今回は六曜の中では最強の吉日とされている大安に建築をするのは縁起がいいのかについてお話します。
私たちにとって非常に身近にある吉日は六曜であり、大安になりますが、実は建築業界はちょっと変わった考え方で動いているためこの『大安=最適解』が当てはまらない可能性があるのです。
その点も含めて、建築を始める日に推奨される吉日はいったいどうなっているのか、建築をスタートする日の決め方はどうなっているのかも掘り下げて解説していきましょう。
大安に建築を始めると縁起がいい?
私たち一般の方々からすると身近にある吉日は六曜の大安です。
そのため、大安と地鎮祭のタイミングが一緒になるとなんとなく幸運だと感じるでしょう。
しかし、建築業界では六曜よりも北斗七星のある方角をもとにして作られた『十二直』を意識することが多々あるのです。
また、この十二直は暦の中段に置かれるため、中段とも呼ばれています。
十二直は建・除・満・平・定・執・破・危・成・納・開・閉の12種類が存在し、それぞれに意味があります。
それぞれの意味を記載すると以下の通りです。
この十二直で建築に向いているとされているのが、建・満・平・定・成・開であり、この日に建築することを是とします。
これはパナソニックの『建築吉日カレンダー | すむすむ | Panasonic』にカレンダーとセットでまとめられているのでわかりやすいでしょう。
建築業界はこのカレンダーを中心に動いていることが多いのです。
一般の方々には馴染みが薄く、六曜の大安が良い日と認識されがちです。
しかし、本来建築における吉日は十二直に従うのが建築業界の習わしとなっています。
つまり、一般人は大安、業界人は十二直の『建』など特定の日を重視する、といった違いがあるということになります。
大安以外に建築と相性のいい六曜は?
六曜的に建築と相性の良い日と言えば、大安・友引・先勝の3つでしょう。
大安は終日吉で何をやってもプラスに働きますし、友引もお昼の時間帯以外吉なので動きやすいでしょう。
先勝は午前中だけが吉で勝負事との相性が良い日なのですが、午前中に地鎮祭などを行うのなら相性がいいと言えると思います。
ただし、六曜の吉凶はあくまで参考程度のものです。
個人や業界による考え方の違いもあるため、過度に神経質になる必要はありません。
建築を始める日に吉日を選ぶ理由は?
日常生活の中で、引っ越しや結納、結婚式など、何かを新しく始める際に吉日を選ぶことがあります。
同様に、家を建てる際にも、工事の節目で吉日を選ぶのが一般的です。
これを建築吉日といいます。
建築吉日を選ぶ理由は、新しいスタートを切る建築工事に縁起をかけるためです。
吉日に工事を始めれば、無事に完成し、家族が幸せに住めるとの願いが込められています。
建築吉日は主に『十二直』という暦に基づいて決められます。
十二直は北斗七星の運行から作られた12種類の吉凶日です。
一方で、一般的な行事では『六曜』が用いられることが多いので、私たち一般の方々との感性や価値観とは異なります。
建築関係者は伝統的に十二直を重視してきました。
地鎮祭や上棟式など、工事の重要な節目では、十二直の吉日を選んで行うのが習わしとされています。
大工さんなどが利用する暦でもこの十二直が使われることが、現代でもままあると言われているぐらいです。
六曜と十二直はそれぞれ異なる基準で吉凶を判断するため、同日でも吉凶の評価が分かれる場合があります。
建築業界では伝統的に十二直の方が重視されてきた経緯があるのです。
つまり、建物は人生に大きく関わるものだからこそ、工事の節目においては吉日を選び、無事の落成と家族の幸せを願う、という習わしがあるということになります。
建築吉日の中でも特に縁起のいい日は?
これはどの視点で物事を考えるのかでちょっと変わってきます。
ここでは建築業界を意識してオススメの日をまとめていきましょう。
そもそも吉日を気にしなくても大丈夫?
これはなんとも言えません。
一般的に家を購入する人は気にする必要が無いと思いますが、依頼された建築業界の方々が気にするというケースが多々発生するためです。
しかも、六曜ではなく十二直というちょっと独特なものを意識します。
私たちが気にしなくても契約者が意識して行動することが多々あるので、知識として覚えておくことは推奨しておきましょう。
建築をスタートする日の決め方は?
建築をスタートする日の決め方は建築業界だと今回紹介した『建築吉日カレンダー | すむすむ | Panasonic』のような業界特有の吉日を記したカレンダーを基準に決めることがあるようです。
しかし、家や土地を購入する私たちからすると、そういった業界のお話はよくわからないですよね。
新築住宅の着工日を決めるには、事前に必要な準備期間を把握し、その期間を逆算して適切な着工時期を設定する必要があります。
一般的な流れは以下の通りです。
①準備期間(平均1~6ヶ月)
・家族で建てたい家のイメージ、予算、立地条件を検討
・ハウスメーカーや工務店の選定と見学
・土地の物件探しと契約
②土地契約(平均1週間~1.5ヶ月)
・希望の土地が見つかれば購入契約
・住宅ローン手続きの確認
③住宅プラン決定(平均1~3ヶ月)
・土地に合わせた間取りや仕様を決定
・ハウスメーカーと建築請負契約締結
・住宅ローン本審査と申込み
④工事期間(平均4~6ヶ月)
・地盤調査、地鎮祭
・基礎、上棟、内外装工事
・完成時の竣工検査
・引渡しと入居
このように、着工までに半年から1年以上の準備期間が必要となることが一般的です。
特に土地探しと住宅プランの決定に時間を要します。
ハウスメーカー選定時から、着工を見据えた適切なスケジュール管理が重要になるでしょう。
無理のないよう、家族でよく相談しながら、着工時期を設定することをおすすめします。
また、建築業界では十二直暦に基づく吉日を参考にする習慣もるため、着工日を決める際の一助にしてみるのも良いでしょう。
大安に関するよくある質問
大安とは何ですか?
大安とは、六曜の一つで、最も縁起が良いとされる日です。
六曜は、日本や中国の伝統的な暦の一部で、大安、仏滅、赤口、先勝、友引、先負の6種類があります。
大安は「大いに安し」という意味があり、何事も成功しやすいとされています。
そのため、結婚式や開業、新車の納車など、重要なイベントや祝い事を行うのに最適な日とされています。
大安の日に結婚式を挙げるのはなぜ良いとされているのですか?
大安の日に結婚式を挙げるのが良いとされているのは、大安が六曜の中で最も縁起の良い日だからです。
大安は「大いに安し」という意味があり、何事も成功すると信じられています。
結婚は一生に一度の大切なイベントであり、幸せなスタートを切るために縁起の良い日を選びたいという願いから、大安の日が好まれます。
多くのカップルや家族が、大安の日に結婚式を挙げることで、末永い幸せを祈ります。
大安に適している他のイベントや行事は何ですか?
大安に適している他のイベントや行事としては、開業や新車の納車、引っ越し、契約の締結、入籍などがあります。
これらの重要なイベントを大安の日に行うことで、順調に進み、良い結果が得られると信じられています。
特にビジネスの新しいスタートや重要な契約の締結など、成功を願う場面で大安の日を選ぶことが多いです。
大安の日に行うことで、縁起を担ぎ、成功を祈ることができます。
大安の日に避けるべきことはありますか?
大安の日に避けるべきことは特にありません。
むしろ、大安は六曜の中で最も縁起が良い日とされており、どのようなイベントや行事にも適しています。
結婚式、開業、引っ越し、新車の納車など、様々な祝い事や新しいスタートを切るのに最適な日です。
ただし、人気の日であるため、予約が集中しやすいという点に注意が必要です。
事前に計画を立て、早めに予約をすることで、大安の日に希望のイベントを行うことができます。
大安の日を見つける方法は何ですか?
大安の日を見つける方法として、まず六曜のカレンダーや暦を確認するのが一般的です。
多くのカレンダーには、六曜の日付が記載されており、大安の日が一目でわかります。
また、インターネットやスマートフォンのアプリでも六曜を確認できるツールがあります。
これらを利用して、簡単に大安の日を見つけることができます。
大安の日に重要なイベントを計画する際は、事前にチェックしておくと安心です。
大安の建築まとめ
以上、いかがでしたか。
今回は大安に建築を始めると縁起がいいのか、相性のいい六曜は何かをまとめました。
このように建築業界では十二直という変わった暦注を基本として動くことが、今でもあるようです。
そのため、私たちにとって吉日の大安を意識されないことがしばしばあると聞きます。
なので、日程を決めるときは業界の方々としっかりと相談してから、どのように動くのかを判断して下さい。
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