今回は秋彼岸のお墓参りはいつ行くのがいいのか、時間帯や服装はどうしたらいいのかをまとめていきます。
お墓参りに行くタイミングとして推奨されているのが彼岸ですが、具体的に彼岸とはいつなのでしょうか。
今回は秋の彼岸である秋彼岸に注目して、時間帯や行く意味、お供えの花や服装などの情報をまとめてお届けします。
曖昧にされがちなマナーのことにもしっかりと触れていくので、彼岸にお墓参りに行くという予定がある方にはチェックしてもらいたい内容に仕上がっています。
秋彼岸のお墓参りはいつ行く?
彼岸とは春分の日と秋分の日を中日として、前後3日間の7日間のことを意味します。
つまり、秋彼岸ならば秋分の日の前後3日を含めた7日間が該当するという事です。
2023年だと9月20日に秋彼岸入り、9月26日に秋彼岸明けとなりました。
2024年だと9月19日に秋彼岸入り、9月25日に秋彼岸明けとなります。
春分の日と秋分の日がいつなのかを確認できればそこからお彼岸のタイミングも簡単に計算できますので、彼岸が気になる方はまず春分の日と秋分の日を探ってください。
お彼岸で墓参りに行く時間帯は?
お彼岸というよりお墓参りのお話になりますが、お墓参りは明るい時間帯に行った方がいいです。
というのも、暗くなって見にくくなる時間帯だとお墓はかなり凹凸が激しい地形になっているため転倒するリスクがあるからです。
また、午前中の方が清浄な空気が保たれているため午前中がいいという意見もありました。
お彼岸では『昼はこの世(此岸)・夜はあの世(彼岸)』という考え方があるので、絶対に昼にしたほうがいいという指摘もありました。
お彼岸で墓参りへ行かないといけない?
昨今は昔の風習が非常に薄れているので、お墓参りに行く人は確実に減っています。
かくいう筆者も昔と比べると間違いなくお墓参りに行く回数は減っているでしょう。
結論を記載すると『いける人はできればいった方がいい』となります。
しかし、お墓参りにはいくつかの理由があるためその中でも気になる点があるという方は赴いた方がいいと思います。
敬意と感謝の表明
お墓参りは故人に対する敬意や感謝の気持ちを表明する行為です。
故人に感謝の意を示し、安らかな眠りを願うことが目的とされます。
先祖崇拝
日本の伝統的な宗教や文化において、先祖崇拝が根強く残っています。
お墓参りは、先祖の霊を慰め、祖霊や家族の繁栄を祈る手段となっているのです。
季節の行事としてのお墓参り
特に仏教の行事やお盆などの季節行事において、多くの人々がお墓参りを行います。
これらの行事は、故人の霊に対する供養や祈りを込めたものです。
家族のつながり強化
お墓参りは家族が一堂に会する機会でもあります。
親や兄弟姉妹が集まり、家族のつながりを強化する場ともなります。
心の浄化と安心感
お墓参りを通じて、故人への思いを整理し、心の浄化を図ることができます。
また、お墓参りをすることで安心感や安堵感を得る人もいます。
家族や自分の家に大きな変化があったことを報告するために訪れるのが墓参りという人もいるため、気持ちを切り替えるためという意味も含まれているでしょう。
墓石の手入れ
お墓参りの際には、墓石の手入れや清掃も行われます。これは故人に対する尊重の表れとともに、墓地全体の美化にも繋がります。
このように、お墓参りにはいろんな意味があるのでこのどれかが気になるという方でお墓参りに全然いっていないという方は、久しぶりに赴いてみてはいかがでしょうか。
お彼岸で墓参りに行く時のお供えの花は?
お彼岸に関する花のルールは地域によって異なるので、ここで紹介するのは一般的な考え方と思ってください。
以下がお彼岸における花のルールや考え方です。
とりあえず、彼岸における花のルールおよび考え方は以下の通りです。
○彼岸の花の意味は『お供え花』であり、ご先祖様をうやまう花となる
○亡くなった故人を偲ぶという意味も込められているので、その人が明確に好きな花を用意するのも十分にあり
○故人が亡くなってから日が浅いときはできれば白色メインの色合いのお花が推奨される
○花を贈るときは彼岸入り前日までは手に入るように手配すること
○トゲがある花やツルがある花、毒がある花はタブーとされている事が多い
これらが彼岸における花は何を選べばいいのかを考えさせてくれるルールおよび風習となっているので、参考にしてください。
厄介なのが、その故人が好きな花がトゲがあったりツルがあったりするパターンなので、そのときは周りの人と相談した方がいいかもしれません。
お墓参りに行く時の服装は?
基本的にお墓参りに行くときの服装はフォーマルな物が求められていますが、どのようにお墓参りに行くのかでも変わってきます。
とりあえず、ここではどういったパターンでお墓参りに行くのかで服装についても分けていきましょう。
・家族と行く:普段着でOK、ただし帽子は手を合わせるときにとること
・彼岸会に行く:寺院の彼岸会ならビジネススーツや色目の落ち着いたお出掛け着推奨
・本堂に立ち寄るお墓参り:落ち着いた色合いの服装かつ露出の少ない服装推奨
・法要:黒やグレーの喪服
地域やお寺によってルールが異なることもありますが、基本的にはこのようになっているので参考にしてください。
お墓参りに行く時の持ち物は?
お墓参りでの持ち物はいろいろとありますので、カテゴリー別に分けて行きましょう。
掃除道具
・柔らかい布
・柔らかいスポンジ
・古歯ブラシ
・ゴミ袋
・軍手
・鎌(草刈り用)
・中性洗剤
墓参り
・お線香
・チャッカマン
・蝋燭
・水筒
・数珠
・お供え物
・花
大きく分けてこの2種類でしょう。
掃除道具についてはある程度お寺から借りられるパターンも多いと思いますが、自分で持っていった方が使いやすいので持っていける物は持っていってください。
お掃除をする時はゴシゴシと洗うと墓石を傷つける可能性が高いので、柔らかいタイプのスポンジを用意した方がいいです。
車で行かれる方はいろいろと積んでいきましょう。
次にお墓参りについてですが、これは火を付ける物とお線香が必須です。
ただし、風が強い日だとなかなか火がつかないという状態になるので、火を付けやすくするために新聞紙などを持っていった方がいいかもしれません。
彼岸に関するよくある質問まとめ
彼岸とは何ですか、その意味や由来は何ですか?
彼岸は、日本の仏教行事の一つで、春分の日と秋分の日を中心に、それぞれ前後3日間を含む一週間を指します。
この期間は、先祖を敬い、亡くなった人々を偲ぶために特別な法要を行う時期です。
彼岸の由来は仏教にあり、日本では春彼岸と秋彼岸の年に二回行われます。
春分と秋分の日は、昼と夜の長さがほぼ等しくなる日で、自然界のバランスと調和を象徴します。
彼岸に行われる主な行事や風習は何ですか?
彼岸に行われる主な行事や風習には、お墓参りや仏壇への供養、法要があります。
多くの人々がこの期間に墓地を訪れ、墓石の清掃や花を供え、先祖の霊を弔います。
また、自宅の仏壇にもお供え物をして、先祖の霊を迎える儀式が行われます。
彼岸には、おはぎやぼたもちといった特別な食べ物を作る家庭も多いです。
彼岸中のお供え物にはどのようなものが適していますか?
彼岸中のお供え物には、おはぎやぼたもちなどの甘味、季節の果物、野菜、または故人が生前好んでいた食べ物が適しています。
おはぎやぼたもちは、小豆の甘い煮豆をもち米にまぶした和菓子で、先祖の霊に供える伝統的な食品です。
また、清涼飲料水やお茶などの飲み物も一緒に供えられることがあります。
彼岸にお墓参りをする際のマナーや作法はありますか?
彼岸にお墓参りをする際のマナーや作法には、まずお墓を清掃することが含まれます。
墓石を水で清め、周囲の草を取り除くなどして、故人に敬意を表します。
供え物を墓前に置き、手を合わせてお祈りを捧げます。
墓参りは静かで敬意を持って行うことが重要で、大声で話すことや不適切な振る舞いは避けるべきです。
彼岸を迎える際に家庭で行うべき準備や習慣はありますか?
彼岸を迎える際に家庭で行うべき準備や習慣には、仏壇の清掃やお供え物の準備があります。
仏壇には新しいお花を飾り、お線香やロウソクを用意します。
また、おはぎやぼたもちなどの伝統的な食品を作り、家族でそれを分かち合うことも一般的です。
家庭内で先祖に感謝し、家族の絆を確認する時間として、彼岸は大切にされています。
彼岸の期間中に特別なお経や祈りを唱えるべきですか?
彼岸の期間中、特に仏教徒の家庭では、先祖のためにお経を唱えたり、特別な祈りを捧げたりすることが一般的です。
多くの場合、家庭の仏壇で「般若心経」などのお経を読むことがありますが、これは家庭や個人の信仰によって異なります。
お経を唱えることは、先祖への敬意を表し、彼らの冥福を祈る行為とされています。
彼岸にはどのような食べ物が一般的に食べられますか?
彼岸には、おはぎやぼたもちといった伝統的な和菓子が一般的に食べられます。
これらの和菓子は、餅米にあんこをまぶしたもので、先祖への供え物として用いられることも多いです。
また、季節の果物や、野菜を使った料理も彼岸の食卓によく見られます。
これらの食べ物は、先祖への感謝と家族の絆を象徴するものとして重視されています。
彼岸のお墓参りでの適切な服装はどのようなものですか?
彼岸のお墓参りでの適切な服装は、一般的には控えめで、格式ある服装が望ましいです。
男性の場合は、暗色のスーツや和服が適しており、女性の場合は、地味な色のワンピースやスカート、和服が良いでしょう。
派手な色やカジュアル過ぎる服装は避け、静かで尊重の念を示す服装を選ぶことが重要です。
彼岸中に仏壇の前で行うべき儀式や習慣はありますか?
彼岸中に仏壇の前で行うべき儀式や習慣には、仏壇の清掃、新しい花やお供え物の供え、ロウソクやお線香の点火が含まれます。
仏壇の前で手を合わせ、静かに先祖の霊に祈りを捧げることが一般的です。
また、家族が集まり、先祖に感謝の言葉を述べたり、その年の家族の幸福を祈ったりすることも行われます。
彼岸に地域やコミュニティで行う行事や催し物はありますか?
彼岸には、地域やコミュニティで様々な行事や催し物が行われます。
例えば、寺院での特別な法要、地域の集会所でのおはぎ作りや先祖を偲ぶ集まり、また地域ごとに特有の伝統行事などがあります。
これらの行事は、地域コミュニティの結びつきを強化し、共同で先祖を敬う意味を持ちます。
まとめ
以上、いかがでしたか。
今回は秋彼岸のお墓参りはいつ行くのがいいのか、時間帯や服装はどうしたらいいのかをお話ししました。
○秋のお彼岸は秋分の日の前後3日を含めた7日間、2024年は9月19日に秋彼岸入り、9月25日秋彼岸明け
○服装はどんな状況で行くのかで大きく変わる、状況次第ではしっかりとフォーマルな物にすること
お彼岸のルールはいろいろとありますので、お墓参りをするときはしっかりと守りましょう。
特に、服装に関しては守らないと本当に目立つので要注意です。
悪評がたつとキツいので、しっかりと守って行動してください。
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