2020年のみどりの日はいつ?子供に説明するには?
名前が変わって誕生し、しかも移動も経験したことがあるみどりの日というのはなかなかに特別な祝日です。
今回はこのみどりの日の意味や由来、みどりの日に開催されるイベントや昭和の日とみどりの日が変更になった理由について調べてまいります。
子供にわかりやすくこのみどりの日を教える方法も見ていきましょう。
みどりの日の意味や由来
みどりの日は国民の祝日に関する法律(祝日法)によると「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ日」とされています。
もともとは4月29日に設定されていたみどりの日ですが、2007年から5月4日に上書きされて4月29日は昭和の日となりました。
みどりの日の名前の由来は当時官房長官だった故小渕恵三氏の皇位継承に伴う国民の祝日に関する法律改正に関する懇談会において、「昭和天皇が植物学者としての造詣が深く自然を愛していた人なのでそれにちなんだ、緑にちなんだ名前にするべき」という意見が多数あったために誕生したものなのです。
要するに、みどりの日とは昭和天皇が由来となっている祝日と言えます。
もちろん、昭和の日とするにあたり複雑な思いを持つ人も当然いますので、賛否両論ありいまでも議論されて言える部分です。
ただし、その議論の矛先はみどりの日ではなく昭和の日ですので、みどりの日はある意味平和な状況にあるといえるでしょう。

みどりの日に開催されているイベント
みどりの日はゴールデンウィークの5月4日ですので、ゴールデンウィークに開催されるほとんどのイベントが当てはまります。
その中でもものすごく有名なイベントを抜粋すると、博多どんたく・熱狂の日音楽祭・暗闇祭り・葵祭・三社祭・弘前さくらまつり・ひろしまフラワーフェスティバルなどでしょう。
特に「博多どんたく」や「弘前さくらまつり」や「ひろしまフラワーフェスティバル」はゴールデンウィークでも最大級の動員数を誇るイベントであり、ものすごく力が入っているイベントと言えます。
5月4日に注目してみると博多どんたくではマーチングパレードやフィナーレの「総おどり」が行われますし、ひろしまフラワーフェスティバルではステージおよびひろば展開が行われます。
大型連休を作る傾向が日本でも出始めているため、5月4日はゴールデンウィークの終盤ではなく中盤となっている人も多いでしょう。
終盤になっている方で実家に帰省しているという方はいつもの生活に戻らなければいけない日になる可能性もあります。
2020年のみどりの日はいつ?
みどりの日は基本的に固定されていますので、憲法改正が発生しない限り5月4日です。
2020年だとこの5月4日が月曜日に該当しており、憲法改正日が日曜日にかぶっているのです。
それでも振り替え休日が5月6日に発生するので有給休暇が取得できなかった人でも5連休を楽しむことができるでしょう。
5月7日と8日に有給休暇を使うことができれば、5月2日から10日の9連休にすることができるので、この場合の5月4日はまだまだゴールデンウィークの序盤と言えるのではないでしょうか。
働き方改革が騒がれている日本では、大企業ほど有給休暇を使いやすくなっていますが、中小企業はこの働き方改革の影響がほとんど出ていないところも多いので、有給休暇の取得ができないところもまだまだあります。
取得できた人はラッキー程度に考えたほうがいいでしょう。
筆者もいろんな職場を回りましたが、小さい企業ほど有給休暇の取得は困難でした。
昭和の日とみどりの日が変更になった理由は?
まずみどりの日の4月29日は昭和天皇の誕生日でした。
そのため、平成になる前までは天皇誕生日でお休みだったのです。
しかもこの4月29日はゴールデンウィークの一角になっていたので、この祝日がなくなってしまうと国民生活に対する影響度がでかいということで無くさない方向で調整されていたのです。
昭和天皇の誕生日を何らかの形で残したいけどそのままの名前では使えないから名前を決める必要があるということで議論された結果誕生したのが「みどりの日」となっております。
このみどりの日は昭和天皇が自然を愛しており植物学にかなり精通していることから命名されているのですが、それでも一点気になる部分といえばなぜひらがななのかです。
仮に、テストで「5月4日が何の日か答えなさい」という問題が出た時に、「緑の日」と記載してしまうと三角かバツになる可能性が高いのです(教師次第のところもあります)。
そこには「分かり易さや祝日の意義と関連したイメージを優先してひらがな表記にしている」と書いてあったので、これが本音なのだと思います。
他にも「緑」という漢字で記載してしまうと限定的なイメージがついてしまうので、それを避けたかったという説もあります。
イメージの問題となりますが「緑」だとどうしても「緑色」に直結してしまいますが、「みどり」だとなんとなく植物の色というよりも自然や国土のようなより大きなものをイメージをしやすくなるといわれているのです。
実際に漢字にすると「みどり」は緑以外に「翠」や「碧」とありますので、漢字にしてしまうと選択肢を狭めてしまうと言えるでしょう。
このようにひらがなにするメリットが明確にありますので、ひらがなになったのだと思われます。
仮に漢字にする場合も、祝日法の改正が必要になりますので現実的にはかなり難しいでしょう。
子供にわかるように説明するには?
子供向けに説明する方法はシンプルです。
みどりの日は自然を大切にする日なので「草花や気を大切にする気持ちを思い出す日」とか、「草木を大切にする気持ちを大切にする日」と説明するといいでしょう。
子供が中学生になって日本史などを本格的に学ぶようになってきた場合は「植物学者でもあった昭和天皇にちなんで作られた日で、もともとは昭和天皇の誕生日だった4月29日に制定されていた日」と教えるのがベターでしょう。
昭和の日と名前を変えた理由は「昭和天皇をしのぶと共に、昭和の激動時代を忘れず、後世においても風化させないため」となっておりますが、昭和は戦争の時代でもありますので反対の声もあるのです。
この部分まで解説するとかなり難易度が上がりますので、昭和の日の深い部分にはまだ触れないほうがいいでしょう。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回はみどりの日について詳しく解説しました。
みどりの日は昭和天皇の誕生日の後に誕生し、さらに昭和の日ができたことで移動したという珍しい祝日です。
もともとの5月4日は国民の休日だったので、移動したところであまり意識していないという人も多いでしょう。
しかし、一つ一つの祝日に意味は込められているので、改めてみてみるとなかなか感慨深いものがあります。
お子さんに説明するときも自然を愛する日という旨をきちんとお話してください。
コメント