お年玉袋の名前の書き方は?何歳まであげるのが正解なの?
今でこそ当たり前のように用意されるお年玉ですが、その意味や由来はあまり意識したことありませんよね。
お年玉の意味は「新年のお祝い」ですが、その由来には諸説があり、元々は年神様にお供えしたお餅を子供たちに「お下がり」として食べさせていたのがお年玉の起源だそうです。
現在のように金品を贈る言葉として使われたのは鎌倉時代からとされています。
今回はそんなお年玉の意味や由来と一緒に、金額の相場や何歳まで渡せばいいのかを解説していきたいと思います。
お年玉の意味と由来は?
お年玉の由来は諸説あります。
そのうちの一つがお餅を起源とする説です。
昔は新年に年神様へお供えしていたお餅を「お下がり」として子供たちに食べさせていたそうです。
そのお餅のことを「御歳魂(おとしだま)」と呼んでいたことが由来とされます。
年神様からの頂きものという意味が込められていた習慣でもありました。
そのお餅が年初に配られたことから、年初の賜物という意味の「年賜(としだま)」が変じたものであるとい説があります。
もう一つは新年に飾る鏡餅が丸いことから「お年玉」と呼ばれるようになったという説も存在します。
お年玉がお餅を贈る以外の意味で使われるようになったのは室町時代からと言われています。
当時はお金ではなく太刀や扇、茶器、丸薬といった高価な物が送られていたようです。
この風習が広まったのは江戸時代からとされ、それが現在のお年玉に至るようです。
お年玉の意味も時代と共に変化していき、「年神様からの贈り物」から目上の者から目下の者へ贈る「新年のお祝い」となっていったようです。
金額の相場は?
お年玉の金額の相場は人によって異なると思われますが、大体500円~10000円くらいと言えます。
これを年齢別に分類すると以下のようになります。
小学校低学年…1000円~3000円
小学校高学年…3000円~5000円
中学生…5000円
高校生…5000円~10000円
大学生…10000円
まだ未就学児である保育園児や幼稚園児にはお菓子類が充分に買える金額で渡されています。
小学校低学年からお年玉を渡し始める家庭も多いようです。
高学年に上がってから一気にお年玉の金額を上げる家庭もあります。
中学生の場合は小学生のころと比べ、お金の使い道の幅が広がるので多めのお年玉が渡されています。
高校生になるとアルバイトをしているという理由からお年玉を渡さない家庭もあるそうですが、渡す場合は5000円から10000円になるようです。
このようにお年玉の相場は、子供の年齢が上がるに合わせて変動していきます。
新札を入れる理由
お年玉は新札で渡すのがマナーとされています。
これには冠婚葬祭のご祝儀(結婚祝いなど)と不祝儀(お香典など)が関係しています。
日本の冠婚葬祭ではご祝儀は新札で用意するのが礼儀とされています。
ご祝儀を新札で包むのは、新札がすぐに用意できるものではないことから「この日のために用意しました」という相手を祝う気持ちを表しているからです。
逆に不祝儀はお見舞金やお香典として渡すものなので、新札を包むのは失礼に当たります。
なので、ご祝儀は新札を包み、不祝儀は使い古したお札を包むのがマナーとなっています。
このことから、お年玉に新札を入れる理由は相手を祝う気持ちを込めるためというのが考えられます。
要はお年玉を渡す側の気持ちの問題ということですね。
お年玉袋の名前の書き方
市販のお年玉袋のほとんどには「お年玉」ときちんと書かれています。
書かれていないものには「お年玉」と自分で書いても大丈夫です。
まだ漢字が読めない小さな子供の場合は「おとしだま」とひらがなで書いてあげた方が良いでしょう。
相手の名前を書く時はお年玉袋の表面の左上がその場所です。
書くスペースがない時は無地のシールなどを貼り付けてスペースを作ります。
書くのは下の名前か普段から呼んでいるあだ名があればそちらでもOKです。
自分の名前を書く時はお年玉袋の裏面の左下に書きます。
この時に注意したいのがお年玉袋のデザインです。
もしもアニメなどのキャラクターが描かれたデザインの物の場合は、キャラクターの顔が隠れたりしないようにしなければなりません。
名前を書くスペースを作る時にキャラクターの顔が隠れてしまうようなら書かない方が無難かもしれません。
お年玉は何歳まであげる?
お年玉は何歳まであげるのかというと、高校生までという人や大学生までという人、更には就職するまではお年玉をあげるという人もいます。
これは人によるとしか言いようがありませんが、厳密には「相手が学生のうちはお年玉をあげる」というのが世間一般のルールだそうです。
大学生にもなると渡す側も渡される側も躊躇してしまう人が多いかと思われますが、大学生も学生にカウントされるのでお年玉を渡しても、それを受け取っても問題はありません。
高校生まではお小遣いという意味合いで渡されていましたが、大学生になると一人暮らしを始める人が多いことからお小遣い問よりは生活費の補助としてお年玉が渡されているようです。
お年玉を何歳まで渡すかは悩みどころかもしれませんが、こればかりは個人の自由なので自分で決めてしまっても良いような気もしますね。
まとめ
お年玉は簡潔に言えば「新年のお祝い品」のようなものなので、新札辺りのマナーは守らなければいけませんね。
実を言うとお年玉に新札を使う理由を今回で初めてしりました。
マナーというよりは気持ちの問題のような気がします。
お年玉を贈るという習慣もある意味では行事のようなものなので、そこに込められた意味は些細なものでも大切にしていきたいですね。
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