引っ越しの挨拶では粗品を渡すのが一般的ですが、粗品選びがなかなか定まらない人は金額でも困りますし品物選びでも困ってしまうでしょう。
そこで、今回は引っ越し挨拶で渡す品物の金額相場と選び方についてチェックしつつ、のしは付けるべきかどうかも見ていきます。
相手が留守だったときの対応やそもそも挨拶をするタイミングがどうなっているのかも見ていきましょう。
引っ越し挨拶で渡す品物の金額相場は?
引っ越しの挨拶で渡す粗品の相場は色々とみてきましたがだいたい500円から1500円ぐらいが主流であり、マンションの管理人やその地域の町内会長などのまとめ役やお偉いさんに渡す手土産は先ほどの相場よりもワンランクアップする1000円から2000円程度になることが多いです。
相場についてよりデータ的なものが気になっているという方はこちらの『引越しの挨拶に持っていく品物の相場と人気ランキング|引越し見積もりサイト【引越し侍】(https://hikkoshizamurai.jp/report/report015/)』や『引っ越し挨拶についてアンケート結果を紹介!マナー講師の解説・挨拶状テンプレも|引越し見積もり・比較【SUUMO】(https://hikkoshi.suumo.jp/oyakudachi/1742.html)』といったサイトがアンケートを採って集計した結果をまとめているので参考にしてもらいたいです。
データを掘り下げてちょっと見ていきましょう。
引越し侍のデータを掘り下げる
引っ越し侍さんのデータを掘り下げると合計金額は1,000円以下が35.1%で次点で多かったのが5,001円から1万円の16.4%でした。
合計金額なのでどこまで挨拶したのかで一つ一つの料金は変わってきますが、マンションだと自分の部屋の上下の部屋の人と両隣の部屋の人と管理人への合計5人への挨拶が基本とするか管理人は抜きで挨拶をする人が多いと思いますのでそれ前提で見ていきましょう。
4人だと考えても1,000円以下なら一人当たり200円程度になるでしょうか。
5,001円から1万円だったとしても管理人を含めたお話ならば上下の部屋の人と両隣の部屋の人に1,000円程度の粗品を選び、管理人に1,000円から2,000円程度の粗品を選ぶとだいたいこのぐらいの金額になるのでおそらくこういった考え方になっていると思います。
筆者的には1位も納得ですし、2位も納得の数字だとみています。
SUUMOのデータを掘り下げる
次はSUUMOの『引っ越し挨拶の手土産・粗品は、ひとつあたりいくらの予算を組みましたか』の集計結果から見ていきましょう。
こちらを見てみると500円以上1,000円未満が39.1%、1,000円以上1,500円未満が27.5%、1,500円以上2,000円未満が22.9%、500円未満が20.9%となっていることがわかります。
かなり拮抗していますがやっぱり500円から1,000円程度が多いようです。
先ほどの合計金額で考えると500円から1,000円程度ならザックリと2,000円から5,000円程度になるでしょう。
これに管理人や大家さんや町内会長などへの粗品を加えると5,000円から1万円程度の合計金額になってくると思います。
引っ越し挨拶の品物の選び方は?
次に引っ越し挨拶で用いる品物は何が良いのかを見ていきましょう。
結論から記載するとお菓子・洗剤・タオル・ゴミ袋・ラップなどの日持ちする物や日用品が選ばれることがとっても多いです。
お菓子なら賞味期限が長く、誰でも食べられるものを選び、アレルギーの原因となってしまいやすいものは避けるといった選び方が一般的ですが、遠くからの引っ越しならば引っ越し元にあった名物などを選ぶという選択肢もあるのです。
日用品はそれこそ色々とありますが、気をつけなければいけないポイントとして匂いが強い物は避けた方が良いと思います。
洗剤なんかは良い匂いだと思って選んだけど、実はその人の好みに合わなかったというケースが結構あるので、洗剤を選ぶときはできる限り匂いが強烈ではないものを選んでください。
こういった引っ越し挨拶の定番品は品物を扱っている側や売っている側もよくわかっているのか、引っ越し挨拶用のラッピングなどがきちんと済ませてあるタイプも売られているのでそちらを購入すると色々と楽が出来ます。
のしは付けた方がいい?
のしの有無についても議論になりますが、個人的な見解としては『あった方が良い印象を与えるときもあるし、ないと悪い印象を与えるときもあるのでつけた方が良い』となります。
マナーのお話をするときの持論として展開していますが、マナーとは『自分の都合を相手に押しつけるのではなく、多くの方々から見た時に不快に思われないことが大切』なので、マナーを考えたときに悪印象を与える要因はできる限り省いた方が良いです。
特に、初対面の時の印象というのはかなり長期間影響を与えるので、この初対面になる挨拶でマイナスを与える要因は可能な限り取り除くべきです。
いきなりマイナススタートになるのは色々とキツイものがありますので、プラスに持っていくためにも出来る事をやりましょう。
引っ越しの挨拶をするタイミング
引っ越しの挨拶をする理想のタイミングは引っ越しをした当日までになります。
というのも引っ越し当日は荷物運びなどで作業音が色々と騒音になってしまいますので、そういったご近所迷惑が発生する前に挨拶をしておけば理解を得られやすくなるでしょう。
遠くて引っ越し前が無理という方は、当日でも問題ありません。
当日に渡すのならば引っ越し業者が帰った直後に挨拶回りをするときとなります。
ただし、理想とする時間帯がだいたい午前中なら10時から11時、午後なら14時から17時ぐらいなのでその時間帯からだいぶずれてしまっているのなら次の日にした方が良いかもしれません。
相手が留守だったら挨拶はどうする?
引っ越しの挨拶をした相手が留守の時は、再度訪問するのが理想です。
ただし3回ほど尋ねてもずっと留守ならば生活する時間帯が異なっている可能性が高いか、居留守を使われている可能性があるため、挨拶状を書き置きして郵便受けに投函しておくといいでしょう。
ドアノブにかけておくと誰かに盗まれる可能性があるのでおすすめできません。
書き置きの内容は『名前』『どこに引っ越したか』『不在挨拶』『結びの言葉』の4つで構成されていれば問題ありませんので、2回ほど不在が続いた後は書き置きを用意して投函出来るようにしておきましょう。
引っ越しの挨拶はどこまで行くべき?
引っ越しの挨拶の範囲は一軒家か集合住宅かで大きく変わります。
まず、一軒家の人は正面向かいの家とその両隣、そして自宅の両隣と真後ろの家の合計6軒が範囲になる事が多いです。
あとは、その地域の町内会長や自治会長への挨拶も加わります。
集合住宅の場合は両隣と上下階の部屋の合計4軒と大家さんや管理人を含めた5軒分まで挨拶をすることが一般的です。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は引っ越し挨拶で渡す品物の金額相場と選び方についてまとめ、のしは付けるべきかどうかも見ていきました。
こうやってアンケートをまとめているサイトにあるデータを見てみると相場がある程度見えてくるところが面白いのですが、合計金額が筆者の予想よりも遙かに低かったのはちょっと驚いています。
あそこまで安いと1人当たりの単価も相当低くなると思ったのですが、200円程度でも良い粗品がある時代になったのでしょう。
コメント