ベランダやバルコニーにカビが生えることはよくある現象ですが、適切な掃除方法を知っておけば、カビの除去や予防は思ったよりも簡単にできます。
今回は、ベランダのカビ取りに有効な掃除の手順と、将来のカビ発生を防ぐ方法についてお話しします。
ベランダの床面、外壁、コーキング部分などは定期的なメンテナンスが欠かせません。
放置してしまうと、カビが緑色の膜を形成し、見た目にも良くないだけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
ただし、屋外でのカビ取りには屋内とは異なる問題点があります。
掃除をする際はこれらの点を理解し、ベランダやバルコニーのカビ取りに効果的な掃除方法を適用することが重要です。
ベランダのカビ取りに効果的な掃除のやり方
カビ取りの最適解は間違いなくカビキラーといったカビに対しての特効作用がある洗剤を使うことです。
ただし、こういった塩素系漂白剤はどちらかというとお風呂とか台所向けに作られていることが多く、実は屋外の床や外壁とは相性が悪いからあまり頼らない方がいいという指摘もありました。
さらに厄介なことに、屋外のカビはコケと見分けがなかなかつけられないので、カビ対策があまり効果が出なくておかしいと思っていたら実は相手がコケだったというケースも多々あります。
そこで、今回は塩素系漂白剤を使うのは最終手段として、前段階の掃除方法も含めたやり方を紹介します。
準備するもの
・ペットボトル式ジェット水圧ブラシ
・ウタマロクリーナー
・消毒用エタノール
・クリームクレンザー
・ラップ
・新聞紙
・ほうき
・ちりとり
・キッチンペーパー
・水拭き用のモップ(できれば回転モップ)
・メラミンスポンジ
・スポンジ
・マイクロファイバークロス
・掃除用手袋
・マスク
・ゴーグル
・エプロン
・バケツ
やり方
塩素系漂白剤は最終手段としてカビを落とすやり方を紹介します。
塩素系漂白剤を使わないで落とせたら万々歳なので、前段階で落とせるように頑張りましょう。
①掃除用具一式を用意しておく
②掃除用の手袋を着用して、ベランダにあるプランターなどをいったん全部どかす
③鳥のフンによる汚れがないのかをまず確認する
④発見したら、カビキラーをフンに向かって噴射しその上からラップをかぶせる
⑤ラップをかぶせたら5分程度放置する
⑥放置が終わったらキッチンペーパーなどで拭き取って、ペットボトル式ジェット水圧ブラシなどで洗い流す
⑦新聞紙を水で濡らして適当な大きさにちぎる
⑧ちぎった新聞紙を床にまいたら、ほこりで新聞紙ごとゴミや埃を掃きとる
⑨あまりにもほこりやちりが溜まりすぎているのなら⑥と⑦をひたすら繰り返す
⑩ある程度埃を除去したら、マイクロファイバークロスにウタマロクリーナーを噴射し手すりや壁や窓といった部分を拭き掃除していく
⑪水で濡らしたマイクロファイバークロスで先ほど拭き掃除した場所を拭いて洗剤成分を落とす
⑫水が出るペットボトル式ジェット水圧ブラシなどを使って床全体を濡らす
⑬ウタマロクリーナーをスプレーし、水が出るペットボトル式ジェット水圧ブラシなどを使って床全体をこすり洗いしていく
⑭カビやこけが発生している場所はメラミンスポンジやデッキ用ブラシなどを使ってこすり洗いする
⑮この段階でこけやカビが落ちたのならそれらが発生していた場所に消毒用エタノールを噴射し5分ほど放置したら⑰に飛ぶ、こけやカビが落ちていないのならこけやカビが発生している場所にクリームクレンザーを噴射しラップで包んだスポンジを使ってこすり洗いする
⑯この段階でこけやカビが落ちたのならそれらが発生していた場所に消毒用エタノールを噴射し5分ほど放置したら⑰に飛ぶ、これでもまだこけやカビが落ちていないのならこけやカビが発生している場所に塩素系漂白剤を噴射してラップをかぶせて5分ほど放置する
⑰洗剤成分をキッチンペーパーなどで拭き取って、ペットボトル式ジェット水圧ブラシやモップなどで洗い流す
⑱乾いたマイクロファイバークロスふき取る
⑲排水溝の蓋の周りにあるゴミで大きな物をある程度除去する
⑳蓋を開けて溜まっているゴミを取り除く
㉑ウタマロクリーナーを噴射し汚れを浮かしてからメラミンスポンジなどを使ってこすり洗いする
㉒水で洗い流す
㉓蓋を元に戻し、掃除のために動かした物も元に戻して終了
注意点
ベランダにカビが発生する原因は?
基本的にカビが発生する条件は室内であろうが屋外であろうが一緒です。
それはカビの餌があること・カビにとって快適な温度であること・カビにとって快適な湿度であることの3条件を満たすことにあります。
ただし、カビはかなりしつこい汚れなので1度発生すると全条件を満たしていなくてもちょっとずつ増えていくという性質があるので注意しましょう。
屋外であるベランダである点を考慮すると、梅雨などの雨期で湿度が上がった状態で掃除をせずに汚れを放置することで餌を増やし、日光が遮られてなかなか水が蒸発しない環境を作ってしまうとカビが発生しやすくなるでしょう。
ベランダのカビを防ぐ方法は?
ベランダのカビを防ぐ方法はシンプルで、しっかりと掃除してあげれば解決します。
あとは、余計な荷物を置かずに日陰を作らず風通しの良い状態をキープすればカビの発生は抑えられるでしょう。
掃除してもカビが取れない場合は?
今回紹介したやり方ならば高確率でカビは落ちます。
これでも落ちないのなら相手がカビではなくこけの可能性ありです。
ただし、こけも今回紹介した掃除方法ならば結構落とせるので、これでも落ちないのならもう一度紹介した掃除方法をやり直すか、プロの業者に依頼するしかないでしょう。
プロの掃除業者の選び方や料金相場
ベランダ掃除をプロの業者に依頼すると10平方m未満ならだいたい7,000円から1万円となっています。
個人業者に依頼するのなら5,000円程度でも依頼できるでしょう。
業者の選び方としては、まずは自宅が依頼範囲に入っているところを選んでください。
その中からどこが安いのかをチェックして、それらのお店の評価や口コミを全部チェックしましょう。
そこで納得できるお店があったら、直接やりとりするために見積もりを依頼してそのときに対応を確認してください。
あとは、見積もりの比較と保険や掃除に対応している時間帯、女性作業員の有無など気になる要素を一つ一つチェックして、最終判断を下しましょう。
ベランダ掃除に関するよくある質問
ベランダ掃除の頻度はどれくらいが適切ですか?
ベランダの掃除頻度は、その使用状況や地域、季節によっても変わる可能性がありますが、一般的には月に一度程度の掃除が推奨されています。
風通しの良いベランダは埃や汚れが溜まりにくいですが、放置しているとカビや虫などの問題も発生する可能性があります。
ベランダ掃除に必要な道具は何ですか?
ベランダ掃除には基本的に掃除機やほうき、ちりとり、雑巾やスポンジ、そして水道水を使用します。
頑固な汚れには洗剤も役立ちますが、ベランダの素材によっては特定の洗剤が必要な場合もありますので注意が必要です。
ベランダのカビ取りはどうすれば良いですか?
ベランダに発生したカビは、カビ取り専用の洗剤や塩素系の漂白剤を用いてしっかりと洗浄することが有効です。
ただし、塩素系の漂白剤は色落ちや素材へのダメージを与える可能性がありますので、必ず取扱説明書を読んでから使用してください。
隣のベランダとのプライバシーを保つ方法はありますか?
隣のベランダとのプライバシーを保つには、スクリーンやパーティション、緑の植物などを設置する方法が一般的です。
ただし、これらのアイテムを設置する際には、風に飛ばされないようにしっかりと固定することが重要です。
ベランダの床材に合った掃除方法は?
ベランダの床材によって最適な掃除方法は異なります。
木製の床であれば、水分を避けつつ掃除を行い、タイルやコンクリートの場合は水を多用しても問題ありません。
床材の特性を理解し、それに合わせた掃除方法を選ぶことが大切です。
どの季節にベランダ掃除をするのが最適ですか?
ベランダ掃除に最適な季節は春と秋です。
春は新しい季節のスタートであり、秋は冬に備えての大掃除が一般的です。
これらの季節は温度も穏やかで作業しやすく、また窓を開けても室内の温度が大きく変わらないため、換気が容易です。
ベランダのプランターを掃除する際のポイントは?
プランターは土や植物が直接触れる場所なので、無害な洗剤を使用することが重要です。
また、洗剤をしっかりとすすぎ落とすことで、植物にダメージを与えずに済みます。
さらに、掃除後は土や肥料も新しくすることをおすすめします。
ベランダに出ている家具の掃除方法は?
ベランダに出ている家具の素材によって掃除方法が異なります。
木製家具は高温多湿を避け、金属製家具はサビを防ぐために特定の洗剤が効果的です。
それぞれの家具に適した掃除方法と保護方法を選ぶことが大切です。
ベランダ掃除でよくある失敗とその対処方法は?
ベランダ掃除でよくある失敗例として、排水口を塞いでしまうことがあります。
これが原因で水が溜まると、カビや虫が発生しやすくなります。
失敗を防ぐためには、掃除前に排水口周りの確認と、掃除後の水の流れを確かめることが重要です。
ベランダ掃除を効率よく行うコツは?
ベランダ掃除を効率よく行うためには、掃除道具や洗剤を事前に揃えておくことが基本です。
また、物を一時的に移動させ、広い作業スペースを確保することで、スムーズに掃除が行えます。
効率的な掃除のためには、事前準備と計画性が欠かせません。
まとめ
以上、いかがでしたか。
今回はベランダのカビ取りに効果的な掃除のやり方と防ぐ方法を紹介しました。
掃除方法は塩素系漂白剤を使えば一発ですが、壁や床の素材的に使えないとか集合住宅だから環境的に使いにくいといった問題点があります。
これが本当に厄介なので、できれば使わないでしっかりと除去できるのが理想的と言えるでしょう。
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