エアコンの室外機を掃除するときのチェックポイントは?
エアコンの室外機の掃除をしたことはありますか?
エアコンの掃除というとどうしても部屋の中に設置する室内機を思い浮かべますよね。
掃除しなきゃなと思っていても意外とどうしていいかわからないのが室外機。
でも実はここを掃除するかしないかでエアコンの寿命や電気代に大きな差が出る大切な場所です。
今回はそんな大切なエアコンの室外機の掃除についてご紹介します。
エアコンの室外機の掃除が必要な理由
エアコンの室外機を掃除しなければならない理由をご存知ですか?
そんな空気の循環に必要不可欠な室外機ですが、室内に直接空気を入れるわけではないのでたとえ室外機が汚れていても健康上の問題はありません。
それでも室外機を掃除する理由はエアコンの寿命や電気代に室外機が大きく関わってくるからです。
エアコンの室外機は空気の循環をします。
冷房を使うとき、室内機が部屋の空気を取り込み、暑い空気を室外機から外に出します。
暖房を使うときは室外機で空気を取り込み、一部を冷風として外に放出します。
さらに一部を室外機にある圧縮機で圧縮し、温めた空気を室内に入れる働きをします。
室外機にはフィンがあり、これを回すことで空気を循環させます。
しかしゴミが付着しているとフィンをより多く回す必要が出てきてしまいます。
そうするとよりパワーを必要とするので電気代が多くかかることになります。
また、モーターに負荷がかかってしまうので、エアコンの寿命を縮めることになります。
さらに異音や騒音の原因にもなり、ひどい時はご近所トラブルを引き起こす原因にもなります。
こういったことを防ぐためにも室外機を掃除する必要があるのです。
室外機の掃除のタイミングは?
では室外機は一体いつ掃除すればよいのでしょうか。
答えはエアコンを使うシーズン前です。
室外機をシーズン前に掃除しておくことで故障予防やシーズン中の電気代節約にもつながります。
一般的に冷房を多く使う夏前の5月から6月、さらに暖房を使う前の10月から11月ごろに掃除をするのがオススメです。
しかし、地域によってはもっと前に冷房や暖房を使う場所もあるので一概にこの時期がいいとは言い切れません。
ただし、室外機の掃除は室内機の電源を抜いてしばらくしてから行う必要があります。
抜いてすぐに掃除をしようとすると感電する恐れがあるので、基本的にエアコン稼働時期に掃除をすることはオススメしません。
そのため、エアコンの使用に影響がない時期を選ぶのがベストです。
掃除をするときのチェックポイント!
室外機を掃除するにはチェックポイントがあります。
それは
・室外機は繊細な作りなので扱いに注意すること
・無理をしないこと
です。
先ほどもご説明しましたが、室外機の掃除は必ず電源を抜いてから行ってください。
万が一電源が入っていると、感電やケガの原因になるので注意してください。
また、室外機は外にあり、雨風に耐えられるので頑丈そうに見えますが、意外と繊細な作りをしています。
力任せに掃除をしてしまうと壊れてしまうことがあります。
特に内部の基盤に水をかけてしまうと故障の原因になってしまうので注意が必要です。
さらに絶対に無理をしないことが重要なポイントになります。
ゴミや汚れが見えているからといって奥の方まで掃除をしようとはしないでください。
室外機は複雑な作りをしています。
また、勝手に動かしてしまうと接続部分が外れたり壊れたりすることがあります。
表面や周辺以外を掃除したい場合はプロに依頼するようにしてください。
部分別の室外機の掃除方法!
では室外機の掃除方法をご紹介します。
室外機の掃除場所は大きく分けて外側、金属板の集まりであるフィン、底辺、周辺があります。
まず外側です。
外側は枯れ葉やホコリ、さらにクモの巣があることが多いのでほうきで優しくとってください。
また、表にあるグリル部分には汚れが溜まりやすいので古い歯ブラシでかきだすように汚れを取ります。
そして、ハンディクリーナーで優しく吸い取ります。
上部は濡れ雑巾で優しく拭くようにしてください。
次に室外機の裏や側面にある薄い金属板が集まっている部分です。
ここは熱を交換するフィンになります。
フィンを掃除すると動作効率が上がります。
ただし、とても繊細な部分なので強い力で掃除をするのは厳禁です。
また、壁が近く裏の掃除ができないからといって力任せに移動させないようにしてください。
フィンは古い歯ブラシで汚れをかきだします。
さらにハンディクリーナーで汚れを吸い取ります。
この時、ブラシを付けられるタイプのハンディクリーナーを使うとよりきれいにすることができます。
次は底辺です。
底には水抜き穴があります。
ここは暖房時に出る結露した水を排水する働きをします。
水抜き穴が詰まってしまうと内部がショートする恐れがあります。
ですので割りばしや歯ブラシで優しく突くように汚れをかきだしてください。
また、水抜き穴はドレンホースとつながっています。
ドレンホースは虫が入ったり、クモの巣ができやすいので見える範囲でよいので中をきれいにするようにしてください。
最後に室外機の周辺です。
この周辺の掃除のみ、エアコンの電源を抜かなくても掃除することができます。
空気の流れを妨げるため、室外機の周辺半径20センチには物を置かないようにしてください。
また、枯れ葉やホコリ、ゴミが近くにあると巻き込むことがあるので定期的に掃除をするようにしてください。
この時、ほうきを室外機内部に巻き込まないように注意してください。
掃除の頻度はどのくらい?
ではエアコンの室外機はどれぐらいの頻度で掃除するとよいのでしょうか。
答えは年に1度か2度です。
可能であれば、年に2度、エアコンのシーズン前である春と秋に掃除をするのがオススメです。
また、台風などで枯れ葉やホコリが多く舞った場合、室外機の近くに溜まる可能性があります。
その場合は年に2度と言わず、気になった時にほうきで優しく取るようにしてください。
エアコンの室内機はもっと頻繁に掃除をしなければきれいな空気が流れませんが、室外機は特に健康に害を与えないのでそれほど掃除の頻度に神経質になる必要はありません。
しかし、年に2度、しっかりと室外機を掃除しておくことでより長くエアコンを使うことができます。
ただし、室外機を屋根や壁に取り付けてある場合は自分では掃除をしないでください。
危険な場所にある室外機はできたら1年に1度プロに掃除を頼むのがベストですが、難しい場合は騒音が気になり始めたらプロに依頼するようにしてください。
まとめ
エアコンの室外機の掃除についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
なんとなく掃除しなければと思っていても後回しにしがちな室外機。
しかし、室外機の掃除をすることでメリットはたくさんあります。
ぜひシーズン前に掃除をして、より長く、快適にエアコンをつかえるようにしてみてくださいね。
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