民間に多く普及している縦型洗濯機は時代と共にかなり進化しており、汚れが蓄積しやすい洗濯槽の掃除もしやすくなっています。
今回は縦型洗濯機の掃除の仕方についてチェックしつつ、掃除をさぼったらどうなるのか、掃除頻度はどの程度が理想なのか、汚れがなかなか落ちないときの対処方はどうなっているのかも見ていきましょう。
洗濯機がそもそも汚れてしまう原因もチェックしていきます。
縦型洗濯機の簡単な掃除のやり方や注意点!
それでは具体的に縦型洗濯機を掃除する方法を紹介します。
酸素系漂白剤を使ったやり方、塩素系漂白剤を使ったやり方、洗剤投入口の掃除方法や、洗濯パンと洗濯機の隙間の掃除のやり方もセットで紹介します。
準備するもの
・ゴム手袋
・ゴーグル
・マスク
・針金ハンガー
・ストッキング
・歯ブラシ
・キッチンペーパー
・浴室用洗剤
掃除のやり方
こちらの動画は『【しゃぼん洗濯槽クリーナー】一番汚れが落ちるのはコレ!やり方をわかりやすく教えます!』というタイトルで、酸素系漂白剤である『しゃぼん洗濯槽クリーナー』を使って縦型洗濯機を掃除するやり方を紹介しています。
特徴は放置が終わって汚れをすくい取った後に標準コースでの洗い⇒すすぎ⇒脱水のサイクルを4回ほど実行していることでしょう。
それを踏まえた上で縦型洗濯機の全体の掃除のやり方も紹介します。
酸素系漂白剤を使った洗濯槽のお掃除について
①換気をしっかりとできる環境にする
②洗濯槽内に衣類が残っているかどうかをチェックし、残っている場合はすべて取り除く
③ゴム手袋やゴーグルやマスクを着用する
④50℃くらいのお湯を洗濯槽の高水位まで入れる
⑤酸素系漂白剤を500g程度お湯に溶かしてから洗濯槽に投入する
⑥『洗いコース』のみを設定して10分程度回す、洗剤が隅々まで行き渡るようにするため
⑦排水が始まる前に洗濯機をストップさせ、1時間から最長は6時間放置する
⑧浸け置きが終わったら10分程度洗濯機を回す
⑨汚れが大量に浮きあがってくるので古いストッキングを針金ハンガーに被せて簡易的なゴミ取りネットを作ってすくい取る
⑩汚れをすくいとったら標準コースの洗い⇒すすぎ⇒脱水を実行する
⑪汚れが浮き出てくるので浮き出なくなるまで標準コースを繰り返し行う(動画では4回)、糸くずフィルターは標準コースで回すたびに汚れが付着するので標準コースがとまるたびに汚れをチェックして掃除すること
塩素系漂白剤を使った洗濯槽のお掃除について
①換気をしっかりとできる環境にする
②洗濯槽内に衣類が残っているかどうかをチェックし、残っている場合はすべて取り除く
③ゴム手袋やゴーグルやマスクを着用する
④水栓を開けて『入』ボタンを押し、電源を入れる
⑤『洗濯』ボタンか『清潔』ボタンを押して『槽洗浄コース』を選ぶ
⑥ボタンを押すごとに3時間コースか11時間コースが選べるので、定期的に洗濯槽を掃除している人は3時間コースを、全く掃除をしていなかったという人は11時間コースを選択する
⑦ドアを閉めて『スタート/一時停止』ボタンを押す、この段階ではまだ漂白剤は入れない
⑧給水が始まってある程度水が溜まったら『スタート/一時停止』ボタンを押して一時停止し、漂白剤を投入する
⑨ドアを閉めて『スタート/一時停止』ボタンを押して終わるまで放置する
⑩汚れがどうなっているのかをチェックし、汚れが落とし仕切れていない場合はもう一度⑤~⑨を繰り返す
⑪汚れがしっかりと除去できたら糸くずフィルターを取り外しして古い歯ブラシなどを使って綺麗にする
洗剤投入口のお掃除の仕方について
①洗剤ケースを取り外す
②汚れている部分を意識してぬるま湯ですすいで歯ブラシで擦る、ひどい汚れには浴室用の洗剤を使って綺麗にする
③洗剤ケースを外した本体側を歯ブラシで綺麗にする
④キッチンペーパーを使って洗剤ケースや外した本体側の水気を除去する
⑤洗剤ケースを元に戻す
糸くずフィルターのお掃除の仕方について
①糸くずフィルターを取り外す
②ゴミが溜まっているのでネットを裏返して除去する
③細かい汚れを歯ブラシや浴室用洗剤を使って綺麗にする
④本体側をぬるま湯で濡らした歯ブラシで擦る
⑤キッチンペーパーを使って水気を除去する
⑥糸くずフィルターを元に戻す
壁の隙間や洗濯パンのお掃除の仕方について
①酸素系漂白剤を使ったときに用意した針金ハンガーと古いストッキングを組み合わせたモノを用意する、針金ハンガーはそのままの形ではなく縦に伸ばして平行四辺形の形にすること
②作ったハンガーストッキングを太ももにこすりつけて静電気を発生させる
③洗濯パンの隙間や壁の隙間に差し込んで埃を除去する
注意点
縦型洗濯機の汚れの種類やその原因
洗濯機の汚れは埃・髪の毛などの抜け毛・繊維ゴミ・黒カビ・水垢・洗剤カスなど様々な種類があります。
これは洗濯機の中と外でもほぼ同じでこれらの汚れをどのように対処するのかを考えないといけません。
どうしても人や衣類を扱う空間なのでこれらの汚れは多発しますが、洗剤カスは使っている洗剤の量が多いことが原因で、黒カビは洗濯槽を乾燥させたり洗濯槽の掃除をしていないことが原因となっています。
縦型洗濯機の掃除頻度の目安
糸くずフィルターや壁や床の隙間掃除はできれば洗濯機を使うたびに実行してもらいたいです。
洗濯槽の掃除や排水周りの掃除は1カ月に1回程度の頻度でいいでしょう。
昨今の洗濯機は槽洗浄コースがありますので洗濯槽の掃除もかなり簡単になっており、作業時間そのものはそこまで多くありません。
縦型洗濯機の掃除をサボるとどうなる?
縦型洗濯機で掃除をさぼると以下のようなトラブルが発生します。
掃除をしても汚れが落ちない場合は?
基本的に塩素系漂白剤と酸素系漂白剤を使い分けすればほとんどの汚れは落とせます。
1年以上放置されている洗濯機でも、酸素系漂白剤を使って何度か漂白をして標準コースで数回回せば汚れをほぼ落とせるのです。
なので、塩素系漂白剤や酸素系漂白剤を使っても汚れがなかなか落ちないと感じた場合は放置時間を延ばすか何度か放置を試すといった対応が求められます。
1年以上放置して小ぶり付いてしまった黒カビは塩素系漂白剤ではなかなか落とせませんので、この場合は酸素系漂白剤を使うようにしてください。
洗濯機の掃除を楽にする裏技5選!
洗濯物に出てくる黒い汚れを防ぐため、まずは見えないカビや汚れが広がらないように定期的なお掃除が必要です。
一度カビが大量に繁殖してしまうと、その後の掃除作業も手間がかかるので注意が必要です。
洗剤と柔軟剤の適量使用
衣類が特に汚れている場合、つい洗剤や柔軟剤を多く使いたくなりますが、それが洗浄力を向上させるわけではありません。
適切な量は、洗剤の包装や洗濯機の指示に記載されています。
過剰な洗剤や柔軟剤は溶け残り、カビや細菌の増殖を助長します。
週に一度の洗濯槽乾燥
ドラム式や乾燥機能付きの洗濯機では、乾燥プログラムを活用することで湿気を取り除き、カビの繁殖を防ぐことが可能です。
月に一度の洗濯槽清掃
洗濯槽のお掃除は月一回を目安にしましょう。
選んだクリーナーに応じて清掃を実施し、フィルターやゴミ受けも掃除を忘れずに。
糸くずネットの頻繁なお手入れ
糸くずネットはゴミが溜まりやすいので、2回の洗濯が終わるごとにクリーニングすると良いです。
洗濯が終わったら蓋(ドア)を開放
洗濯後、蓋やドアを即閉めると湿気が閉じ込められ、カビが生えやすくなります。
洗濯槽がしっかり乾くまで、蓋は開けておきましょう。
洗濯カゴ活用をする
汚れた服をすぐに洗濯槽に放り込むと、衣類からの汗で湿度が上がります。
それを防ぐためにも、洗濯直前まで汚れた衣類は洗濯カゴに保管することが推奨されます。
洗濯機の掃除に関するよくある質問
洗濯機の掃除の頻度はどれくらいが理想ですか?
洗濯機の掃除の理想的な頻度は、使用状況にもよりますが、一般的には1か月に1回がおすすめです。
特に、高温での洗濯をあまりしない場合や湿度が高い場所に置いている場合は、カビが発生しやすいため、こまめな掃除が必要です。
洗濯機の掃除に何を使うのが最も効果的ですか?
洗濯機の掃除には市販の洗濯槽クリーナーが効果的です。
しかし、自宅にあるもので掃除をしたい場合は、重曹や酢も良い選択肢です。
これらは自然な成分なので、洗濯機にも優しく、除菌・消臭効果もあります。
ドラム式洗濯機と縦型洗濯機、どちらの掃除が手間ですか?
ドラム式洗濯機は設計が複雑で、多くの部品が取り外し可能なので、掃除が少し手間取ることがあります。
一方、縦型洗濯機は比較的シンプルな構造なので、掃除は容易です。
ただし、どちらも定期的な掃除が必要です。
洗濯機のフィルターはどうやって掃除すればいいですか?
洗濯機のフィルターの掃除は、まずフィルターを取り外して、ぬるま湯でしっかりと洗いましょう。
固く絞った布で拭くか、柔らかいブラシを使って軽くこすります。
その後、しっかりと乾かしてから再度取り付けます。
洗濯機の掃除で特に注意すべきポイントは何ですか?
洗濯機の掃除で特に注意すべきポイントは、水分をしっかりと拭き取ることです。
掃除後、水や洗剤が残っていると、それが原因でカビや臭いが発生する可能性があります。
特にドラムやゴムパッキン部分は、水分が溜まりやすいため、しっかりと乾燥させることが重要です。
洗濯機の排水口の掃除はどうやって行うべきですか?
洗濯機の排水口の掃除は非常に重要です。
排水口が詰まると、不快な臭いが発生する可能性があります。
排水口は、専用のブラシを使用して丁寧に掃除することをお勧めします。
また、月に一度は水と酢を等量に混ぜた液で流し、汚れをきれいにすると良いでしょう。
洗濯機のカビ取りにはどのような製品がおすすめですか?
洗濯機のカビ取りには、専用のカビ取り剤が効果的です。
市販の洗濯槽クリーナーにはカビ取り成分が含まれているものも多く、これらはカビの発生を防ぐために非常に有用です。
自然派の方は、酢やティーツリーオイルを使う方法もあります。
洗濯機の掃除で使った酢や重曹の残りはどう処理すればいいですか?
酢や重曹で掃除をした後は、必ず洗濯機を水で数回すすぐことが重要です。
これにより、酢や重曹の残留物が洗い流され、次の洗濯に影響を与えることがありません。
すすぎが不十分なときは、洗濯物に臭いが移る可能性があるため、注意が必要です。
乾燥機能付きの洗濯機は、掃除方法が特別に必要ですか?
乾燥機能付きの洗濯機は、通常の洗濯機よりも多くの部分が湿気を帯びるため、特にこまめな掃除が必要です。
乾燥機能を使った後は、ドラム内部をよく乾燥させることが大切です。
また、フィルターの掃除も頻繁に行い、ほこりやゴミが溜まらないように注意しましょう。
長期間洗濯機を使わない場合、事前に何か掃除をしておくべきですか?
長期間洗濯機を使用しない場合は、事前にしっかりと掃除をしておくことがおすすめです。
特に、水分をしっかりと拭き取り、排水口やフィルターもクリーンにしておくと、長期間の間にカビや臭いが発生するリスクを低減できます。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は縦型洗濯機の掃除のやり方についてまとめました。
洗濯機だけではなく周りの洗濯機と床の隙間の掃除の仕方まで紹介いたしましたので、是非とも活用してもらいたいです。
縦型洗濯機はドラム式洗濯機とは違い酸素系漂白剤を使っての清掃も可能となっていますので、汚れがあまりにもひどい場合は塩素系漂白剤ではなく酸素系漂白剤も有効活用しましょう。
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