お正月の風物詩、お雑煮は、地域や家庭によって異なる豊かな味わいを持つ料理です。
お餅を除く具材や使用する味噌の種類が多様で、それぞれの家庭の個性が反映されます。
この多彩なバリエーションは、お雑煮の魅力の一つです。
ここでは、お雑煮の基本的な作り方とおすすめのレシピをご紹介します。
また、YouTubeにはさまざまなお雑煮の作り方が紹介されているので、ぜひ参考にしてみてください。お雑煮で新年を豊かに彩りましょう。
正月にオススメの手軽にできるお雑煮の作り方!
まずは手軽に作れるお雑煮の作り方からご紹介します。
ひょっとしたら「ウチのレシピと違う…」と思われるかもしれませんが、お雑煮は地方やその地域ごとの特色が強く出る料理ですので、こちらの記事で紹介するものは数あるレシピのうちの一つとお考え下さい。
今回は手軽に作れるということで、特にシンプルな福井県のお雑煮のレシピについてご紹介します。
準備するもの
特にこれといった特別なものを用意する必要はありません。
基本的にはお鍋とお玉、計量カップ、計量スプーン、ザル、まな板、包丁、菜箸、お椀、お箸でOKです。
材料にニンジンを使う場合に花の形にくり抜きたい時はその型抜きも用意しておくといいでしょう。
レシピによってはお餅を焼くこともあるので、トースターなどがあると便利かもしれません。
今回のレシピではお鍋・お玉・計量カップ・菜箸・お椀・お箸を準備しておけば大丈夫です。
材料
材料(2人前分)は以下の通りです。
・味噌…100g
・水…1000ml
・だし昆布…20cm×20cmのものを1枚
・かつお節…適量
以上が福井県のお雑煮のレシピになります。
地域によってはカブや白菜、海苔を入れたりもしますが、こちらのレシピはお餅のみを材料に使っているので非常にシンプルです。
もしかしたら物足りなく感じる人もいるかもしれません。
ちなみに、何故このお雑煮のレシピを選んだのかと言うと、実家で食べていたお雑煮がこのタイプのもので「お手軽に作れる」という条件に当てはまっているような気がしたからです。
作り方
作り方になります。
・鍋の底にだし昆布を敷き、その上に丸餅を並べて水(1000ml)を入れて煮る。
・沸騰してきたら弱火にし、丸餅が柔らかくなるまで煮る。
・火加減に気を配りながら味噌を溶き入れる。
・沸騰させないように5分ほど煮る。
・器に入れてかつお節を盛り付けたら出来上がり。
以上が福井県のお雑煮のレシピとなります。
お餅以外の具材を使わないので、材料を切ったり茹でたりする必要がないため、かなりお手軽なレシピだと思います。
「これだけじゃ何か物足りない」という人はカブや白菜を使ったレシピの方にチャレンジしてみてください。
カブと白菜を入れる場合のレシピは以下のようになります。
・だし昆布を鍋に入れて水を加える。
・カブは葉っぱの部分を落として皮を剥き、8mmほどの厚さに切る。白菜は2cmくらいの幅に切る。
・鍋の中にカブと白菜の固い部分を入れて煮る。
・カブと白菜が柔らかくなってきたら、丸餅と白菜の葉っぱの部分を投入する。
・丸餅が柔らかくなってきたらほんだしと味噌で味を調える。
・器に盛り付けてかつお節をまぶしたら完成
カブと白菜を入れる場合はこちらのレシピを参考にしてください。
作る時の注意点
作る時の注意点としてはお餅が鍋にくっつかないようにすることでしょうか。
調理の際は昆布の上にお餅を置くとくっつかなくなります。
この他の注意点としては煮立たせ過ぎないようにすることもポイントです。
普通の味噌汁と同じで、あまり煮立たせてしまうと味が落ちてしまいますので注意しましょう。
また、お雑煮を作る時の注意点はレシピによって変わってくるようなので、参考にするレシピをしっかり確認し、ポイントを調べておいた方が無難かもしれません。
その他に紹介したい手軽にできるお雑煮レシピ5選!
お手軽レシピとは言えお餅だけなのは味気がないので、他にあるお手軽なお雑煮レシピの中から五つピックアップしてご紹介したいと思います。
個人的に美味しそうと思ったものや作ってみたいと思ったものを中心としているので、もしかしたら偏りがあるかもしれません。
白味噌で作る京都風のお雑煮
お雑煮の作り方 関西・白味噌 簡単料理レシピ
材料(1人前)
白味噌…大さじ2
昆布…長さ5cm
水…200ml
大根…輪切りで1cm
金時人参…輪切りで1cm
三つ葉…1本
里芋…1/2個
かつお節…ひとつまみ
作り方
・大根と金時人参は花の形に飾り切りにする。
・里芋は皮を剥いて塩もみして水気を切る。
・箸がスッと通るまで里芋を下茹でする。
・鍋にたっぷりの水を入れて沸騰させ、三つ葉の茎の部分が柔らかくなるまで湯がく。茎が柔らかくなったら結んで結び三つ葉にする。
・三つ葉を茹でた鍋でお餅を柔らかくなるまで茹でる。
・昆布の表面を濡らしたキッチンペーパーで拭いて汚れを取り、別の鍋に水・昆布・大根・金時人参を入れて弱火で加熱する。昆布は沸騰直前に取り出して里芋を入れる。
・白味噌を溶き入れる。
・器に盛り付けて出来上がり
料理の特徴
京風のお雑煮レシピです。
京風の味付けなので使うだしは昆布のみとなっています。
大根と人参を飾り切りにしなければならないので、難易度は少々高いかもしれませんが、せっかくの新年なので盛り付け方に凝ってみるのもいいのかもしれません。
また、飾り切りをするコツの解説を動画内でもしてくれているので参考になるかと思われます。
お餅を使わずに作るヘルシーなお雑煮レシピ
【おせち料理】太らないお雑煮の作り方!【料理】
材料(1人前)
片栗粉…小さじ2/1
大根…50g
人参…お好みカット
鶏むね肉…30g
かまぼこ…2切れ
三つ葉…少々
だし袋…1つ
水…200ml
酒…小さじ1
醤油…小さじ2
作り方
・豆腐と片栗粉をミキサーにかける。ミキサーがない場合はスプーンでペースト状にするだけでOK
・ミキサーにかけた後、耐熱皿に移し替えて電子レンジで600Wで2分間加熱する
・その間に出汁を取り、大根をいちょう切り、ニンジンを立体的に切る。
・豆腐の過熱が終わったら一旦電子レンジから取り出し、もう一度かき混ぜて再び1分過熱する。
・かまぼこをピンクの部分にそって端の部分まで包丁を入れる(切り落とさないように注意)
・ピンクの部分の真ん中に切り込みを入れてくるりと巻く。
・沸騰する寸前にだしパックを鍋から取り出す。
・鶏むね肉を一口サイズに切り、鍋に投入して煮る。
・過熱が終わった豆腐を電子レンジから取り出して熱を取るため放置しておく。
・鍋に大根・人参・かまぼこの具材を入れ、酒と醤油を加える。
・しばらく煮立たせ、器に移した豆腐の上に盛り付ける。
・最後に三つ葉を乗せて出来上がり
料理の特徴
豆腐をお餅代わりにしたヘルシーなお雑煮のレシピです。
この1人前のレシピで約104カロリーだそうです。
正月はお餅を食べ過ぎてしまうことが多いので、これならカロリーの心配もなさそうですね。
正月太りが心配という人におすすめのレシピになります。
関東風すまし雑煮のレシピ
【お正月の定番】ほっこり染みる すまし雑煮 (関東風) のレシピ 作り方
調理時間:20分
材料(2人前)
鶏もも肉…100g
人参…1/4本
しいたけ…2枚
かまぼこ…30g
だし汁…500㏄
薄口しょうゆ…大さじ1
塩…少々(下味用)
酒…大さじ1(下味用)
作り方
下準備
・鶏もも肉は余分な脂と筋を取り除き、一口大に切って酒と塩で下味をつける。
・人参は皮を剥いて5mm幅の薄切りにし、花の型で型抜きをする。
・小松菜は塩茹でして3cmの長さに切る。
・しいたけは軸を取って花の模様に飾り切りをする。
・かまぼこを5mm幅に薄切りにする。
レシピ
・鍋にだし汁と薄口しょうゆを入れ、沸騰したら下準備をしておいた鶏もも肉と人参を加える。灰汁を取りながら弱火で3分煮る。
・かまぼことしいたけを投入してひと煮立ちしたら、塩で味を調える。
・切り餅はトースターで焼き目が付くまで焼く。
・お椀に切り餅・小松菜と一緒に鍋の具材とお汁を盛り付け、お好みで柚子の皮を乗せて出来上がり。
参考URL:https://macaro-ni.jp/48346
料理の特徴
関東風のすまし雑煮のレシピです。
ポイントは下準備で鶏もも肉に酒を振っておくことだそうです。
そうしておくと鶏肉の臭みがとれてすっきりした味わいになるようです。
こちらのレシピでは飾り切りするのはしいたけだけなのでそれほど難しくなく、手間がかからないかと思われます。
具だくさんな山形県のお雑煮
【お正月!】お雑煮を作りましょう!山形のお雑煮です。
材料
鶏肉…1/2枚
人参…1/2本
ゴボウ…30cm程度
しらたき…1/2パック
ちくわ…2本
山菜…100g程度
しょうゆ…大さじ4
みりん…大さじ4
酒…大さじ2
だし汁…1リットル
作り方
・人参は皮を剥いて細切りにし、ちくわは小口に切る。
・ゴボウをささがきにして、変色しないように水に浸けておく。
・山菜としらたきを食べやすい大きさに切り、鶏肉は小さめに切る。
・鍋に切った材料とだし汁を入れ火にかける。
・鶏肉を入れて煮込む。
・しょうゆ・みりん・酒を加えて味を調え、少し煮込む。
・器に盛り付け、お餅を入れて出来上がり。
料理の特徴
山形県のお雑煮のレシピです。
具だくさんなのが新鮮に感じますね。
お雑煮の面白いところはこういった都道府県ごとの個性が強く出るところだと思います。
慣れ親しんだお雑煮のレシピもいいですが、たまには他県のレシピに挑戦してみるのも面白いかもしれません。
インスタントのお吸い物でお雑煮レシピ
簡単お雑煮を作った((〃∇〃o))
材料
永谷園のお吸い物(インスタント)
作り方
・お餅を耐熱皿に乗せて電子レンジで加熱。
・お湯を沸かしておき、インスタントのお吸い物をお椀に入れる。
・お餅の過熱が終わったら電子レンジから取り出し、インスタントのお吸い物にお湯を注いで作る。
・お吸い物の中に温めたお餅を入れて出来上がり。
料理の特徴
使うのはインスタントのお吸い物とお餅だけなので、ものすごくお手軽でシンプルなお雑煮のレシピです。
「正月も忙しくてお雑煮を作る暇がない」という人や「正月はのんびりしたい」という人におすすめです。
お雑煮に関するよくある質問まとめ
お雑煮とは具体的にどのような料理ですか?
お雑煮は、日本の伝統的なお正月料理で、主に餅を煮込んだ汁物です。
地域によって異なりますが、一般的には餅の他に野菜や魚介類などが入り、出汁で味付けされます。
新年を祝う特別な食事として、家族で楽しまれます。
お雑煮の具材にはどのようなものが使われますか?
お雑煮の具材は地域によって大きく異なります。
例えば、関東では醤油味のスープに煮込んだ餅や野菜が使われることが多いですし、関西では白味噌ベースのスープに焼いた餅を入れることが一般的です。
具材としては、鶏肉、大根、人参、かまぼこなどがよく用いられます。
お雑煮の由来や意味は何ですか?
お雑煮は、新年を祝う行事食として古くから日本に存在しています。
もともとは神々への供物として作られたものが、次第に一般の家庭でも食されるようになりました。
お雑煮には、新年の祝福や家族の健康と繁栄を願う意味が込められています。
お雑煮の作り方にはどのようなバリエーションがありますか?
お雑煮の作り方は地域によって大きく異なります。
関東風のお雑煮は、醤油ベースのスープに煮込んだ餅を使い、関西風では白味噌ベースのスープに焼いた餅を入れます。
また、東北地方では、醤油味の澄まし汁に餅を入れることが多いです。
さらに、具材や出汁の種類によっても味わいが変わります。
お雑煮はいつ食べるのが一般的ですか?
お雑煮は通常、お正月の期間、特に元日に食べられることが一般的です。
この時期には、家族が集まり、新年の幸運を祝って一緒にお雑煮を楽しむのが日本の伝統です。
地域や家庭によっては、お正月の前後にもお雑煮を食べることがあります。
お雑煮に使用する餅は、どのような種類が適していますか?
お雑煮に使用する餅は、基本的にはどのような種類でも適しています。
しかし、地域によっては丸餅や角餅を好む場合があります。
丸餅は一般的に関西地方で好まれ、角餅は関東地方でよく使われます。
餅の種類によって食感や見た目が変わるため、お雑煮のスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
お雑煮のスープの味付けにはどのようなバリエーションがありますか?
お雑煮のスープの味付けは、地域によって異なります。
関東では醤油ベースが主流ですが、関西では白味噌や赤味噌ベースのスープが一般的です。
また、東北や九州では、出汁のみで味付けをし、シンプルな味わいにすることもあります。
各地の食文化や好みに合わせて、さまざまな味付けが楽しまれています。
お雑煮の具材で、伝統的なものと現代的なものの違いはありますか?
伝統的なお雑煮の具材には、鶏肉、大根、人参、かまぼこなどがありますが、現代ではバリエーションが広がっています。
例えば、シーフードや豆腐、根菜類などが加わり、より多様な味わいが楽しまれています。
また、健康志向の高まりにより、野菜を多く使ったレシピも人気を集めています。
お雑煮を美味しく作るためのコツはありますか?
お雑煮を美味しく作るコツは、まず良質な出汁を取ることです。
昆布やかつお節、鶏ガラなどを使って丁寧に出汁をとることで、深みのある味わいが生まれます。
また、具材は大きめに切り、食感を楽しめるようにするのもポイントです。
餅を入れるタイミングにも注意し、煮過ぎないようにすることが大切です。
お雑煮は地域によってどのように異なりますか?
お雑煮は日本全国で食べられていますが、地域によって大きく異なります。
例えば、関東では醤油ベースのスープに煮込んだ餅を使い、具材には野菜や鶏肉が入ります。
関西では白味噌や赤味噌を使ったスープに焼いた餅が特徴です。
まとめ
お雑煮のレシピは本当に面白いですね。
都道府県ごとの特色や地域による違いが顕著に見られるので、見ていて非常に興味深いです。
実を言うと、子供のころから食べていたお雑煮が記事で紹介したお餅のみを使った福井県のお雑煮だったので、具だくさんのお雑煮のレシピが個人的には新鮮に感じました。
機会があれば自分の出身地以外のお雑煮も作って食べてみるのもいいかもしれません。
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