引越しの挨拶で特に困ってしまうのが、その人との生活リズムが大きく異なるためにずっと不在になってしまうケースです。
そのときに役立つのが手紙での挨拶になりますが、手紙での挨拶もそれはそれでどのように書いたら良いのか悩んでしまう人も多いでしょう。
そこで、今回は引っ越しの挨拶で渡す手紙の例文について、場面別にいくつか紹介して参ります。
何パターンかありますので、状況によって使い分けてください。
【旧居】引っ越し挨拶で渡す手紙の例文!
それでは具体的な引越しの挨拶の例文を見ていきましょう。
この挨拶文にも状況やその人との関係性によってかなり異なってくるので、いくつかのパターンを紹介します。
一般的なご近所さんへの挨拶
これがいわゆるテンプレートのように紹介される旧居での挨拶文となります。
使うことが多くなる定型文になっている人も多いと思いますので、この文章そのものを何度も目にしたことがある人もいるでしょう。
例文は以下のとおりです。
○○様
日頃からお世話になっています。
○○(部屋番号や住所)に住んでいる△△(名前)という者です。
この度××(引越し先の地名)へ引っ越すことになりました。
つきましては■月■日に引っ越し作業で業者が出入りすることになりますので、ご迷惑をおかけすることになりますが、何卒よろしくお願い致します。
これまでお世話になったこと、感謝申し上げます。
こういった内容でしょう。
書き方などは異なって来る人もいると思いますが、基本的にはこういった内容が旧居引越し挨拶のテンプレートとなっているので、まずはこちらを活用してください。
プライベートな関係になっている人への挨拶
プライベートでもお付き合いがあるような相手への挨拶は以下のとおりになるでしょう。
拝啓
時下ますますご清祥のことと存じます。
このたび永年の念願がかない小さな居を構えることになりました。
ゆったりと暮らせる場所への引越しとなり遠く離れてしまう事になります。
近隣にお越しの際は是非ともお立ち寄りください。
敬具
令和●年●月
新住所:××
電話番号:××
名字と名前
プライベートの関係なので、文章構成も比較的緩くても問題ないです。
必ず新住所や電話番号をしっかりと書くことを忘れないようにしましょう。
転職による引越しの場合
転職による引越しになるとまた挨拶の仕方も変わってきます。
そちらも見ていきましょう。
拝啓
時下ますますご清祥のことと存じます。
このたび○○を退職し◇◇にて再出発することになり転居致しました。
心機一転し気持ちを新たに頑張って参ります。
近隣にお越しの際は是非ともお立ち寄りください。
敬具
令和●年●月
新住所:××
電話番号:××
名字と名前
こういった文章になってきます。
【新居】引っ越し挨拶で渡す手紙の例文!
次は新居での挨拶回りで用いる手紙にはどのような文章を書いたら良いのかを見ていきましょう。
これはそこまでパターン別に分かれないので、テンプレートを意識して対応しやすいです。
引越し挨拶のテンプレート
それではテンプレートとなっている挨拶文を見ていきましょう。
これは旧居での挨拶と異なりそこまでバリエーションがないので、この文章を使い回すだけでも問題ないです。
はじめまして。
●月●日に××(住所や部屋番号)へ引っ越して参りました△△(表札の名前)と申します。
何度か挨拶に伺わせていただきましたが、ご不在のようでしたので直接の御挨拶ではなく手紙にて失礼致します。
引越し当日は色々とお騒がせしてしまいご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございませんでした。
家族は■人で子供がいるため、お騒がせすることがあると思われますが何卒よろしくお願い致します。
ささやかではございますが心ばかりの品を御挨拶の印としてお贈りさせていただきますので、お受け取りいただけましたら幸いです。
今後ともよろしくお願い致します。
多少文章が異なる事もありますが、基本的にはこういった内容でOKです。
家族がいない単身の方ならば家族のくだりは不要なので省いていください。
いつまでに引っ越しの挨拶をしたらいい?
次は挨拶をするタイミングについてです。
こちらも旧居と新居で分けて考えて行きましょう。
旧居の引っ越し挨拶
旧居で挨拶をするタイミングは、引越しをする1週間前ぐらいから前日までが一般的です。
ただし、挨拶をしたい相手が長期不在になる事が多いような人ならば早めに連絡をした方が良いかもしれません。
例外としてできるだけ人数をしぼって前日ぐらいに挨拶をした方が良いというケースもあります。
それは引越しをすることを伝えるとご近所に噂話として一気に伝わってしまうような地域に住んでいる方です。
筆者の友人にそれで噂が広まってとてつもなく迷惑をしたというお話を聞いたことがあるので、そんなように噂話が広まってしまうような地域ならば広がらないように前日に終わらせた方が良いと思います。
新居の引っ越し挨拶
新居での挨拶は理想としては引越し作業が終わる前、前日に挨拶に行くことです。
それが難しいのならば当日に挨拶に行くといいでしょう。
前日に挨拶をすれば引越しのタイミングも知らせることが出来ますし、迷惑をかけてしまう旨も説明できるので印象は良くなると思います。
引っ越し挨拶で手紙を渡すときの注意点
引越し挨拶で手紙を渡すときの注意点は、手紙は必ず封筒に入れること、そしてその封筒は出来るだけ落ち着いた色にすることです。
また、手紙は必ずポストに投函してください。
挨拶のメッセージはついついそのまま投函することが多いのですが、できれば封筒を用意した方が良いという意見が多数あるのです。
手紙ではなく直接挨拶をした方がいいこともある?
基本的にこういった引越しの挨拶は手渡しするのが理想であり、この手紙を渡すというやり方は最終手段で、会えるのなら会って直接挨拶して粗品も渡した方が良いと言えたでしょう。
何故過去形なのかというと『新型コロナウイルス感染症により直接会うことが感染拡大の原因となりかねないので、あわないで手紙を使った方が良い』という指摘があったからです。
正直新型コロナウイルス感染症がなければあった方が良いの一言でまとめられるのですが、コロナ騒動がある限りは直接会うことを減らした方が良いという意見は取り入れるべきだと思います。
人との接触が感染拡大の原因であり、人と会わないことが一番の感染予防になる現状では挨拶回りも手紙で行った方が良いのかもしれません。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は引っ越しの挨拶で渡す手紙の例文を色々と紹介しました。
基本的に引越し先で使うような挨拶文というのはほとんど決まっているのでテンプレートをそのまま流用すれば良いでしょう。
問題が旧居での引越し挨拶であり、こちらはその人達との関係性によって様々なバリエーションを用意するべきなので頭を悩ませることになります。
その人達との関係性もしっかりと判断した上で、どのような挨拶文にするのかも考えて行動しましょう。
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