入梅とは、梅雨が始まる時期を指し、この季節に食べる「いわし」には特別な意味があります。
そのため、今回は「入梅いわし」の意味と由来、さらにはいわしの栄養素について深掘りしていきます。
この時期にいわしを食べる習慣がどのようにして生まれ、どんな利点があるのかを解説。
また、いわしの種類やその栄養価に焦点を当て、入梅期間の定義とその時期に関する詳細もご紹介します。
日本の食文化に欠かせない「入梅いわし」について、詳しく知りたい方はぜひ最後までご覧ください。
入梅いわしの意味と由来は?
それでは一つ一つ疑問を解消していきましょう。
入梅いわしの意味は?
入梅いわしとは6月~7月の梅雨入りの時期にとれるマイワシのことです。
1年のうちでもっとも脂がのっていておいしいいわしが食べられるタイミングとしても有名でしょう。
日本一マイワシ水揚げができる港のある千葉県銚子では新鮮ないわしを刺身といった『いわし料理』がいろいろとあるようで、この時期は活発にいわし料理が並ぶと言われております。
入梅いわしの由来は?
由来についてははっきりいって不明ですがある程度の推測はできます。
一応入梅という言葉に関する由来についてはある程度わかっています。
入梅という言葉は梅雨に入る時期という意味があるのです。
いつ頃できたのかといった明確な事はわからなかったのですが、雨の日が増えて梅雨入りとなることも少なくないため入梅という雑節がつくられたと考えられております。
そういった過去がある入梅なのでその意味から、この頃に採れるいわしを漁業関係者の季節感を持たせるために入梅いわしと名付けていた可能性があるでしょう。
というの、昔の日本は太陰暦で時期によっては太陽暦と15日程度のずれが発生してしまいました。
こういったずれは漁業関係者にも農業関係者にとっても致命的だったので、そういったずれが発生しにくい二十四節気を軸に雑節を作ったと言われています。
入梅いわしの味わいは?
脂がのったいわしが入梅いわしとの事ですが、どういった味わいになるのでしょうか。
筆者は食べ比べたことはないのですが、この頃のいわしは確かにおいしかったと記憶しています。
ネット上の意見を見てみるとほとんどが以下のような評価に集約されていました。
ほぼ多くの方が入梅いわしのことを調べるとたどり着く答えがコレです。
お店側もそれがわかっているのか、入梅いわしは脂がのってうまいというアピールをしながら売りに出してきます。
いわしはどんな魚?具体的な栄養素は?
次はいわしの栄養素についてお話ししましょう。
この部分はちょっといろいろと掘り下げていくので、最後までついてきてください。
いわしとはどんな魚か?
まずはいわしについてどんな魚なのかを見ていきましょう。
日本でのいわしはニシン科のマイワシとウルメイワシ、カタクチイワシ科のカタクチイワシ計3種です。
狭義には魚類ニシン目ニシン亜目の複数種の小魚の総称とも言えるでしょう。
この魚は海水魚で沿岸性の回遊魚でもあります。
群れで行動し、かなり遊泳能力も高い魚なので綺麗な海で大量のいわしが動いているところをテレビなどの媒体で見たことがある人は多いでしょう。
全長は成魚で10cm–30cmとそこまで大きくはありません。
微小な歯がありプランクトンを食べる魚で、背が青くて腹が白い赤身の青魚です。
いわしは漢字にすると『鰯』になりますが、これは諸説ありますが弱って腐りやすい魚であることから『よわし』と呼ばれており、そこから変化したという説が有力です。
これ以外には貴族の食べ物ではない卑しい魚という意味で「いやしい」から変化したという説もありました。
いわしの栄養素について
いわしの栄養素や成分を見ていきましょう。
まずは、『日本食品標準成分表』の『魚介類/<魚類>/(いわし類)/まいわし/生 – 01.一般成分表-無機質-ビタミン類』というページから成分表を引っ張ってきます。
その中から気になるところを代表的な成分として解説していきましょう。
EPA(エイコサペンタエン酸)
魚に含まれている成分として非常に有用なのがこのEPAです。
今ではサプリメントで摂取している人も多い成分でしょう。
この成分は魚油に多く含まれているn-3系脂肪酸の一種で、血液さらさら作用や高血圧予防に効果があると言われております。
動脈硬化といった生活習慣病からくる病気も予防する事ができることから、現代人には欠かせない成分の1つです。
DHA(ドコサヘキサエン酸)
こちらも現代人が摂取しにくい栄養素でありながらも重要な栄養素と紹介され、サプリメントが大量に登場した成分です。
魚油に多く含まれているn-3系脂肪酸の一種であり、常温でも固まりにくいという性質が備わっています。
こちらは脳を活性かさせる効果や動脈硬化などの生活習慣病予防にも効果があると言われており、EPAとセットで取った方がいい成分とよく言われています。
ビタミンD
カルシウムの吸着を促してくれるのがこのビタミンDで、いわしにはカルシウムも含まれているためいろいろと理にかなった栄養素とも言えるでしょう。
日光に当たることで紫外線により皮下合成されるのですが、なかなか日の光を見ないという生活をしている方なら意識して摂取した方がいい成分です。
カルシウム
いわゆる牛乳に含まれている成分であり、骨や歯を作るためには欠かせない成分となっています。
セレン
セレンは活性酸素に対抗する酵素を作ってくれるミネラルです。
老化防止効果が期待されている成分であり、同じビタミンで抗酸化作用が強い成分と同時に摂取することでよりよい効果が期待されています。
よく食べられるいわしの種類は?
日本でよく食べられるいわしは、ニシン科のマイワシとウルメイワシ、カタクチイワシ科のカタクチイワシの計3種です。
入梅の意味と由来は?
ここでは入梅の意味と由来を調べましょう。
入梅の意味は?
入梅とは日本の雑節の一つです。
意味は梅雨入りの時期なのですが、使い方が地域によって異なります。
基本的には太陽黄経が80度になったとき、すなわち6月11日の事を入梅としているのです。
明確にその日が定義づけされているので、世間の梅雨入りタイミングとはずれることも多々あります。
しかし、西関東方言では、梅雨の季節全体を『入梅』と表現しているとのことで、いろいろと厄介な言葉の1つになってしまいました。
入梅の由来は?
言葉が誕生した瞬間がいつなのかは不明ですが、江戸時代の頃にはすでに存在しておりおそらく戦国時代からあったと思われます。
言葉の由来ならば『梅の実が熟す頃に降る雨』という意味から6月の雨を梅雨と表現するようになり、その梅雨に入ることを入梅を表現したというお話がありました。
他には『カビが生えやすい時期の雨』という意味から転じたという説です。
カビは漢字で『黴』と読むのですがこれは『ばい菌』の『ばい』を漢字にしたものであり、6月の雨を『黴雨』と読んでいたというお話を聞きました。
そこから節にあった果物である『梅』の漢字を当てて『梅雨』に転じて、梅雨に入ることを入梅を表現したとの事でした。
入梅が明確に暦に記載されるようになったのは1685年頃と言われており、今のような使われ方がされるようになったのはここからと言われております。
それ以前にも梅雨入りという意味で入梅という表現をしていたとのことですが、厳密な定義は一定していなかったため由来と言えるかどうかも怪しいです。
ただし、この1685年頃の入梅は芒種後の最初の壬の日とのことで、6月4日から6月16日と今の定義とはずれています。
しかし、平均すれば6月10日なので近いと言えば近いでしょう。
明確に今のような使われ方をするようになったのは、1844年の天保暦からでありここで太陽黄経80度の日と定義され、今の形になったのでした。
入梅の時期はいつからいつまで?
入梅は現在太陽黄経が80度の時と決まっているので、6月11日が該当します。
入梅に関するよくある質問
「入梅」とは具体的にどのような意味がありますか?
「入梅」(にゅうばい)は、日本の伝統的な暦において梅雨の始まりを表す雑節です。
この期間は、一般的に湿度が高く、断続的な雨が特徴的で、農作業や日常生活に影響を与える時期とされています。
入梅の時期はいつ頃ですか?
入梅の時期は地域によって異なりますが、日本では一般的に6月初旬から中旬にかけてとされています。
具体的な日付は年によって変動し、気象状況によっても異なります。
入梅に農作業や庭仕事で注意すべきことは何ですか?
入梅期間中の農作業や庭仕事では、適切な雨対策が必要です。
植物の過剰な水分吸収を防ぐための排水対策、土壌の湿度管理、雨具を用いた作業、そして病害虫への対応が特に重要となります。
入梅期間中におすすめの活動はありますか?
入梅期間中は屋内活動がおすすめです。
例えば、美術館や博物館の訪問、読書、室内スポーツ、映画鑑賞など、雨天にも楽しめるアクティビティを計画すると良いでしょう。
また、梅雨の時期に特有の風情を楽しむために、雨の中の散歩や庭園の鑑賞も特別な体験になります。
入梅期間の健康管理で気をつけるべきことは何ですか?
入梅期間の健康管理では、高湿度による体調不良に注意することが重要です。
湿度が高いと不快指数が上昇し、睡眠不足やカビの発生、食品の保存状態にも影響を及ぼす可能性があります。
適切な室内の換気と除湿、身体の保温、健康的な食事と水分補給に留意することがお勧めです。
入梅の期間中に特に注意すべき天候の変化は何ですか?
入梅の期間中には、突然の激しい雨や雷雨に特に注意が必要です。
この時期は、不安定な気象条件が発生しやすく、局地的な大雨や洪水のリスクが高まります。
外出時には最新の気象情報を確認し、必要に応じて防水対策を行うことが推奨されます。
入梅期間中の室内環境を快適に保つためのヒントはありますか?
入梅期間中の室内環境を快適に保つためには、除湿器の使用や適切な換気で湿度をコントロールすることが重要です。
また、カビの発生を防ぐために定期的な掃除と、湿気の多い場所では空気を循環させることが効果的です。
入梅期間中に行うべき庭の手入れや植物のケアはどのようなものですか?
入梅期間中の庭の手入れや植物のケアには、過剰な水分が植物に溜まらないように排水対策を行う、梅雨特有の病害虫に対する予防と対策を実施する、強風時の植物の保護策を準備するなどがあります。
また、日照不足に対応して植物の成長をサポートする方法も考慮すると良いでしょう。
入梅期間中のアウトドア活動での服装の選び方はどのようにすれば良いですか?
入梅期間中のアウトドア活動では、防水性と通気性を兼ね備えた服装を選ぶことが重要です。
レインコートやレインブーツ、速乾性のある衣類を用いることで、雨天でも快適に活動することが可能です。
また、気温の変動に対応できるように、重ね着をすることも考慮に入れましょう。
入梅期間中に家で過ごす際のおすすめの過ごし方は何ですか?
入梅期間中に家で過ごす際は、読書、映画鑑賞、室内での趣味の時間、家族や友人とのゲームや料理などがおすすめです。
また、この時期は自宅でのリラクゼーションやインドアホビーに時間を費やす絶好の機会と言えます。
雨音を聞きながらのんびりと過ごすのも、入梅期間ならではの楽しみ方です。
まとめ
以上、いかがでしたか。
今回は入梅いわしの意味と由来はどうなっているのか、具体的な栄養素、いわしの種類についても解説しました。
○入梅いわしの意味は6月~7月の梅雨入りの時期にとれるマイワシ!
○入梅いわしの由来は不明だが入梅という言葉の由来は『梅の実が熟す頃に降る雨』という意味から6月の雨を梅雨と表現するようになったから
いろいろと調べてきましたが、わかりやすく言えばとってもおいしいいわしが食べられるタイミングが6月ごろと覚えておけばいいと思います。
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