引っ越しの挨拶をすることは一昔前までは常識となっていましたが、その常識が現代になってかなり変わりはじめています。
今回は引っ越し挨拶をしない家族は非常識という認識になっているのかどうかについてお話しします。
そもそも挨拶をするのならどこまでが挨拶の範囲になっているのか、引っ越し挨拶をしないことでのデメリットはどうなっているのか、そもそもするのならタイミングはいつがいいのかも見ていきましょう。
引っ越し挨拶をしない家族は非常識?
昔は引っ越し挨拶をしない人は非常識として扱われていましたが、現代ではどうなのでしょうか。
結論を先に記載すると『一人暮らしならば挨拶をしない理由が色々とあるためしなくてもいいという風潮が出来つつあるが、家族連れならばこれから迷惑をかける可能性もあるしご近所付き合いが発生する確率も高いので挨拶しないのは非常識とみられる可能性が高い』となります。
引っ越し挨拶をしなくても良くなったというお話は、あくまでも一人暮らしの方々が対象となっているときのお話であり、これが家族連れとなってくると話が大幅に変わってきます。
一人暮らしで挨拶をしない人達というのは、女性の一人暮らしのように一人暮らしであることをできる限り多くの人達に知らせない方がいいという方々や、そもそも出入りが非常に激しく挨拶をするという風習がなくなってしまったという方々が当てはまるのです。
これが家族連れとなると当てはまりませんので、今まで通り挨拶をした方がいいという結論になります。
また、挨拶をしないことで発生するデメリットが家族連れだと大きいのもポイントです。
一人暮らしの方々は挨拶をしないことで発生するデメリットがそもそも少ないために、しなくてもいいという結論になることが多かったのですが、家族連れだとそうも言ってられない状況になりやすいので筆者的にも挨拶を推奨します。
挨拶に行くのが面倒くさいという気持ちは本当によくわかりますが、家族連れで子供が学校に通っているという方はやっておかないと本当に面倒なことになりやすいので挨拶をしてください。
引っ越し挨拶をしないデメリットは?
引っ越し挨拶をしないことで発生するデメリットを簡潔にまとめると以下のとおりです。
これが一人暮らしだと気にならないとかこれを上回るメリットがあるため、気にすることなく挨拶をしないという人が発生していたのです。
しかし、家族連れでの引っ越しとなるとこのデメリットが大きくなってしまいます。
まず、悪印象を与えてしまう可能性が増えると学校行事や町内会の行事などで一緒になると非常に気まずいですし、その地域での活動において色々と支障を来すようになってしまうでしょう。
また、ご近所にどんな人達が住んでいるのかを把握しにくくなるので何らかの事件や震災が発生したとしても誰にも助けを求められずに右往左往してしまう可能性すらあります。
また、ゴミ出しなどのその地域特有のルールというのが必ず存在しているのですが、そういったルールは最初のうちに完全に把握することは難しくこれらの情報を教えて貰えないのはちょっと苦しいです。
家族連れだとその地域に長く住むことになるケースが多く、長く住むならそれだけご近所付き合いが発生するのでしっかりと挨拶をした方がいいのです。
引っ越し挨拶をする場合はどこまでの範囲?
引っ越し挨拶をする範囲はある程度決まっています。
まず、マンションなどの集合住宅ならば両隣の部屋と真下と真上の部屋の住人、あとは大家さんや管理人さんとなります。
例外として、マンションがコの字になっているタイプなら、真っ正面の家の住人とは頻繁に目線が合うことがあるので挨拶をした方がいいという意見もあるようです。
一軒家の家に引っ越すのなら向こう正面両隣と自宅の両隣、あとは裏の家とその両隣が対象となるでしょう。
一軒家となると挨拶に行く範囲がちょっと難しくなるので、新築一軒家ならば地鎮祭を行うときに業者がする挨拶回りを一緒に行いどこまで挨拶をしたのかを把握して、その人達に挨拶をするというやり方がいいと思います。
引っ越し挨拶をするタイミングはいつがいい?
引っ越しの挨拶をするタイミングは基本的に引っ越しの作業が本格的に行われる前日です。
前日が無理という方は引っ越し作業が行われる当日、引っ越し業者が来る前に挨拶回りをするといいでしょう。
それも無理なら引っ越しが終わった次の日には挨拶をしたいところです。
基本的に引っ越し挨拶は『これからよろしくお願いします』という意味以外に『引っ越し作業でご迷惑をおかけしてすいません』とか『新築工事において色々とご迷惑をおかけしてすいません』という意味があるので、引っ越し挨拶をしない人はこういった『ご迷惑をおかけしてすいません』の部分もやらなかったことになるのです。
これが後々問題になる可能性があるため、家族連れでは挨拶をした方がいいと筆者は強く推奨しています。
引っ越し挨拶で渡す粗品の注意点
引っ越し挨拶で渡す粗品に関しては色々と注意点がありますが、ありすぎるので絶対に気をつけなければいけない部分を簡潔に紹介します。
それは『誰がもらっても困らない日用品やクッキーなどのお菓子類を、500円から1,500円程度の予算で用意しつつ、熨斗を用意して自分の名前をきちんといれて渡す』ということです。
渡し方などに細かいルールはありますが、細部までこだわってみている人は少ないのでまずはこの絶対注意しなければいけないポイントを抑えてください。
昨今は様々なアレルギーが騒がれるようになり、昔は渡していた食品関係の粗品が今ではNGとなっているという例もあるので選べる種類はかなり限定的となっています。
引っ越し挨拶でどんなことを話せばいいの?
引っ越し挨拶ではシンプルに伝えたい用件を伝えればいいです。
具体的に挨拶の仕方の例文を以下に紹介します。
○月○日に△△から××へ引っ越して参りました◇◇と申します。
引っ越し当日は、お騒がせしてしまいご迷惑をお掛けいたしました。
こちら、心ばかりの品でございますが、宜しければお受け取りください。
今後ともどうぞ宜しくお願いいたします
これがテンプレートなので、挨拶をしたタイミングなどに合わせて改変してください。
子供や小さなお子さんがいるのなら『小さな子供がいるのでご迷惑をおかけするかもしれませんがよろしくお願いします』という言葉も追加しましょう。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は引っ越し挨拶をしない家族は非常識かどうかについてお話ししました。
引っ越し挨拶をしない風潮が世の中に出来つつあるのは事実ですし、実際にしない人が増えているのもまた事実です。
しかし、これが家族暮らしでの引っ越しとなると話は大きく変わってきます。
今回紹介したように、引っ越し挨拶をしないと家族連れでの引っ越しはマイナス部分がかなり大きくなってしまうのでしっかりと挨拶をしておくことを強く推奨します。
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