂白剤を使ってドラム式洗濯機を掃除するやり方を紹介しているものです。
タイトルは『【オキシクリーン】これで安心&清潔!ドラム式洗濯機の掃除方法』で、ドラム式洗濯機を酸素系漂白剤を使って掃除するやり方を紹介しています。
用意するもの
・ゴム手袋
・泡だて器
・ゴミ取りネットor使い捨てペーパータオル
・洗剤を溶かす容器
・アルコールスプレー
作業内容
①フィルターなどの取り外せるパーツを取り外す
②50℃前後のお湯で酸素系漂白剤を溶かす
③溶かした洗剤液を洗濯機に投入する、量は扉ギリギリの水位まで
④洗い10分、すすぎと脱水なし、水位低いで回す
⑤3時間程度放置する
⑥放置した後浮いてきた汚れをすくいとる
⑦洗い⇒汚れをすくうを3回程度繰り返す
⑧すすぎと脱水を行う
⑨最後に『普通洗いコース』を洗剤なしで行う
⑩排水フィルターやパッキンの内側の掃除も行って元に戻す
注意点やポイント
過炭酸ナトリウムの効果は?
過炭酸ナトリウムは酸素系漂白剤の主成分であり、基本的には過炭酸ナトリウムを使う=酸素系漂白剤を使うという意味になります。
この過炭酸ナトリウムは漂白剤・除菌剤・脱臭剤としても良く用いられておりますが、塩素系漂白剤とは異なり炭酸ナトリウムと酸素と水に分解されるという作用もあるので、環境にも優しいという特徴があるのです。
その効果は除菌・殺菌・漂白・消臭が基本であり、それらの汚れや臭い対策として用いることになります。
洗濯槽にはどんな汚れがついているの?
多くの人は、洗剤と水で洗っているのだから洗濯機自体もきれいになっていると考えがちです。
しかし、実際には毎日使う洗濯機の内部は、衣服から落ちた汚れやホコリ、さらには水垢や洗剤残りが蓄積します。
特に、ふたをしっかり閉めていたり、温水や乾燥機能を頻繁に使うと内部が湿気る条件が生まれます。
カビや細菌は、このような湿気と高温、ホコリが集まる環境を好みます。
その結果、洗濯機内でこれらの微生物が急速に増殖する可能性が高くなります。
特筆すべきは、洗濯槽に脱水用の穴がある場合、その穴の深部にカビが侵入しやすくなる点です。
これが更なる繁殖を促してしまいます。
洗濯槽の掃除頻度はどのくらい?
洗濯槽の掃除頻度は1ヶ月に1回が理想という声が多いです。
こればかりはどれだけ洗濯槽が汚れているのかで変わってきますので、自分で頻度を調節するしかないでしょう。
しっかりと乾燥させて、洗剤の量を守って、洗った洗濯物は直ぐに取り出すといったカビが発生しにくい状況をきちんと意識している人ならば1ヶ月に1回ではなく2ヶ月や3ヶ月に1回でも十分かもしれません。
どうしても綺麗にならない時の裏技!
酸素系漂白剤を使って洗濯槽を掃除すればほとんどの洗濯槽は綺麗になります。
重曹やセスキ炭酸ソーダと比べるとそれだけ漂白剤の力は強いのです。
しかし、この酸素系漂白剤を使っても綺麗にならない場合はそれよりも強力な塩素系漂白剤に頼るしかないでしょう。
ただし、酸素系漂白剤も十分に強力なので酸素系漂白剤で効力がほとんど発揮されないというケースは稀だと思います。
洗濯槽を清潔に保つコツ!
洗濯槽を清潔に保つには以下のルールを守りましょう。
自分でできないときはプロの掃除業者に頼もう!
洗濯機は頻繁な使用によって汚れが次第に溜まっていくものです。
その設計自体が汚れが付きやすいため、周期的なメンテナンスが不可欠です。
自分で洗濯機の掃除をすることも可能ですが、市販の洗浄剤や漂白剤で落としきれない汚れも存在します。
そういった場合には、プロの掃除業者よる分解しての徹底的な清掃がおすすめです。
洗濯槽の掃除に関するよくある質問まとめ
洗濯槽の掃除はどれくらいの頻度で行うべきですか?
洗濯槽の掃除の頻度は、使用状況にもよりますが、一般的には1〜2ヶ月に一回は行うのが良いとされています。
頻繁に洗濯をするご家庭や、湿度が高い地域に住んでいる場合は、その頻度を上げることが推奨されます。
洗濯槽専用の洗剤を使わないとダメですか?
洗濯槽専用の洗剤が一番効果的ではありますが、それがない場合は、重曹やクエン酸も代用として使えます。
ただし、これらの代用品は専用洗剤に比べて効果が少し劣る場合もありますので、掃除の頻度を少し高めにすることが良いでしょう。
洗濯槽が臭い場合、どうすればいいですか?
洗濯槽が臭い場合、その原因はほとんどの場合、カビや雑菌の繁殖です。
専用の洗濯槽クリーナーでしっかりと掃除を行い、その後も定期的なメンテナンスを心掛けることが重要です。
また、洗濯後は蓋を開けてしばらく放置することで、湿度を下げることも臭い防止に効果的です。
洗濯槽の掃除にはどれくらい時間がかかりますか?
洗濯槽の掃除にかかる時間は、使用する洗剤や汚れの状態によりますが、専用の洗濯槽クリーナーを使う場合、大体は1〜2時間程度で完了します。
自動の洗濯槽クリーニング機能が付いている洗濯機もありますが、それでも手動での掃除が必要な場合があります。
洗濯槽の掃除を怠るとどうなりますか?
洗濯槽の掃除を怠ると、カビや雑菌が繁殖する可能性が高くなります。
これが衣類に移ると、肌トラブルを引き起こす可能性もあります。
さらに、臭いの原因にもなるため、衣類が清潔に洗えていない状態になることもあります。
洗濯槽が黒ずんでいるのはなぜですか?
洗濯槽が黒ずんでいる場合、それは通常、カビや雑菌が繁殖しているサインです。
このような状態になると、衣類が十分に清潔にならず、健康にも影響を及ぼす可能性があります。
黒ずみを発見した場合は、速やかに専用の洗剤や代用品で掃除を行うべきです。
洗濯槽掃除後に洗濯機が震えるようになったのですが、原因は何でしょうか?
洗濯槽を掃除した後に洗濯機が震えるようになった場合、掃除中に洗濯機のバランスが崩れた可能性が考えられます。
洗濯機の取扱説明書を参照し、バランス調整の方法に従って調整してみてください。
それでも解決しない場合は、専門の修理サービスに相談することをお勧めします。
掃除をしても臭いが取れない場合、どうすればいいですか?
洗濯槽を掃除しても臭いが取れない場合、問題は排水パイプやゴムパッキンにある可能性があります。
これらの部分も掃除することで、臭いの原因を根本から解消することができます。
特にゴムパッキンは見落とされがちですが、ここにもカビや雑菌が溜まりやすいので、注意が必要です。
家庭用の洗剤で洗濯槽を掃除しても大丈夫ですか?
一般的な家庭用洗剤でも一定の掃除効果はありますが、専用の洗濯槽クリーナーに比べると効果が低い可能性があります。
特にカビや強い臭いが発生している場合は、専用のクリーナーを使用することをお勧めします。
洗濯槽の掃除に失敗するとどうなる可能性がありますか?
洗濯槽の掃除に失敗すると、最悪の場合、機械の故障を招く可能性もあります。
例えば、洗剤を過剰に使用してしまうと、泡が多く発生し、それが機械を破損させる可能性があります。
また、掃除を不完全に行うと、カビや雑菌が残り、衛生的な問題が継続する可能性があります。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は洗濯槽のお掃除に過炭酸ナトリウムを用いる場合どのように用いたらいいのかを紹介しました。
過炭酸ナトリウムは塩素系漂白剤と比べると洗浄力は多少落ちてしまいますが、十分強力な洗浄力がありますので有効活用すればほとんどの洗濯槽はピカピカにすることができます。
ただし、あまりにも掃除をしていない洗濯槽だとすすぎや洗いの回数を増やさないと対処できないことが多いので、どれだけ汚れが浮き出てくるのかをチェックしつつ洗濯槽のお掃除を行ってください。
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