引っ越しの挨拶は色々とマナーやルールが存在しているので、知らないで実行するとトラブルに発展しかねません。
そこで、今回は近所への引っ越し挨拶はいつ行くのか、そもそもどこまでの範囲で行うのか、不在の時はどうしたらいいのか、会話の時に気をつけるべきポイントはあるのかなど引っ越しの挨拶にまつわる様々なお話をしていきましょう。
旧居における挨拶の必要性についてもお話しします。
近所への引っ越し挨拶はいつ行く?
近所への引っ越し挨拶を行くタイミングについてですが、理想は引っ越しの前日になります。
前日に挨拶をする理由は、引っ越しをすることになるのでご迷惑をおかけするというお話をするためであり事前に話を通しておくという意味合いがあるのです。
しかし、遠方に住んでいるので引っ越し前に訪れることが困難という方は、引っ越し当日にでも挨拶をしてください。
できれば当日であったとしても引っ越し作業が始まる前に挨拶をするのが理想です。
というのも引っ越し作業をしているとすでに騒音を立てているため迷惑かけている可能性もありますし、引っ越し作業で色々とドタバタしていると汗臭くなってしまうこともあるでしょう。
衣類に汚れがついてしまうケースすらありますので、そういった見た目で初対面になるのはかなりのイメージダウンになってしまいます。
引っ越し挨拶はどこまでの範囲でする?
引っ越しの挨拶範囲については状況によって変わります。
まず、一般的なマンションやアパートの集合住宅は『両隣の部屋の住人と、上下階の部屋の住人』が最低限の範囲となります。
あとは大家さんと管理人さんに挨拶をしておけば良いでしょう。
これが一戸建てになると『正面向かい側とその両隣、自宅の両隣』が必須となります。
あとは後ろの家の人達とも遭遇することは多くなりますのでこちらも推奨されているようです。
ただし、自宅正面が真っ直ぐな道路ではなくL字やT字になっているのなら正面の家や隣の家の位置が変わってくるので挨拶をするべき必須の範囲が変わってくることも注意してください。
あとはその地域の町内会長や自治会の会長にも長くするもならしっかりと挨拶をしておくことがおすすめとなっています。
不在の場合はどうしたらいい?
相手が不在だったときは3回までは訪れるようにしましょう。
3回目も不在だったのなら挨拶文を記載した手紙を用意して、その手紙を添えた粗品をポストに投函しましょう。
昨今の時代では女性の一人暮らしの方が居留守を使っているケースがありますので、何度も訪れるのは避けた方が良いという意見があるのです。
手紙の文例について
手紙の文例もほぼテンプレートとなっています。
以下に筆者が実際に使ったことがあるテンプレートを記載しますので、参考にしてください。
はじめまして。
●月●日に××(住所や部屋番号)へ引っ越して参りました△△(表札の名前)と申します。
何度か挨拶に伺わせていただきましたが、ご不在のようでしたので直接の御挨拶ではなく手紙にて失礼致します。
引越し当日は色々とお騒がせしてしまいご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございませんでした。
家族は■人で子供がいるため、お騒がせすることがあると思われますが何卒よろしくお願い致します。
ささやかではございますが心ばかりの品を御挨拶の印としてお贈りさせていただきますので、お受け取りいただけましたら幸いです。
今後ともよろしくお願い致します。
家族に関してなどは引っ越しをした人の環境によって変わってくるので、状況に合わせて改変してください。
粗品や品物は持って行った方がいい?
これもたびたび議論になりますが、個人的には挨拶における粗品は必須だと思います。
そばを通って目が合っただけならば言葉のみの挨拶で十分ですが、引っ越し作業という色々とドタバタと騒音をたててしまう作業をすることになりますし狭い道路ならば封鎖して作業をしてしまうことになるでしょう。
つまり、引っ越しをした次点で何らかの迷惑をかけている可能性が高いのです。
そのため引っ越しの挨拶は粗品を用意して『これからよろしくお願いします』という意味と『引っ越し作業で色々とご迷惑をおかけしてすいません』という意味があります。
ごめんなさいの意味がありますので、粗品は用意した方が良いでしょう。
引っ越し挨拶をする時の会話のポイント!
引っ越し挨拶をする時の会話の流れは以下のとおりです。
基本的な流れは上の通りです。
この流れに沿って清潔感のある格好をして挨拶をしてください。
また、注意点として会話の中で粗品を渡すことになるのですがこの粗品の渡し方にもマナーが存在します。
それはのしの表書きが相手に見えるように取り出して両手でしっかりと持って渡すことです。
焦っていると向きを間違えてしまったり落としてしまうことがありますので、落ち着いて行動しましょう。
旧居の近所にも挨拶は必要?
旧居の近所に対する挨拶もできればした方が良いです。
これは筆者の友達から受けた引っ越しにまつわる助言ですが、『退去時こそ今までの不満が大爆発して最高のご近所トラブルに発展するタイミングなんだから、そういった大爆発を発生させないで沈下させるためにもやった方がいい』という言葉があったのです。
これは個人的にとっても納得したので、退去時にも挨拶をするようにしました。
自分の生活音がどれだけ周りの人達に迷惑をかけているのかは言われないとわかりませんが、それをずっと我慢していた相手だと堪忍袋の緒が切れてトラブルに発展する可能性があるのです。
そうなる前にきちんと別れの挨拶をしてスッキリさせておくことが理想となっています。
そもそも、引っ越し作業をするということは業者が入ってドタバタしてしまうので、その段階でも騒音などの迷惑をかけてしまいます。
それをよく意識した上で行動しましょう。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は近所への引っ越し挨拶はいつ行くのかどうかについてまとめました。
引っ越しにおける挨拶の考え方は相手の立場になって考えることが重要です。
自分本位だとこういった挨拶は全部不要と切り捨てることも出来てしまうかもしれませんが、その行動によって周りの人達からどのように見られてしまうのかも意識した方が良いでしょう。
そうすれば自分がどのように行動するのかも見えてくると思います。
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