今回は節分の飾り付けはいつからいつまでなのかをわかりやすく解説します。
お正月飾りについては今でも意識している人が多いのでなんとなく知っているという人も多いと思いますが、これが節分になるとあやふやになるという方も多いと思います。
また、ここでは節分の飾りの意味はそもそも何なのか、由来はどうなっているのか、どこに飾るものなのか、捨て方に決まりはあるのかまでしっかりと調べてまとめますので、最後まで見ていただけるとうれしいです。
節分の飾り付けはいつからいつまでなの?
いきなり結論になりますが、これは地域の風習によってバラバラなのでそこの地域に合わせるしかないが答えになってしまいます。
筆者が調べた限り、この期間は以下のようになっていたのです。
・節分当日だけ
・節分当日から2~3日ぐらい
・節分から雨水(2月19日ぐらい)まで
・小正月である1月15日から節分の日まで
・節分の日から2月いっぱい
・丸1年間ずっと
このように調べてみるとめちゃくちゃ期間もバラバラだったので、その地域の風習がどうなっているのかを調べた方がいいです。
正直、ここまで差があるとは筆者も思っていなかったので、何が正解と言うことはできませんでした。
節分飾りの意味や由来
節分の飾り物にはいろいろと意味がありますので、具体的に紹介しましょう。
『柊鰯』が一番有名ですが、こちらについては後述しますので他の飾りについてお話しします。
鬼ぐい
これは愛媛県に残っているといわれる風習で、タラノキに鰯の頭とトベラをはさむ『鬼ぐい』と呼ばれるものを戸口につるすという風習になります。
ネットで検索すると節分の鬼ぐいではなく別のものがヒットする可能性がかなり高く、知名度としてはかなり低めです。
地域によっては『鬼バラ』と呼んでいるようですが、意味としては魔除けとなっています。
由来については正直不明ですが、かなりの歴史があるのではないでしょうか。
目籠
目籠とは昔の人が持ったり背負ったりする竹かごの事です。
この竹かごを逆さまにして竹竿につるし、そこに鰯の頭を大豆の枝に刺したものとヒイラギ・グミの枝を束ねたものを玄関にさして近寄らせなくさせるという情報がありました。
他にも、竹かごにハナノキとビンカを結び付けて竹竿に吊るして軒先高くに掲げて鬼を払うとか、竹かごにまつわる節分の風習が日本国内にあちこちあるようです。
これは竹かごに意味があるというよりは、それに用いるもの達に厄除けや魔除けの効果があると考えた方がいいでしょう。
由来も残念ながらわかりませんでした・・・
護符
いわゆるゲームにもよく登場するあの『護符』を節分になったら用意する地域もあるようです。
長野県上伊那での護符は5cm角程度の紙片に『かにかや』と書いた護符で、この護符を家や便所・土蔵・納屋等の出入口の戸などの貼り付けると鬼が迷ってこれなくなるという効果があるとされていたようです。
他にも岐阜県では五芒星を描いた『鬼札』を用意するとか『十三月』と書いた護符を用意するとかいろいろな風習がありました。
護符も基本的には邪を払うというよりもよこしまなものを近寄らせなくするという意味合いが強いと思われますので、こちらもカテゴリー的には魔除けや厄除けとして用いられていたのでしょう。
これも由来がわかりませんでしたが、おそらくは室町時代ぐらいから続いていると思われます。
節分飾りの柊鰯はなぜ飾る?
節分飾りで有名なのはやはり『柊鰯』です。
『柊鰯』は『節分いわし』や『焼嗅(やいかがし)』という呼ばれ方もしています。
まず、いわしは焼くときに煙が出るのでその煙を鬼が嫌うとされています。
そしてその臭いも強烈なので、それもまた鬼が嫌うとされているのです。
セットで用意されている柊の葉っぱは尖っているので鬼の眼を刺すという魔除け・厄払いの効果があるとされているようです。
また、いわしは漢字で『鰯』と書くように魚として傷みやすいため、むしろ体内の『陰の気を消す』効果があるという情報もありました。
このように厄払い・厄除けといった意味がふんだんに込められているのが『柊鰯』なので、縁起物を多く好む昔の日本では重宝されていたのでしょう。
この風習は一部地域限定ではありますが、鰯を何らかの形で節分でもちいるという風習は日本各地でありましたので、節分が本格的に始まったとされる室町時代には鰯が厄除けに良いという考え方が全国レベルで広まったのだと思われます。
節分飾りはどこに飾るの?
柊鰯などの節分飾りは基本的に玄関や扉や戸といった出入りをする場所に設置します。
これはどのタイプの飾り物でもほとんど一緒であり、それは用途が『厄除け』や『魔除け』だからです。
要するに、潜入できる可能性がある場所に設置して入ってこられなくするのが節分飾りという事になります。
ただし、細かい設置の仕方や期間といったルールは地域によってかなり異なりますので、気になるという方はご近所の方に教えてもらった方がいいかもしれません。
いろいろと日本各地で節分にまつわる風習はありますが、やっていることは違えど目的および意味は一緒というケースは多いので、探ってみると面白いですよ。
節分飾りの捨て方は?
基本的にこれは正月飾りと同じように扱うべきです。
すなわち、神社などでお焚き上げしてもらうのが正解となっています。
事前に神社側に確認をしてお焚き上げが可能かどうかを調べておきましょう。
絶対にやってはいけないのが、自宅の庭で燃やすという行為です。
これは高確率でトラブルになるので、絶対にやめてください。
お焚き上げができないという方は白い紙で包んでから塩をまぶしてお清めをしてから捨てれば問題ないでしょう。
節分飾りを手作りしておしゃれに飾ろう!
節分飾りは市販されているものを購入して終わりという方やそもそもやらないという方も増えていると思います。
しかし、昨今の節分飾りは意外と自作できるものが多いので、家族がいるという方は一つのイベント事として取り入れてみてはいかがでしょうか。
例えば、鬼や豆を入れる升を折り紙で作るというのも面白いでしょう。
折り紙でそれらを作る動画はYouTubeなどで大量にアップされているので、そこで自作してみると作っている工程でも楽しめます。
他にもフェルトを使って鬼や柊鰯を作るというのも楽しめますし、柊鰯の代わりにガーランドを自作して楽しむというやり方もあるでしょう。
ガーランドは麻紐や毛糸といったひもにリボンなどを吊り下げるというおしゃれグッズですが、それらに魔除けを飾るといったやり方もありです。
節分に関するよくある質問まとめ
節分とはどのような意味がありますか?
節分は、日本の伝統行事で、季節の変わり目、特に冬から春への移行を象徴する日です。
もともとは立春の前日を指し、新しい季節の到来を祝い、悪い霊を追い払い福を呼び込むための行事とされています。
現代では、特に豆まきや恵方巻きを食べることで知られています。
豆まきの正しいやり方はどのようなものですか?
豆まきでは、まず家の中で、福は内、鬼は外と唱えながら豆(大豆)をまきます。
これは、福を家に招き入れ、悪い霊を追い払う意味があります。
一部の地域では、家族の年齢の数だけ豆を食べる習慣があり、これには一年の健康を願う意味が込められています。
恵方巻きとは何ですか、また、どのように食べるのが正しいのですか?
恵方巻きは、節分に食べる太巻きのことで、その年の恵方(吉方位)を向いて、無言で一本まるごと食べると良いとされています。
恵方は毎年変わるため、事前にその年の恵方を調べておく必要があります。
この習慣は、無言で食べることにより、願い事が叶うという信仰に基づいています。
節分の日に食べるものとして他にどのようなものがありますか?
節分の日には、豆まきの後にその豆を食べるのが一般的です。
また、恵方巻き以外にも、その年の恵方を向いて食べると縁起が良いとされる各種の料理やスイーツがあります。
地域によっては独自の節分料理があり、例えば関西地方では節分の日にお神酒やイワシの頭を飾った料理を食べる習慣があります。
節分にはどのような飾り付けをするのが一般的ですか?
節分には、家の入り口にイワシの頭とヒイラギの葉を飾ることが一般的です。
これは、悪い霊がイワシの頭のにおいやヒイラギの葉の尖った形に怯えて近づかないという古い信仰に基づいています。
また、一部の地域では、福豆や恵方巻きなどを飾ることもあります。
これらの飾り付けには、家族の健康や一年の幸運を願う意味が込められています。
節分の豆まきで使う豆はどのような種類が適していますか?
節分の豆まきには、一般的に乾燥した大豆を使用します。
これは「福豆」とも呼ばれ、収穫した豆を翌年の節分まで保管して用います。
市販の節分用の豆もあり、これらは通常、焙煎されているため食べやすくなっています。
豆まき後に豆を食べる習慣があるため、食用に適したものを選ぶことが重要です。
節分における豆まきの由来は何ですか?
豆まきの由来は古く、鬼や悪霊を払い、福を呼び込むための儀式として行われてきました。
豆はその生命力の強さから「魔除け」の意味を持ち、これをまくことで邪悪なものを追い払い、家庭に福をもたらすとされています。
また、豆を食べることで健康や福を身につけるという意味合いも込められています。
節分で恵方巻きを食べる風習はいつ頃から始まったのですか?
恵方巻きを食べる風習は、もともと関西地方の特定の地域で行われていたものが、1990年代にコンビニエンスストアの販促活動を通じて全国に広まりました。
恵方巻きはその年の「恵方」を向いて無言で食べることで、その年一年の幸福を願うという意味が込められています。
子供に節分の意味を教える良い方法はありますか?
子供に節分の意味を教えるには、実際に豆まきの儀式に参加させることが効果的です。
また、節分に関する絵本や物語を読むことで、楽しく学べます。
子供たちが参加する豆まきイベントや、地元の神社での節分祭りへの参加も、節分の意味を理解するのに役立ちます。
節分の日に特別な祈りや儀式を行うことはありますか?
節分の日には、豆まき以外にも特別な祈りや儀式が行われることがあります。
多くの神社では節分祭が開催され、福を呼び込むための祈祷やお祓いが行われます。
また、家庭内で節分の日に特定の祈りを捧げる習慣を持つ家庭もあり、家族の健康や幸福を願う言葉を唱えることが一般的です。
まとめ
以上、いかがでしたか。
今回は節分の飾り付けはいつからいつまでなのか、意味や由来について解説しました。
○節分飾りはいろいろとありすぎる!
○節分の飾り物をする期間もその地域によって多数あり!
個人的に今回一番気になったのは節分飾りをする期間が非常にばらけているということです。
ここまでばらけているとは思っていなかったので、正直めちゃくちゃ驚きました。
他県に引っ越しして、そういったイベントを楽しみたいという方はしっかりと下調べをした方がやっぱりいいですね。
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