初詣で破魔矢を購入することは、多くの家庭において恒例行事となっていますが、破魔矢の適切な飾り方についてはあまり知られていないことが多いです。
破魔矢は悪霊や災いを祓うためのアイテムであり、日本の伝統的な厄除けのシンボルです。
この記事では、そんな破魔矢の意味や飾り方についてより詳しく解説し、日本の伝統文化をより深く理解するための知識を提供します。
破魔矢を通じて、新年の祈りや願いを表現し、家族の幸福と健康を願いましょう。
破魔矢の正しい飾り方や方角は?
破魔矢には正しい飾り方や方角があります。
とはいえものすごく厳しい決まりではありません。
できたらこうしていただくとより破魔矢の効果が上がるよ、という飾り方や方角になります。
まず飾り方ですが、矢の尖っている方向を上に向けてはいけません。
これは神様を射ることになってしまい不道徳です。
また、大人の頭の位置より高い場所に飾ります。
これも神様を見下ろすことがないようにということになります。
そして方角も意味があります。
日本には干支がありますよね。
そしてその干支にはそれぞれ割り振られた方角があるのをご存知ですか?
2020年ですと子年になるので子年は北0度が当てられています。
破魔矢はその干支の表す方向の反対である「凶」の方角を指すのが適しています。
先ほど例に出した2020年の場合、子年の反対は牛年になり、南180度が当てられています。
そのため、南180度の向きに破魔矢の矢の尖っている部分を向けて飾ってください。
今はスマホにもコンパスのアプリがあるので、方角は簡単に確認できるはずです。
ただし、どうしても凶の方角に向けて飾ることができない場合は矢の先を上に向けなければ大丈夫です。
破魔矢を飾る意味や具体的な効果
ではそもそもなぜ破魔矢を飾るのでしょうか。
破魔矢には災いや厄を祓うという意味があります。
昔は「破魔矢」は「浜矢」と書かれていたのですが、魔を破る意味を表す「破魔」という字があてられたのもこのためです。
一年間災いが避け、平和でいることを祈り、その効果を願い飾るものになります。
また、江戸時代には男の子の成長を祈り、弓と共に贈られていたものでもあります。
ちなみに、先ほど冒頭ではわかりやすくするために破魔矢を「買う」と記載しましたが、破魔矢は買うことはできません。
破魔矢は授与されるものです。
そのため、一般のスーパーなどで売ってはいません。
破魔矢は神社やお寺で初穂料や玉串料をお支払いすることで授与されるとてもありがたいものであることを忘れないでくださいね。
破魔矢の飾る場所はどこ?
破魔矢は飾る場所にも注意が必要です。
とはいえ、こちらも飾り方同様ガチガチの決まりがあるわけではありません。
ですが、できればこうしていただきたい、という決まりはあります。
もしあれば破魔矢は神棚や床の間に飾るのが最も良いです。
しかし今の日本の住宅事情では神棚や床の間がない場合の方が多くなっています。
その場合は明るく、そして朗らかできれいな場所に飾るのが良いと言われています。
間違ってもホコリがたっぷりな部屋の隅などに飾らないようにしてください。
また、外から邪悪なものを入らないようにしてくれるので玄関やリビングなどに飾るのもふさわしいです。
その際、飾る高さにも注意してください。
台や棚などの上に置く場合は、破魔矢の下に半紙を敷いておくのが良い方法です。
破魔矢はいつからいつまで飾る?
飾り始めて悩むのがいつまで破魔矢を飾っておくかということですよね。
実は門松などの正月飾りと異なり、破魔矢には1年間効果があります。
つまり、1年間飾っておいて問題ないということです。
お守りも破魔矢と同様です。
多くの人が初詣で破魔矢を授与されると思いますが、この時授与された破魔矢は1年後まで飾っておくことができます。
できれば1年後の1月15日に片付けてください。
しかしこちらも飾り方同様明確な決まりはありません。
地域によっては1月7日や1月3日に片付けるのが良いという場所もあります。
1月15日までに片付けてくださいというのは、次にご紹介する処分方法の中で最も良い処分の日が1月15日であることが多いからです。
破魔矢の正しい処分方法
ではなぜ1月15日が適した処分の日なのかをご説明します。
破魔矢は自分でゴミとして捨てることは絶対にやってはいけないことです。
最も良い処分方法が神社などで行われる「どんど焼き」に出すことです。
ちなみに破魔矢は処分するとは言わず、返納すると言います。
このことからも破魔矢がとてもありがたいものであることがわかりますよね。
どんど焼き、地方によっては左義長とも呼ばれるこの行事は年神様を火で祀りお見送りする行事です。
この行事の際に破魔矢も返納するのが最も良い方法になります。
このどんど焼きが小正月である1月15日に行われることが多いため、1月15日までに片付けるのが良いとされています。
また、どんど焼き以外にもお焚き上げで返納する方法もあります。
さらに神社によっては1年中、返納できる場所が用意されていることがあります。
この場合、初穂料や玉串料として授与した破魔矢と同じ程度の金額も一緒に返納するのが良いとされています。
破魔矢に関するよくある質問まとめ
破魔矢とは具体的にどのようなもので、どのような目的で使用されますか?
破魔矢は、日本の伝統的なお守りで、特に新年に神社で購入されることが多いです。
長い矢には白い羽根や装飾が施されており、家族や事業の繁栄、無病息災を願うために家や会社などに飾られます。
破魔矢は悪霊や災いを払い、幸運を招く力があるとされています。
破魔矢はいつ、どこで購入するのが一般的ですか?
破魔矢は、一般的に新年の初詣の際に神社で購入されます。
特に1月の初めに行われる正月の行事期間中に多くの神社で販売されており、家庭や事業所で一年間の安全と繁栄を祈って飾られます。
神社によっては、破魔矢の種類や大きさ、価格に違いがあるため、選ぶ際にはその点を考慮すると良いでしょう。
破魔矢を飾る際の適切な場所や方向はありますか?
破魔矢を飾る際には、家の入口や居間など、人々が集まる場所に置くことが一般的です。
また、破魔矢を神棚に向けて飾る家庭もあります。
方向に関しては特に決まった決まりはありませんが、家族が頻繁に目にする場所に飾ると良いとされています。
破魔矢に込められた意味やシンボリズムは何ですか?
破魔矢には、災いや悪霊を退け、家族や事業の安全と繁栄を願うという意味が込められています。
矢が直進する特性から、邪気を払い、目標に向かってまっすぐ進む力を象徴しているとも考えられています。
また、白い羽根は清浄さを表し、様々な装飾は豊かさや幸運を呼び寄せる力があるとされています。
破魔矢の処分方法や注意点について教えてください。
破魔矢の処分方法には、神社で行われる「どんど焼き」や「破魔矢返し」などの儀式が一般的です。
これらは、一年間飾られた破魔矢を神聖な火で焼き清めることにより、感謝を表し、新しい破魔矢を迎えるための儀式です。
破魔矢を選ぶ際のポイントは何ですか?
破魔矢を選ぶ際には、サイズやデザイン、価格を考慮することが重要です。
家のスペースに合ったサイズを選び、デザインは家庭の雰囲気や個人の好みに合わせて選びます。
また、破魔矢はさまざまな価格帯がありますので、予算内で適切なものを選ぶことが大切です。
購入する神社やその由緒も、選択の際の一つの要素となり得ます。
破魔矢と他の正月飾りとの関係性はどのようなものですか?
破魔矢は他の正月飾りと共に、新年を祝い、家族の安全と繁栄を願うために飾られます。
門松やしめ飾りと同様に、破魔矢も新年の良きスタートを願うための装飾品として位置づけられています。
これらの飾りは、それぞれ異なる意味を持ちつつも、合わせて新年の祝福と幸運を家庭にもたらす役割を果たします。
破魔矢を家庭で飾る際の伝統的な風習は何ですか?
破魔矢を家庭で飾る際の伝統的な風習としては、新年の初詣で神社から購入し、家の目立つ場所、特に入り口近くや神棚に飾ることが一般的です。
これにより、家庭に幸運を招き入れ、一年中、家族を守護するとされています。
破魔矢は、新年の安全と健康を願う家庭の信仰の象徴でもあります。
破魔矢の色や装飾にはどのような意味がありますか?
破魔矢の色や装飾には、それぞれ特別な意味が込められています。
一般的に、白は純粋さや清潔さを、赤は魔除けや活力を象徴しています。
金色や銀色の装飾は繁栄と富を、松や竹、梅の装飾は長寿や不老長寿を意味します。
これらの色や装飾は、破魔矢の守護と祝福の力を強調しています。
破魔矢を購入する際、特定の神社を選ぶ理由はありますか?
破魔矢を購入する際に特定の神社を選ぶ理由としては、その神社の由緒や信仰の対象、歴史が挙げられます。
特定の神様に対する信仰や、家族の伝統、個人的な願いなどが、特定の神社から破魔矢を購入する動機となることがあります。
また、神社によって破魔矢の種類やデザインが異なるため、その特色や意味合いに惹かれることもあります。
まとめ
破魔矢についてご紹介してきましたがいかがでしたか?
飾ることで一年間、厄を祓ってもらうことができ、招福祈願ができる破魔矢。
初詣に行かれた際はぜひチェックしてみてくださいね。
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