天一天上について多い疑問を一挙紹介!
天一天上はかなり特殊な期間であり、カレンダーにも記載されないことが多いです。
そこで、今回はこの天一天上について解説しつつ、2020年だといつになるのかをカレンダーを用いて解説して参ります。
天一天上の期間にするといい事ややってはいけない事、そして選日との関係性についても言及しましょう。
2020年天一天上カレンダー
天一天上は他の選日や暦注とは異なりある程度のまとまった期間発生するという特殊な選日です。
より具体的に記載すると「天一神という陰陽道における方位神が天へ帰っている期間」となり、60種類ある十干十二支における30番目の癸巳から45番目の戊申までが天一天上に該当します。
つまり、60日サイクルのうちの16日間で発生するということで、1年間で6回ほどこの期間が生じる仕組みになっています。
60日サイクルなので、日の巡り方次第では発生しない月もあると考えてください。
また、カレンダーはこちらの「ちびむすカレンダー(https://happylilac.net/calendar-chisim-a4k-2020.html)」のものをお借りしています。
1月
2019年から2020年のお正月はうまい具合に休日が配置されているので9連休となった人も多いでしょう。
なかなかうれしいスタートとなったのが印象的な2020年です。
1月の天一天上
2020年1月の天一天上の期間は1月1日から6日までの6日間です。
2019年の年末から天一天上が続いているので、2020年だけの数え方だと6日間となります。
2月
2020年はうるう年の年なので2月が29日まであります。
また、令和となった今上天皇の誕生日が2月にあるので、新たな天皇誕生日を体験する月にもなりました。
2月の天一天上
2020年2月の天一天上は2月20日から29日までで、3月まで続きます。
3月
3月は別れの季節ですが、2020年は新型コロナウイルスの影響でまともな卒業式や卒園式ができなかったところも多く、辛い時期になってしまいました。
3月の天一天上
2020年3月の天一天上は2月から続いており3月1日から6日となっています。
4月
新入社員などの新しい門出のスタートとなる4月ですが、2020年は新型コロナウイルスの影響によるそれらのイベントや行事がまともに行われなかった4月となってしまいました。
4月の天一天上
2020年4月の天一天上は4月20日から30日までで、5月まで続いています。
5月
ゴールデンウィークから始まる5月ですが、2020年は新型コロナウイルスによって自粛が推奨されており、おとなしいゴールデンウィークになりそうです。
5月の天一天上
2020年5月の天一天上は4月から続いており5月1日から5日までとなっております。
6月
2020年はオリンピックイヤーであり、日本ではその最終準備が行われる6月だったのですが、延期になってしまったが故に別の忙しさが発生している6月となるでしょう。
6月の天一天上
2020年6月の天一天上は7月まで続いており、6月19日から30日までとなっております。
7月
オリンピックイヤーのために祝日まで移動している7月ですが、この特別な祝日運用は延期となってしまった来年にも用いられるようです。
2020年7月の祝日をしっかりと覚えておき、来年も活かしましょう。
7月の天一天上
2020年7月の天一天上は6月から続いており7月1日から4日までとなっております。
8月
8月はお盆や甲子園、そして2020年はオリンピックと忙しくなる時期でしたが、新型コロナウイルスの影響でこれらのイベントに多大な影響をもたらすことがすでにわかっており、どうなるかが不透明な8月となっています。
8月の天一天上
2020年8月の天一天上は28日から31日までで9月まで続いています。
9月
祝日の兼ね合いで2020年は4連休となっている9月ですが、夏休みや冬休みが新型コロナウイルスによって無くなってしまう可能性がある学生にとっては貴重な連休となってしまうかもしれません。
9月の天一天上
2020年9月の天一天上は8月から続いており9月1日から2日までとなっております。
10月
10月はハロウィンがあり盛り上がる季節で、しかもそのハロウィンは2020年だと土曜日とイベントに参加する方々にとってはついている日程となっています。
10月の天一天上
2020年10月の天一天上はギリギリ11月まで続いており、17日から31日までとなっております。
11月
冬の寒さを感じ始める11月ですが、2020年は新型コロナウイルスの影響による様々なイベントや行事が無くなっているので、この時期にずれ込む可能性もあります。
11月の天一天上
2020年11月は10月の続きで11月1日だけが天一天上の期間となっています。
12月
年末による忙しさのピークとなる12月は新型コロナウイルスの影響で様々なイベントがこの時期に押し寄せる可能性があります。
最悪のケースですと、この時期までこの騒動が収まっておらずまだ自粛が続いていることでしょう。
12月の天一天上
2020年12月の天一天上は16日から31日までとなっております。
天一天上Q&A
カレンダーを用いた天一天上の日程を確認したところで、天一天上のちょっとした疑問も見ていきましょう。
天一天上の意味や由来
天一天上とは「天一神という陰陽道における方位神が天へ帰っている期間」であり、「天一神の代わりに日遊神という神様が降りてこられる期間」でもあります。
この天一神は天と地との間を往復しつつ祟りを起こす荒神でもあり、天一神が示す方角に向かっての移動はNGとされていたのです。
天一神がいない期間は方角の制限が無いので、好きに移動ができる期間となっております。
由来は陰陽道にあるとされていて、平安時代にはこの考え方が強く浸透していたため、天一神の祟りをうけないために方角の吉凶を強く意識して歩いていました。
選日との関係について
天一天上は選日の一つです。
この選日とは六曜・七曜・十二直(中段)・二十八宿・九星・暦注下段以外の暦注のことであり、一粒万倍日や三隣亡などとカテゴリー的には一緒になります。
するといい事は?
天一天上に推奨されることは掃除と色んな所に移動できる旅行でしょう。
天一天上の期間は天一神の代わりに日遊神という神様が降りてこられる期間になっていますが、この日遊神が汚れを嫌う神様なので徹底的な掃除が推奨されるのです。
やってはいけない事は?
天一天上の期間にやってはいけない事は日遊神の怒りを買ってしまう不衛生な環境にしてしまうことです。
穢れや汚れを嫌う神様なので、しっかりと掃除をしないといけません。
天一天上そのものをあまり信じていないという人でも、健康的な生活をするためにきちんと掃除する癖はつけましょう。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は天一天上の期間についてカレンダーを用いて紹介しました。
平安時代には非常に流行ったと言われている天一天上ですが、現代日本では非常に馴染みが薄い期間といえるでしょう。
天一神を強く意識してたために、目的地への移動で遠回りをしていたという情報もありますが、今では信じられない光景だと思います。
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