今回は冷蔵庫にカビが発生してしまったという方向けに、カビをしっかり落とす掃除のやり方と予防方法をまとめていきます。
冷蔵庫にカビができる原因は何か、そもそもこのカビを予防する方法はあるのか、落とせない厄介なカビが発生したらどうしたらいいのか、製氷機にもカビが発生するという情報は本当かも見ていきましょう。
気になる情報だらけだと思いますので、ポイントポイントだけ抑えてもらってもOKです。
冷蔵庫のカビをしっかり落とす掃除のやり方
今回はガッツリと塩素系漂白剤を使った掃除方法の紹介になります。
ただし、前提条件として冷蔵庫掃除には塩素系漂白剤を使ってはいけないと記載してあることが多いので、本当にこのやり方は最終手段にしてください。
例えば、こちらの『知ってますか? 自動製氷機のお手入れ方法| パナソニックのショッピングサイト – Panasonic Store Plus(パナソニック ストア)』というパナソニックの製氷機の掃除方法を紹介しているページでは、思いっきり塩素系漂白剤は使用禁止って書いているので、公式は塩素系漂白剤を使うことを推奨していません。
どうしようもないレベルのカビが発生してしまったのなら、今回紹介するやり方を実践しましょう。
理想は、この掃除を行うことなくカビを予防している事です。
準備するもの
・クイックルワイパー
・ハンディモップ
・ゴム手袋
・マスク
・エプロン
・ウタマロクリーナー
・塩素系漂白剤
・空のスプレーボトル
・マイクロファイバークロス
・スポンジ
・メラミンスポンジ
・古歯ブラシ
・綿棒
・キッチンペーパー
・ラップ
・新聞紙
・竹串
・食用クエン酸
・食紅
・掃除機
・エアブロー
・古歯ブラシ
・脚立か台座
・ドライバーなどの必要な工具
やり方
今回紹介する掃除のやり方は今まで紹介したやり方をいろいろとミックスしたもので、そこに塩素系漂白剤を加えたものとなっています。
カビ掃除ということで、カビが発生している可能性が高めの蒸発皿掃除も含まれており、かなり大がかりな掃除となっています。
- 取扱説明書を確認し、パーツの取り外し方や素材や使っていい洗剤は何なのかを調べておく
- 掃除のために邪魔になる冷蔵庫の中に入っているものを全部取り出し、常温だと危ないものは冷えているクーラーボックスや別の冷蔵庫に移動させる
- 換気扇を回す
- 衣類を汚さないようにエプロンを着用して、塩素系漂白剤を使うのでゴム手袋やゴーグルやマスクも用意しておく
- 冷蔵庫そのものを軽くしたら、ゴム手袋を着用して冷蔵庫の一番下側にあるそこのカバーを取り外す
- 両サイドの足が調整ネジになっているので、これを緩める
- ネジを同じ高さになるように緩めたら、冷蔵庫全面が浮き上がるのでゆっくり慎重に手前に引き出す
- 掃除をするために自分が入れるスペースを確保する
- コンセントを外せるようになるので、外して電源を落とす
- スプレーボトルに水400mlに塩素系漂白剤100mlの割合で混ぜて洗剤を作る
- 冷蔵庫の掃除をしやすくするために冷蔵庫の電源を抜く
- 掃除をするためのパーツを置く場所や自分の通り道に新聞紙を敷いて養生する
- 取扱説明書で確認してから、取り外せる棚やトレイやケースや給水タンクを外して養生したスペースに置く、パーツの数が多いのなら取り外す前に写真を撮影しておく
- マイクロファイバークロスにウタマロクリーナーを噴射して冷蔵庫内部を上から下へと丁寧に拭く
- 綿棒にウタマロクリーナーを噴射して、ゴムパッキンの隙間など掃除しにくい四隅を丁寧に掃除する、それでも落とせない汚れは竹串を使ってこすり洗いする
- 冷蔵庫の内側全体に塩素系漂白剤を薄めたものをスプレーし、カビが発生しているところはその上からキッチンペーパーをかぶせる
- キッチンペーパーをかぶせた場所はさらに上からラップで覆う
- 冷蔵庫を閉める
- 放置していた取り外したパーツが常温と同じぐらいになったら、ぬるま湯とウタマロクリーナーを使いスポンジでこすり洗いして全体の汚れを落とす
- カビが発生しているのなら、に塩素系漂白剤を薄めたものをスプレーしてからスポンジでこすり洗いする
- とにかく裏側はホコリだらけなので脚立を使って上側から掃除機を使ってできるだけホコリを吸い込む、排気口や吸気口の場所もホコリまみれなのでしっかりと掃除機で綺麗にする
- ある程度ホコリを吸い終わったら水で濡らしたマイクロファイバークロスにウタマロクリーナーを含ませて冷蔵庫のコードを含めて裏側全体を拭き掃除する、天井などの届かない場所はクイックルワイパーなどの伸縮するタイプのモップを使って掃除する
- 洗剤を含ませたマイクロファイバークロスで水拭きしたら、乾いたマイクロファイバークロスで乾拭きする
- 取扱説明書を読んで、コンプレッサーの位置と蒸発皿の位置、そして蒸発皿が外せるか、裏側のパネルの外し方を確認する
- 取扱説明書の通りに裏側のパネルを外す、必要なら工具も使う
- 取り外したらパネルそのものとコンプレッサー周りを掃除機で綺麗に掃除する、ホコリが取りにくい場所はエアブローで吹き飛ばしつつ掃除機で吸い込む
- ある程度ホコリを除去したら、水で濡らしたマイクロファイバークロスにウタマロクリーナーを塗布してコンプレッサー付近を丁寧に拭き取っていく、
- 乾いたマイクロファイバークロスで拭き取って水気をとばす
- 蒸発皿の位置を確認して、取り外しが可能なら取り外して取り外しができないのなら排水口から水を抜くといった作業をする
- 取り外した蒸発皿をまずは水で丸洗いし、その後はウタマロクリーナーとスポンジを使って丁寧に洗う
- 蒸発皿にカビが発生しているのなら、キッチンペーパーに塩素系漂白剤を噴射したものを蒸発皿に貼り付けてさらにラップで覆って密着させる
- 5分程度放置する
- 放置が終わったら水で丁寧に洗い流す
- 乾いたマイクロファイバークロスで拭き取って水気を飛ばす
- 綺麗にしたら裏面カバーを取り付けてネジを取り付ける
- 冷蔵庫を動かして元の位置に戻し、電源を入れる
- 調整ネジを元に戻し、カバーも元に戻す
- 給水タンク以外のパーツを全部元に戻し、冷蔵庫の外に出した食材なども全部元に戻す
- 急須タンクや製氷皿でカビの臭いがするかチェックする
- カビの臭いや汚れが残っているのなら、洗い桶に水5リットルと塩素系漂白剤を50ml用意して混ぜる
- 用意した洗浄液に分解したフィルター以外のパーツを全部入れる
- 5分ほど放置する
- 塩素系漂白剤で漂白したパーツ全部を丁寧に水洗いする
- マイクロファイバークロスで全体を丁寧に拭き取る
- 給水タンクに水300ccと食用クエン酸大さじ1杯と食紅耳かき1杯くらいを混ぜ合わせる
- 食紅が混じったクエン酸水が入った給水タンクを冷蔵庫に設置して氷を作る
- 色つきの氷ができたら、給水タンクにフィルターを元に戻し通常の水で氷を作って、色つき氷が出なくなるまで繰り返す
- 氷の受け皿が着色する可能性があるので、そちらも最後に水で洗って終了
注意点
冷蔵庫にカビができる原因は?
冷蔵庫でカビができる原因はいくつかあります。
まとめると湿度が高いから・食品のこびりつきがあるから・掃除していないから・不適切な食品保存をしているから・温度管理を間違っているからといったところでしょう。
冷蔵庫の中は確かに冷えてはいますが、冷蔵庫の中の温度ぐらいならカビは死にません。
死なないのでスピードは遅いですが、増えていきます。
冷蔵庫のカビを予防する方法!
冷蔵庫のカビを予防するには適時掃除するのはもちろんですが、汚れにくい状況にするのが一番です。
具体的には直接冷蔵庫内も冷蔵庫の上にものを置かない状況を作ることです。
具体的には以下のようなやり方を意識しましょう。
やり方はいくつかありますが、このように直接置かないような状況を作ってください。
カビがどうしても落ちない場合は?
カビが落ちない時はとにかく塩素系漂白剤を使って浸け置きし、カビと塩素系漂白剤を密着させて放置するというやり方が一番です。
その後はしっかりと擦って洗うことができればカビはガッツリと落とせます。
メラミンスポンジで削るという選択肢もありますが、冷蔵庫のパーツは樹脂製で削る可能性が非常に高いので、あまりオススメできません。
製氷機にもカビができる?
製氷機にもカビができます。
厳密には製氷機というよりは、その途中のパイプ内部やつながっている給水タンクのフィルターにカビが発生する確率が高いのです。
カビが発生している状態で作った氷は非常に臭いので、臭いで気がつくと思います。
まとめ
以上、いかがでしたか。
今回は冷蔵庫のカビをしっかり落とす掃除のやり方と予防方法をまとめました。
○冷蔵庫のカビは冷蔵庫内部に発生する、給水タンク内部や蒸発皿にも発生する
○中身を全部出した掃除になり、さらに一部のパーツをドライバーなどの工具を使って取り外す作業が必要なのでちょっと難易度は高い
○冷蔵庫の中身が少ないときに実行すると多少は楽になる
○カビ対策となるので塩素系漂白剤が必須だが、塩素系漂白剤は最終手段
今回の掃除は非常に長い内容となっていますが、順を追って作業を実行できると思います。
むしろカビが発生しないように綺麗にしておくほうがいろいろと楽なので、塩素系漂白剤は最終手段にしましょう。
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