今回は集合住宅のベランダ掃除について、引っ越しで退去するときにそもそも必要性があるのか、注意点を含めて解説していきます。
アパートやマンションを出るときは原状回復の義務という部分を意識しないといけないのですが、この原状回復とは一体どこまでやらないといけないのかが、いっつも焦点になります。
まずは、どこまで掃除をしないといけないのかをお話ししつつ、原状回復義務レベルの掃除とはどんな物なのかも見ていきましょう。
引っ越しで退去するときにベランダ掃除は必要?
結論から記載すると、引っ越しで退去したときはベランダ掃除をした方がいいです。
どのレベルまでするのかは正解は結構難しいですが、していないと原状回復義務の部分で高確率で揉めるのでやっておきましょう。
賃貸トラブルは長引くことも多く本当に面倒くさいのでそういったトラブルを回避するためにも、きちんと掃除してから退去するという考え方は持った方がいいでしょう。
退去時のベランダ掃除はどこまでするべき?
このどこまで掃除するべきなのかとのラインを引くのもちょっと難しいのですが、個人的に押さえておきたいのは以下の3点となっています。
この3点です。
これらをきちんと対処することができればベランダ掃除はできていると言えるでしょう。
逆に言えば、この3つはしっかりと対応しないと退去するときに何らかのトラブルになる可能性が出てしまうと言うことです。
今回紹介する掃除方法は、これらの変色への答えにもなっているので参考にしてください。
簡単にできる!ベランダ掃除のやり方とポイント!
ここでは、壁の変色や床の変色が発生してしまっているという前提で掃除方法を紹介します。
時間はかかりますが掃除そのものは簡単ですので、ちゃんとついてきてください。
準備するもの
床と排水溝掃除用の道具
・ペットボトル式ジェット水圧ブラシ
・ウタマロクリーナー
・塩素系漂白剤スプレー
・ラップ
・新聞紙
・ほうき
・ちりとり
・キッチンペーパー
・水拭き用のモップ(できれば回転モップ)
・雑巾
・マイクロファイバークロス
・掃除用手袋
・マスク
・バケツ
・ゴミ袋
壁掃除用の道具
・クリームクレンザー
・メラミンスポンジ
・スポンジ
・ラップ
・雑巾
・掃除用手袋
・マスク
・バケツ
やり方
まずはガッツリと床の黒ずみを落として、カビや苔が発生しているのならそれらの汚れも落とします。
その次に壁の掃除をするというやり方です。
壁はちょっと特殊なやり方が必要なので、壁が真っ黒という方は先に床を含めた全体の掃除をしましょう。
簡単にできる!ベランダ掃除のやり方
①掃除用具一式を用意しておく
②掃除用の手袋を着用して、ベランダにあるプランターなどをいったん全部どかし不要な物は捨てる準備をする
③鳥のフンによる汚れがないのかをまず確認する
④発見したら、マスクをしたあとに塩素系漂白剤スプレーを鳥のフンに噴射する
⑤ラップをして5分程度放置する
⑥放置が終わったらキッチンペーパーで拭き取り、拭き取ったキッチンペーパーはすぐにゴミ袋に捨てる
➆新聞紙を水で濡らして適当な大きさにちぎる
⑧ちぎった新聞紙を床にまいたら、ほこりで新聞紙ごとゴミや埃を掃きとる
⑨あまりにもほこりやちりが溜まりすぎているのなら➆と⑧をひたすら繰り返す
⑩排水溝の蓋の周りにあるゴミで大きな物をある程度除去する
⑪蓋を開けて溜まっているゴミを取り除く
⑫ウタマロクリーナーを水で濡らした雑巾に噴射して、手すりや壁やよく触る場所を中心に拭き取っていく
⑬ゴムポンバスブラシを使って黒ずんでいるところを中心にこすり洗いしていく、水が足りないと感じたらペットボトル式ジェット水圧ブラシなどを使って濡らしていく
⑭苔やカビが発生しているところは塩素系漂白剤スプレーをしてラップをかぶせてから5分程度放置する
⑮ラップを剥がしたらゴムポンバスブラシでこすり洗いして汚れを落とし、洗い流す
⑯汚れが落ちたら水で濡らしたマイクロファイバークロスで拭き取る
⑰乾いたマイクロファイバークロス拭き取る
⑱排水溝を再度チェックし、ウタマロクリーナーを噴射してこすり洗いしていく
⑲ベランダ全体と床の集中掃除はここで終了
真っ黒な汚れが発生してしまった壁掃除
①前段階の掃除で壁を含めてウタマロクリーナーを使った拭き掃除は終わらせておく
②スポンジをラップで包み、その上にクリームクレンザーを塗布して黒くなった壁をこすり洗いしていく
③水で濡らして黒ずみが落ちたか確認する
④黒ずみが残っているのなら、もう一度ラップで包んだスポンジとクリームクレンザーでこすり洗いするか、水でたっぷりと濡らしたメラミンスポンジでこすり洗いする
⑤乾いた雑巾で拭いて水気を飛ばしたら終了
注意点
ベランダ掃除に役立つ便利グッズ!
ベランダ掃除に役立つのは使い勝手のいい洗剤と、黒ずんだ汚れでも落とせるブラシです。
個人的にめちゃくちゃオススメなのが中性洗剤の『ウタマロクリーナー』になります。
これは予洗いにも使えますが、洗浄力が高いので予洗いでもある程度の汚れが落ちる温は助かるでしょう。
あとは、黒ずんだ汚れもかなり落とせるゴシゴシ洗い用ブラシとして『ゴムポンバスブラシ』を選んでいます。
こちらはしっかりと洗えるブラシなのでしつこい汚れが発生しやすい場所には本当に便利ですよ。
あとは、『クリームクレンザー』や『メラミンスポンジ』があると役立ちます。
ベランダ掃除を業者に依頼するときのコツ!
あまりにもよごれてしまったベランダを元に戻すためにはプロの業者に依頼するのもありでしょう。
プロの業者に依頼するときはいろいろと条件がありますが、まずは自分の理想とする条件にガッツリと当てはまったところがあるのかを絞り込んでください。
まずは料金・距離・お店評価の3点からスタートします。
この3つで納得できるところを見つけたら、見積もりの中身・店員の対応・追加依頼できるオプションの有無・水が使えない集合住宅などの条件に対応しているかといった要件をチェックします。
それらの条件を全てクリアしたところに頼んでください。
ベランダ掃除に関するよくある質問
ベランダ掃除の頻度はどれくらいが適切ですか?
ベランダの掃除頻度は、その使用状況や地域、季節によっても変わる可能性がありますが、一般的には月に一度程度の掃除が推奨されています。
風通しの良いベランダは埃や汚れが溜まりにくいですが、放置しているとカビや虫などの問題も発生する可能性があります。
ベランダ掃除に必要な道具は何ですか?
ベランダ掃除には基本的に掃除機やほうき、ちりとり、雑巾やスポンジ、そして水道水を使用します。
頑固な汚れには洗剤も役立ちますが、ベランダの素材によっては特定の洗剤が必要な場合もありますので注意が必要です。
ベランダのカビ取りはどうすれば良いですか?
ベランダに発生したカビは、カビ取り専用の洗剤や塩素系の漂白剤を用いてしっかりと洗浄することが有効です。
ただし、塩素系の漂白剤は色落ちや素材へのダメージを与える可能性がありますので、必ず取扱説明書を読んでから使用してください。
隣のベランダとのプライバシーを保つ方法はありますか?
隣のベランダとのプライバシーを保つには、スクリーンやパーティション、緑の植物などを設置する方法が一般的です。
ただし、これらのアイテムを設置する際には、風に飛ばされないようにしっかりと固定することが重要です。
ベランダの床材に合った掃除方法は?
ベランダの床材によって最適な掃除方法は異なります。
木製の床であれば、水分を避けつつ掃除を行い、タイルやコンクリートの場合は水を多用しても問題ありません。
床材の特性を理解し、それに合わせた掃除方法を選ぶことが大切です。
どの季節にベランダ掃除をするのが最適ですか?
ベランダ掃除に最適な季節は春と秋です。
春は新しい季節のスタートであり、秋は冬に備えての大掃除が一般的です。
これらの季節は温度も穏やかで作業しやすく、また窓を開けても室内の温度が大きく変わらないため、換気が容易です。
ベランダのプランターを掃除する際のポイントは?
プランターは土や植物が直接触れる場所なので、無害な洗剤を使用することが重要です。
また、洗剤をしっかりとすすぎ落とすことで、植物にダメージを与えずに済みます。
さらに、掃除後は土や肥料も新しくすることをおすすめします。
ベランダに出ている家具の掃除方法は?
ベランダに出ている家具の素材によって掃除方法が異なります。
木製家具は高温多湿を避け、金属製家具はサビを防ぐために特定の洗剤が効果的です。
それぞれの家具に適した掃除方法と保護方法を選ぶことが大切です。
ベランダ掃除でよくある失敗とその対処方法は?
ベランダ掃除でよくある失敗例として、排水口を塞いでしまうことがあります。
これが原因で水が溜まると、カビや虫が発生しやすくなります。
失敗を防ぐためには、掃除前に排水口周りの確認と、掃除後の水の流れを確かめることが重要です。
ベランダ掃除を効率よく行うコツは?
ベランダ掃除を効率よく行うためには、掃除道具や洗剤を事前に揃えておくことが基本です。
また、物を一時的に移動させ、広い作業スペースを確保することで、スムーズに掃除が行えます。
効率的な掃除のためには、事前準備と計画性が欠かせません。
まとめ
以上、いかがでしたか。
今回は引っ越しで退去するときにベランダ掃除は必要なのか、注意点とセットで解説してきました。
原状回復義務はどの程度なのかはそのマンションのルールや大家さんの気分によっても変わってくるため、正直なんとも言えません。
こういった不確かな物を相手にするときは、こちら側に非がない状態にするのが理想的なのでしっかりと美しいベランダに戻してください。
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