元日の初夢について!年賀状との関係は?
1月1日の元日には色んなイベントがありますが、そもそもこの元日とはどのような意味があるのでしょうか。
今回はこの元日の意味や由来、そして元旦との違いについて調査し、元日に詣でをする意味や初夢についても調べて参ります。
当たり前となっている風習や言葉ですが、改めて深い意味を聞かれると答えられる人は少ないのが実状です。
元日の意味や由来
元旦や元日を混同している人も多いですが、この元日とは1月1日全体をさしており皇室行事である四方拝が行われるタイミングでもあります。
明治時代ではこのようなお祭りを非常に大切にしており、お祭りにちなんだ休みを祭日としていました。
祭日だったころは四方拝から四方節と呼ばれていたようです。
ただし、1948年の国民の祝日に関する法律によって祭日として扱っていた日の名前を変える必要があったので、四方節というお名前から元日に変わりました。
まとめると、元日の意味は1月1日全体の事をさしており、由来は皇室行事である四方拝が行われるためお休みとされていた四方節からきているとなります。
ちなみに、祝日にはそれぞれ意味が込められているのですが、そちらで元日の意味を調べてみると「年のはじめを祝う日」と出てくるでしょう。
このように意味は皆さんが想像していたとおりとなるのです。

元日に神社に詣でる意味
初詣とは基本的に「年を開けてから初めてお寺や神社を参拝する事」となっているので、全く神社やお寺に行かずに夏や秋に向かった場合でも初詣となるのです。
ただし、現代の認識ではお正月期間に参拝する事が初詣となっているのでそちらに合わせた方が良いでしょう。
今では絵馬に願い事や目標を書いたりお守りを購入したりしながら今年一年がいい年であることを祈るためという回答が返ってくる初詣ですが、基本的にご利益を祈願するなら昨年度のお礼や感謝を述べてからお祈りしないと叶わないと言われているので注意してください。
今では願望を叶えてもらうためにお祈りをする人も多いのですが、願い事は一つが基本ですし昨年の感謝の気持ちがないとかなえてくれないと言われているのでそこは必ず抑えておいてください。
また、この初詣の由来は氏子である家長たちが氏神様に祈願するために行った年籠りや、歳神様にお祈りをする恵方参りが変化した物と言われております。
前者の年籠りは大晦日から元旦にかけて神社にこもる祈願であり、こちらが大晦日や元旦にお参りする風習に変わったといわれてもかなり納得できます。
後者の恵方参りも遙か昔から続く歳神様信仰の重要度を考えると可能性としてはかなり高いと感じますので、甲乙つけがたいです。
この恵方参りは鉄道が発達すると瞬く間に普及して色んな方が神社に訪れるようになったのですが、この人の移動を見た鉄道会社はより人を呼ぶために宣伝合戦が始まり、そこで初詣という言葉が使われるようになったようです。
恵方参りでは方角が決まってしまいますが、初詣ならばどこに向かっても問題ないとなりますのでそちらの方が集客力が高いという計算もあったのでしょう。
年ごとに変わる恵方というのはなかなか覚えにくいので、厄介に感じてしまうこともありますが、その考え方を取っ払ってしまえばより集客力を高めることができるという考え方はかなり納得できます。
元日の夜の初夢について
初夢もなかなかに複雑な情報が飛び交っているので断言できることが少なくなっています。
一般的な考え方として初夢とは「新年一発目で見る夢」となっているので、12月31日に寝ているときに見た夢や1月1日に寝ている時に見た夢が当てはまってくるでしょう。
しかし、2日から3日にかけて見る夢など別の説もあるので、タイミングがバラバラなのです。
個人的には1月1日がすぎたタイミングで一番に見た夢こそが初夢だと思っているので、1月1日の1時とかに寝て見た夢こそが初夢と感じております。
また、この初夢で見ると縁起がいいものとされているのが一富士二鷹三茄子ですが、その後に続く言葉も諸説あるのでかなりあやふやな風習なのです。
4以降は四扇五煙草六座頭や四葬式五雪隠など色々とあります。
ちなみに、この一富士二鷹三茄子は最も古い富士講組織によって始まったという説もあれば、徳川家康がそれらを気に入っていたからという節などこちらも色々とあります。
元日と年賀状の関係
年賀状の歴史や起源ははっきりとしていませんが、奈良時代から年始回りの挨拶をするという風習はあったようで、そこから遠方にいる知人恩人親戚などに年始挨拶を文書でする形に変化したようです。
昔は目上の人の所に出向いて挨拶をするという形だったようですが、交際範囲が広がるとその垣根もなくなったようです。
この風習はいつまでも廃れず残っていて、郵便制度が整った明治時代に郵便はがきが誕生すると年賀状という考え方が一気に広まっていきました。
ただし、昨今ではメールやラインなどの通信手段が爆発的に普及したことで年賀状そのものを利用している人が一気に減ってきており年賀葉書発行枚数はピークの時の約半分にまで落ち込んでいます。
ちなみに、ピークは2003年の44億5936万枚で2019年は24億枚でした。
これからもこの枚数は増えることなく減る可能性の方が高いです。
元日と元旦の違いは?
元旦と元日の違いはシンプルで、元旦は1月1日の午前中のことで元日は1月1日全体となります。
人によっては元旦とは1月1日の朝日が出るタイミングとか早朝という認識の人もいますので、それらも合わせて覚えておくと良いでしょう。
また、年賀状は元旦に届くのが理想という風習もありますので元旦に届くように出すようにしてください。
ちなみに、お正月とは1月全体をさすのですが、一般的には松の内や三が日までがお正月となっているのでこちらも覚えておきましょう。
元日を英語でいうと?
元日を英語で示すと「New Year’s Day」か「January 1st」が一般的です。
英語での1月1日の表現を色々とチェックしてみるとこのどちらかが高確率で出てくるので、こちらを覚えておけば間違いないでしょう。
ちなみに、海外でも1月1日はカウントダウンなど色んなイベントがありかなり盛り上がるのですが、2日からは通常営業になる国が多いようです。
海外に支店を置いている会社や海外との取引がある会社は注意してください。
デンマークでは大晦日にお皿を投げつけて割るといった風習があるという情報もあり、なかなかに刺激的なイベントもあるようです。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は元日について詳しく解説しました。
日本は昔から歳神様にまつわる儀式があり、年末年始はかなりの風習や歴史が詰まっているのです。
年賀状は確かに利用者が減っていますが、初詣や初日の出などのイベントに参加する人達はほとんど減っておりませんので、日本人のお正月に対する姿勢も大きく変わっていないといえるのではないでしょうか。
コメント